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新潟県中越大震災への復興支援

本学では、新潟県中越大震災で被災された地域等に、次のような支援を行っています。今後も引き続き、被災地域の復興を全学的に支援します。

人的救援活動

1)医歯学総合病院の行った被災地での医療活動

医歯学総合病院では、地震直後に「新潟県中越地震支援対策本部」を設置し、新潟県医師会、新潟県歯科医師会等の機関と連携し、各科にわたる医療班を組織し、延べ470人を被災地域に派遣し、医療活動を行いました。
また、被災地区で透析を受けられない患者様に対し、県と協力し県内医療施設のネットワークを構築しました。

(単位:人)
医師 歯科医師 看護師 薬剤師 臨床検査技師 歯科技工士 歯科衛生士 事務職員
273 36 80 28 1 3 17 32

(2004年11月22日現在)
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2)医療保健分野における心のケア活動

被災者の心のケアを行うため、医師、看護師及びカウンセラー等による医療保健分野でのチームケア活動を行いました。

3)教育分野での心のケア活動

被災地の小・中学校の先生方を対象にした、本学の教員等(医師や臨床心理士等)による「心の相談窓口」を設置しました。
ここでは、震災後の子どもたちに対する心のケアへの対応、あるいは、先生ご自身の相談に当たりました。
また、教育人間科学部が主催し、今回の中越大震災が子どもたちに及ぼした様々な心の問題への対応について、少しでも学校現場の先生方に役立てていただくため、「被災地における心のケア」と題した講座をしました。

4)教育人間科学部附属長岡小・中学校、幼稚園に対する救援活動

教育人間科学部附属長岡小・中学校、幼稚園に対する救援活動
余震による2次災害に注意しながら、校舎に甚大な被害を被った長岡小・中学校、幼稚園の校舎内外の復旧・整備活動を行いました。
参加人数は、次のとおりとなっています。

教職員 学生 合計 備考
10月25日 47 50 97
10月26日 49 75 124
10月27日 42 42
11月1日 37 37
11月4日 15 15

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散乱した書籍を整理している様子

救援物資援助

卓上ガスコンロ、ヤカン、鍋などの生活必需品、乾パン、缶詰、カップ麺、飲料水のペットボトル等の食料品、掃除機など清掃用品、救急医薬品及び医歯学総合病院における備蓄用患者食料品等の提供による救援物資を、本学のトラック2台及び日本通運のトラック1台等により、長岡技術科学大学及び長岡工業高等専門学校等に援助しました。
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救援物資をトラックに積み込み、学生・教職員はバスに分乗し、長岡へ。

学生ボランティアによる炊き出し・ボランティア登録

1)地震直後は、強い余震が続いていたため、学生ボランティアの現地への派遣を見送り、生活協同組合の協力の下、学生が主体となって「おにぎり炊き出し」を10月26日(火)から29日(金)までの4日間行いました。延べ600人の学生・教職員が参加し、おにぎり約2,700個をつくり、長岡市役所、長岡工業高等専門学校及び長岡技術科学大学等に送りました。
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早朝から約150人の学生・教職員が学生食堂に集まり、おにぎりの炊き出し。

2)学生生活支援課の一角に、学生が主体となって運営する「新潟大学震災ボランティア本部」を開設し、震災ボランティアに応ずる学生登録を行い、100人を超える学生が登録し、被災地のボランティアセンター等と連携を図りながら授業の合間を縫って活動しました。
現地でのボランティア活動に参加した学生数は、延べ300人を超えています。

<新潟大学震災ボランティア本部の業務内容>

  • 物資の受け付け
  • 学内でのボランティア募集と斡旋
  • 被災地及び各地ボランティアセンターへのボランティア派遣
  • 被災地や各地ボランティアセンターの情報収集および学内への発信

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3)震災ボランティア新潟大学本部に登録した学生を中心に、12月8日(水)から17日(金)まで、大学のバスを利用し、小千谷市、川口町ボランティアセンター等と連携をとりながら、仮設住宅への引越の手伝い、清掃活動、被災住宅内の復旧・後片づけ等のボランティア活動を実施しました。

被災状況調査

本学では、地震発生直後に積雪地域災害研究センターが「新潟県中越地震新潟大学調査団」を組織し、被災地における地滑り、崖崩れ等の地盤災害等を調査の中心として活動しました。調査の概要は、「新潟大学調査団のページ」をご覧ください。
農学部では、中山間地の農業、広域人口過疎地域での農業被害状況調査及び復興計画の検討を、工学部では、商工業地域での被害状況調査及び復興計画の検討を実施しました。
人文学部を中心として、地域の民俗・風習を伝える古文書などの歴史資料の散逸を防ぐため、「新潟歴史資料救済ネットワーク」を組織し、被災地の教育委員会と連携し、調査を始めるなど、貴重な歴史資料の組織的保全活動を行いました。
このように、本学では、地震発生以来、各分野の先生方が様々な調査・研究活動を行いました。
このたびの「新潟県中越地震」は、「阪神・淡路大震災」のような都市型災害に比べ、都市部だけでなく農村・中山間地に大きな被害をもたらしました。
このような大災害に際し、新潟大学として果たすべき役割等について整理し、被災地における復興計画・地域振興計画、農村・中山間地振興計画等の諸課題について検討し、中・長期的には「災害総合科学研究センター(仮称)」の設置も見据え、プロジェクトチームを設け検討しています。

避難所としての施設提供

比較的建物被害の少なかった附属長岡小学校、中学校及び附属幼稚園の体育館を、被災者の避難所として提供しました。最も多い時で、小学校体育館350人、中学校体育館450人、幼稚園100人を受け入れました。 c8hkde0000000v3i

平成17年度入学試験受験者への配慮

「新潟県中越地震」発生に伴い、「入学者選抜試験(推薦入学、社会人特別選抜及び第3年次編入学試験等)」の「出願期間」の延長等について、できる限り配慮を行うこととしました。

学部・大学院・別科・附属小・中学校・幼稚園への入学に際し、主たる学資負担者が被災している場合、本学の免除基準に基づき入学検定料、入学料及び授業料の減免など所要の措置を講じました。

学生への配慮

学資負担者が被災した学生に対し、平成16年度後期分授業料免除及び寄宿料免除の申請期限の延長を決定し、ホームページ等で周知を図り、被災学生の授業料免除及び寄宿料免除について配慮しました。

長岡技術科学大学及び長岡工業高等専門学校の留学生の受入れ

長岡技術科学大学及び長岡工業高等専門学校の留学生を、本学の国際交流会館等に受入れました。
また、国際交流会館等に受け入れた留学生について、単位認定はできないものの、長岡技術科学大学の留学生については、国際センターの日本語授業の聴講を、長岡工業高等専門学校の留学生については、工学部の授業の聴講を認めるなど、教育面でのサポートも行いました。

教育人間科学部の施設「和光寮」への長岡工業高等専門学校学生の受入れ

長岡工業高等専門学校の学生寮が甚大な被害を受けたため、同校の学生を教育人間科学部の施設「和光寮」に受け入れました。

災害見舞金の募集

本学役員及び部局長が発起人となり、全学の教職員に対して「平成16年新潟県中越大震災」に対するお見舞金を募集しました。

新潟県中越大震災に対する復興支援

平成16年10月発生の新潟県中越大震災については、4年が経過し、復旧から復興の段階に移行しつつありますが、中山間地域住民の帰村は遅れているのが実状です。
災害復興科学センターでは、アンケート分析による住民意識調査、継続したこころのケア支援、農業を中心とした広域生活コミュニティの構築提案など、文部科学省連携融合事業、新潟県中越大震災復興基金の活用などにより、新潟県らと協働して長期的な支援を続けています。

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NHK特番に新潟県知事とともに災害復興科学センター長が出演