在学生の留学体験談

北京サマーセミナーへ参加して

法学部
西野 有紀さん

 私は2007年夏の1カ月間,北京にある清華大学のサマーセミナーに参加しました。サマーセミナーへの参加を決めたものの,今まで中国語の勉強をしたことさえ皆無であった私は,出発までの短い期間にピンインや発音,簡単な会話文を勉強しましたが,語彙力も文法もままならないまま出発を迎えたのです。講義の始まる日が近づくにつれ不安は高まるばかりでした。

 清華大学では寮で生活し,初級クラスの授業で会話とヒアリングを中心に勉強しました。心配したとおり,初めは簡単な会話さえできず単語もちんぷんかんぷん。授業のたびに,焦りや自己嫌悪を感じることもしばしばでした。先生もテキストもすべて中国語という状況の中で,初めの頃は聞き取れないところも多く,宿題さえ何を出すと言われたのか分からないときもありました。しかし次第に耳が慣れ,授業の内容も理解できるようになり授業自体を楽しむことができるようになっていきました。先生の授業もとても丁寧で,理解できないときには文字で表し,英語でのサポートもしてくれ,全くの中国語初心者の私でもいつのまにか授業を楽しんでいけるようになったのです。また自分の意見を発表するとき,私は他のクラスメイトのようにうまく気の利いた熟語や単語を会話の中に乗せていくことができなかったり,発音に自信がなかったりで,初めは嫌でたまりませんでした。しかし,クラスメイトと助け合いながら勉強していく中で,自ら手を挙げて発表ができる勇気を持てました。それは努力,仲間そして積み重の大切さを実感させられた日々でした。

 留学中,授業だけを受けていたわけではなく,万里の長城や故宮,盧溝橋や人民大会堂などを訪れ中国の歴史や文化を勉強する機会を持つことができました。また,北京にとどまらず,サマーセミナーの最後には参加者全員で浙江省・杭州へ旅行し,北京とは違う中国の文化に触れることもできました。

 帰国後,改めて中国の歴史,外交などを,さまざまな角度から勉強していったことで,北京で過ごした1カ月がとても貴重で自身に変化をもたらしてくれたことを実感しています。

 卒業・就職と目まぐるしく環境が変化していく中で,これからもこの体験を忘れずに,日々邁進していきたいと思っています。

人文学部
丸山 美里さん

 今回私はボルドー第3大学附属の語学学校DEFLE(デフル)でフランス語を学びました。DEFLEでは少人数の対話形式で授業を行うIL(イーエル)クラスと講義形式のDEGRÉ(デグレ)に別れています。私は前期でIL1の初級者クラスになり,フランス語の基礎から学びました。このクラスでは会話練習が中心で日常のあらゆる場面で必要な会話文を習いました。また,私のクラスには日本,韓国,中国,アメリカ,ロシア,イラン,チリ,ベネズエラ,ペルー,ポーランド,ギリシャの11カ国の生徒から成っていたので,お互いの文化や生活習慣とフランスを比較することができる素晴らしい空間でした。課題では授業内容を生かしてリポートしてくるというものがありました。映画館へ行って料金や上映内容,客席の数などを調べたり,パン屋へ行って店員にインタビューするなど度胸と手間のかかるものが多かったですが,よい経験になったと思います。

 後期はIL6で,ILクラスでは一番上級のクラスになりました。初級クラスからいきなり上級へ飛んだので最初は先生の話す速度についていけなくて授業内容の40%ほどしか理解できませんでした。新聞の切り抜きを読んだり,扱う教科書の内容も文法も難しくなりましたが,授業中に出てきたわからない単語を書き留めたり,先生に質問したりして補いました。一ヶ月ほど経つと耳も慣れてきて先生の話が聞き取れるようになり,発言する回数も増えました。

 また,後期は授業の他に研究生との教育計画に参加しました。ボルドー観光やワインの研究などにテーマが別れていて,私はコント(短編の童話)のグループにしました。自分の国のコントを調べてきて話の内容をみんなに説明し,その後に本格的な翻訳作業をしました。私は日本の昔話を選び,翻訳したものを研究生に添削してもらう中でより最適な表現や文法も教わりました。完成したコントは暗記して授業発表会と町のカフェで発表しました。発表形式は自由だったので私は得意な絵を利用して紙芝居を作りました。フランスには紙芝居という方法はないらしく,観客の方たちからとても面白いと評判でした。

 担任の先生の紹介で中学校の漫画クラブの手伝いにも2回ほど参加しました。クラブが活動する学校の図書館には日本の漫画がたくさん揃えてあり驚きました。このクラブではフランスで大人気の日本の漫画をテーマに,子供たちが描いた漫画を見たり,日本の言葉を教えたり,コスプレ発表会をしたりととても興味深いものでした。

 季節毎のバカンスではモンペリエの別荘を一週間借りて滞在したり,スペインに一人旅へ出たり,夏のバカンスではパリでルームシェアをして約2ヶ月間滞在しました。他にもフランス国内を旅行してボルドーとは違った町並みや風土を知ることができました。

 フランスで過ごした一年でフランス語をはじめとする様々な生きたフランス文化を学びました。また,多国籍な学校ということもあって日本では絶対に経験できない異文化交流をすることもできました。他を知ることによって母国である日本の良い面と改善すべき問題を見つめなおせたと思います。今後もこの留学経験を生かして勉学に励みたいです。

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