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平成28年度入学式を挙行しました

2016年04月05日 火曜日 トピックス

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4月5日(火)新潟市中央区の朱鷺メッセにおいて,平成28年度入学式を挙行し,約6,000人の入学生及びそのご家族等が出席しました。
今回,本学に入学した者は,学部2,477人,大学院修士課程・博士前期課程576人,大学院博士課程・博士後期課程156人,大学院専門職学位課程15人,養護教諭特別別科50人の合わせて3,274人です。

式では,髙橋学長から,「次代を担う皆さんには,社会から大きな期待が寄せられています。どのような場面で社会に貢献できるのか,学生生活を通じてじっくりと考え,学術と技術を培い,基礎力を身につけていただきたい」との告辞が述べられました。
これに対して,新入生を代表して,農学部の白倉樹さんから,「常に変化する時代の中で,我々新入生は,志を持ってこの新潟に集まった若者として,諸課題を解決し,希望ある「未来」に変えていくことが使命だと感じている。短い学生生活を有意義なものにできるよう,一日一日今日という日を大切に,勉学に励むことをここに誓います。」との宣誓が述べられました。

ご入学,誠におめでとうございます。
これからの学生生活が充実したものになるよう応援しています。

学長告辞

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本日ここに,ご来賓ならびに関係各位のご臨席を賜り,平成28年度の新潟大学新入生の皆さんの入学式を挙行いたします。
この度、新潟大学に入学を認められましたのは,外国からの留学生67人を含め,学士課程では2,477人,大学院修士課程では576人,大学院博士課程では156人,大学院専門職学位課程では15人,養護教諭特別別科では50人,総計3,274人であります。

新入生の皆さん,新潟大学への入学おめでとうございます。
新潟大学のすべての教職員を代表して,この度入学された新入生の皆さんに,心より歓迎の意をあらわすとともに,これまでのご努力に敬意を表したいと思います。
併せて、これまで新入生の皆さんを温かく見守り,支援をして来られたご家族・保護者の方々には,心からお祝いを申し上げます。ま
た,本日ご列席をいただきました多くの方々には深く御礼を申し上げます。

新入生の皆さんは,これから大学生として,人生の新たなステップを踏み出すときです。今は,喜びと期待感でいっぱいと思います。どうぞ,その新鮮な気持ちを,いつまでも忘れないでいて下さい。

本学は今から遡ること約140年前に,前身となる学校が開設され,その後,昭和24年,1949年に新制国立大学として発足しました。その後も,長い歴史と豊かな伝統を育み,現在は,九つの学部,七つの大学院研究科,脳研究所,災害・復興科学研究所,ならびに医歯学総合病院を有し,学生数約13,000人,教職員数約2,900人を擁する全国有数の大規模総合大学に発展しました。
豊かな自然に満ちた広大な越後平野に囲まれた本州日本海側で唯一の政令都市である新潟市に立地し,学問や研究に適した恵まれた環境の中で,日本海側地域から環東アジア地域に展開する教育研究の拠点として,本学はその役割を果たしてきました。

本学の理念には,「自律と創生」を掲げています。「教育と研究を通じて地域や世界の着実な発展に貢献することを全学の目的」としています。本学が重視している教育の基本は,学問の進歩向上,専門性の探求,広い教養です。ものごとを総合的に判断し,課題を見つけて,それを解決する力,汎用的能力を身につけた学生を育てることです。

皆さんの,これまでの高校生活においては,どちらかと言うと,与えられた課題に対して対応する学業であったと思います。大学生となったこれからは,自ら課題を模索し,正面から向き合い,解決策を探して実行する力をつけなくてはなりません。それは決して簡単な事ではなく,正解がないこともあります。広い視野に立って,深く物事を考える姿勢を育ててください。自分を客観的な立場でみたり,他者の立場で考えたり,今まで以上に多面的に物事を考えてください。幸いな事に,この度,皆さんが入学した新潟大学は全国から多数の学生が入学する総合大学です。多様・多彩な人材が,同じ学部,学科だけに限らず,全学に渡って学んでいます。同級生や先輩たちと積極的に交流し、素直な気持ちで意見交換し、切磋琢磨しながら,自分の視野や能力を拡大するよう努めてください。

また,在学中に海外へ留学することも勧めたいと思います。短期,長期に関わらず海外での生活は,色々な意味で刺激になり,皆さんの視野や可能性を広げてくれます。単なる海外観光旅行でも,それなりに意義あります。しかし,可能であれば,海外の大学生とも交流できる留学を勧めます。その為に,皆さんには多彩な留学プログラムが学内,学外に用意されています。
私自身も,45年ほど前の話ですが,大学二年生の時に,新潟から船で,現在のロシア,当時のソビエト連邦に入り,シベリヤ鉄道経由でヨーロッパに渡り,ひと夏を過ごしました。この経験は,その後の大学生活や研究生活の中で良い糧になったと実感しています。

近年の社会では,以前にも増して,いわゆる「グローバル人材」の育成が求められています。国際交流の活発化,経済活動のグローバル化,人々の意識のボーダレス化などが要因と思われます。社会や経済の構造は大きく変化し,国境を越えて高度で複雑に絡み合い,予想もつかない展開が生まれています。
このような社会の要請に応えるため,新潟大学では地域から世界までを結ぶことのできる,「グローバル人材」の育成に取り組み,様々なプログラムを用意しています。
“高い専門性”と“広い教養”に加えて,“高度な語学力”と“異文化適応力”を身につけ,地域社会から国際社会まで貢献できる人材,真の国際人に育ってください。本学のグローバル人材育成のプログラムに積極的に参加してほしいと願います。

繰り返しますが,本学の理念である「自律と創生」を強く意識して,世界に目を向け,物事を広くとらえ,主体的に学ぶ姿勢を獲得してください。

また、これからの大学生活では、学問ばかりでなく、クラブ活動やボランティアなどの課外活動も大切です。そこでは、協調性やリーダーシップを身につけながら,同時に多くの友人を得ることができます。本学では,海外からの留学生約500人を含めて,国内外から集まった多くの学生達が学んでいます。大学時代に得た「我が友」は,一生涯の財産となり,皆さんの今後の人生を豊かなものにしてくれます。また,学問を通じた「我が師」となる先生も見つけてください。

わが国は五年前に,東日本大震災と原発事故と言う未曽有の災害を経験し,その復興も未だ途上です。加えて,世界を見渡すと,大地震・津波,火山の噴火,豪雨・豪雪,大洪水,土砂崩れ等の自然災害,政治,経済,エネルギー,食糧,環境等の諸問題,さらに世界規模の感染症,許しがたいテロ等々,多くの事象が絶え間なく発生しています。これらは人類の全体の生存と尊厳を揺るがし,世界的な経済不安を招き,国家間の多発的な紛争の要因となっています。

このような状況の中,次代を担う皆さんには,社会から大きな期待が寄せられています。自分自身がどのような側面から社会に貢献できるのか,学生生活を通じてじっくりと考え,学識と技術を培ってください。我が国の,そして世界の未来が,皆さんの将来の活躍を期待していることを自覚し,それに応えられるよう,大学生活を通じてしっかりと基礎力を身に着けてください。
これから皆さんが経験する大学生という時代は、人生で最も活力と希望にあふれ、多くの可能性が芽生える、何ものにも代え難い期間です。
皆さんの成長のために、われわれ教職員一同は努力を惜しむことはありません。

最後に、新入生の皆さんが実り豊かで、活発で明るい大学生活を過ごし、大きく飛躍することを祈念し、私の告辞といたします。
新潟大学への入学、おめでとうございます。

平成28年4月5日
新潟大学長 髙橋 姿

入学生代表宣誓

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深い雪もだんだんと解けて,大地が新しい芽を出す季節となりました。本日こうして入学式を迎えられますことを,新入生一同,大変うれしく思っております。新入生を代表いたしまして,心より御礼申し上げます。

私が生まれ育った新潟県では,昨年アイドルグループNGT48が誕生し,注目を集めました。コメ,枝豆,ル・レクチェをはじめとする農産物にも恵まれ,「食の宝庫」として知られています。中でも,新潟県産のコシヒカリやアルビレックス新潟のレオシルバ選手も愛する新潟の米菓は,そのおいしさが全国,世界に評価されています。コメの新品種「新之助」も誕生しています。私は,新潟のコメや米菓を全国,そして世界に広めるために,コメの生産の現場や農産物の流通について学びたいと考え,新潟大学の農学部を志望しました。

現在,TPPの合意や新潟市が農業特区に指定されたことにより,農業を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。また日本の食料自給率は先進国の中でも低く,農業は今「変化」を求められています。今年4月には,G7農業大臣会合が新潟市で開催されます。常に変化する時代の中で,我々新入生は,志を持ってこの新潟に集まった若者として,諸課題を解決し,希望ある「未来」に変えていくことが使命だと感じています。

これから始まる学生生活は,決して平坦ではなく,時には困難に直面することもあると思います。我々新入生は,何があってもへこたれない,不撓不屈の精神で,短い学生生活を有意義なものにできるよう,一日一日今日という日を大切に,勉学に励むことをここに誓います。

平成28年4月5日
新入生代表
農学部農業生産科学科 白倉 樹

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本件に関するお問合わせ先

広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539

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