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平成28年度卒業式を挙行しました

2017年03月27日 月曜日 トピックス

卒業式

3月23日(木)、新潟市中央区の朱鷺メッセにおいて、平成28年度卒業式を挙行し、6,000人以上の卒業生や修了生及びそのご家族等が出席しました。

今回、学位記及び修了証書の授与を受けた者は、学部卒業生2,326人、大学院修了生711人、博士学位論文提出による学位記授与者5人、養護教諭特別別科修了生50人、合わせて3,092人でした。また、学部卒業生のうち、所属する学部の学位に加えて、特定の課題・分野における学習成果を認証する新潟大学独自の「副専攻制度」により認証を受けた者は69人でした。
式では、各学部卒業生、大学院修了生、養護教諭特別別科修了生及び副専攻認定証書授与者の各代表者に、髙橋学長から学位記、修了証書及び副専攻認定証書がそれぞれ授与されました。

その後、髙橋学長から、卒業生、修了生に贈る言葉として、「どうぞ、自分の描いた夢の実現を目指し、決して諦めることなく、自信と情熱をもって行動してください。新潟大学で学んだ真の強さは、これからの皆さんの人生を豊かで、活力あるものにしてくれると確信しています。」との告辞が述べられました。これに対して、卒業生、 修了生を代表して、経済学部卒業生の清水 尭人さんから、4年間の学生生活を振り返り、「卒業後に待ち受けているのは、今まで以上に険しい道のりかもしれません。それでも感謝の気持ちを常に忘れず、どんな困難にも自らの経験や考えを大切にしながら一歩ずつ立ち向かっていく所存です。」との答辞が述べられました。

卒業生、修了生の皆さんが、自信と誇りをもって社会に大きく羽ばたき、その前途が幸多きものになるよう、心より祈念いたしております。

卒業並びに修了、誠におめでとうございました。

卒業式

学長告辞

学長告辞
本日ここに、平成28年度新潟大学卒業式を盛大に挙行できますことは、本学の役員及び副学長、部局長をはじめとする全教職員,並びに各同窓会にとりましても大きな喜びであります。

ただいまは、学部卒業生2,326名、大学院修了生711名、学位論文提出者5名、養護教諭特別別科修了生50名、計3,092名の皆さんに学位記並びに修了証書を授与いたしました。

卒業生・修了生の皆さんは、本学で充実した学生生活を過ごし、本日、めでたく、卒業並びに修了の日を迎えました。学長として、新潟大学を代表し、心からお祝いを申し上げます。同時に、これまでの長きにわたり、卒業生・修了生を支えてこられた、ご家族・保護者の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。また、ご多忙のなか、本日の卒業式にご臨席賜りました関係者の方々に、心から御礼を申し上げます。

卒業生・修了生の皆さんは在学中に様々な経験を経て、今日の日を迎えました。学問・研究一筋に仲間と切磋琢磨してきた人、クラブ活動やボランティア等で活躍した人、社会人として仕事と両立させながら学び続けた人、さらには、言葉や生活習慣の違いに苦労しながらがんばった留学生、その他にも様々な経験を経て、今日の日を迎えたと想像します。
この様な立場で、かつ多様な目的を持った学生達が交流することができた新潟大学での経験が、これからの皆さんの大きな財産となります。その貴重な財産を身に付けて、皆さんは社会に旅立つ日を迎えました。

世界に開かれた海港都市新潟、日本海側ラインの中心新潟に位置する大規模総合大学である新潟大学は、恵まれた環境の中で伝統を育みつつ発展してきた歴史があります。全学の基本理念は「自律と創生」であり、教育、研究及び社会貢献を通じて、地域や世界の着実な発展に貢献する「真の強さを学ぶ。」大学です。
新潟大学は、多様な学びや、教科書にないことを身につけられる研究機会によって、想像力と創造力を仲間と磨き合うことができ、自信に満ちた思いやりのある人間へと成長することができる大学です。新潟大学で学んだ者は、タフでありしなやかでもある真の強さを持ち、人生の課題に立ち向かうことができます。

新潟大学で学んだ皆さんは、どうぞ、本学に入学した日から今日の日までを振り返り、どのように成長してきたかを、じっくり思い出してください。大きなことをやり遂げた充実感と達成感、誇らしくも晴れがましい気持、そして新たな旅立ちへの希望などで感無量のことと思います。

そして、本日、卒業式という日を無事迎えることができたのは、決して皆さん個人だけの努力の結果だけではないということを、今一度胸に刻んでください。そのようなことが可能となったのも、これまで皆さんを育て、支え続けてくれた、ご家族をはじめとする周囲の方々があってのことなのです。そのことにも思いを巡らし、感謝の気持ちを素直に伝えてください。

さて、これから皆さんが羽ばたく社会の状況をみると、我が国では、政治・経済をはじめとして、社会全体の動向はいまだ不透明です。加えて、六年前の東日本大震災と引き続いての原発事故からの復興・再生は、まだまだ途上です。加えて、昨春には熊本地震も発生しました。さらには、世界的なエネルギー問題、環境、感染症、移民問題、多発するテロ等々、多くの課題が発生しています。
これらは人類全体の生存と尊厳を脅かし、世界的な経済不安を招き、国家間の多発的な紛争の要因となっています。
一方では、科学技術・医療・教育等、幅広い分野において、グローバル化の波が飛躍的に進展し、社会における多様な要素を複雑に絡み合わせ、予測が困難な展開を生み出しています。

このような時代にあって、皆さんには、未来を背負って立つ「次世代の力」になる責務があります。皆さんは、これまでの教育・研究の課程において、グローバルな視点で学び続け成長してきましたが、卒業後も同様な視点で、自己研鑚に励み、成長し続けてください。
このことは、直ちに国際的に活躍してくださいという意味ではありません。皆さんの将来への夢や希望も含めて、自らのグローバルな視点を育ててほしいということです。仮に、ローカルな分野で活動することになっても、世界を意識した座標軸の中で考え、行動してください。そのことが、目の前にある仕事にも繋がり、新しい展開も開けると思います。
さらに、IT、IoT、AIをはじめとする急激な科学技術の発展、市場の急展開にも常に対応可能であるよう、これまで本学で身につけてきたコミュニケーション能力、課題対応能力、論理的思考力などの持続的な研鑽に努め、幅広い教養の蓄積にも、努力し続けてください。

誰にも将来に対する不安はあると思います。しかし、皆さんが、新潟大学での学生生活を通じて獲得した“広い視野”と“深い教養”と“高い専門性”は、必ずや、皆さんを支えてくれるはずです。どうぞ、自分の描いた夢の実現を目指し、決して諦めることなく、自信と情熱をもって行動してください。新潟大学で学んだ真の強さは、これからの皆さんの人生を豊かで、活力あるものにしてくれると確信しています。

さて、これからの皆さんの人生において、時には壁にぶつかることもあるかもしれません。そのような時に、母校である新潟大学が、必ず何らかの形で役立つことでしょう。ご存知のように、新潟大学には様々な領域において、極めて造詣の深い教職員が多彩に存在します。自身の恩師のみならず、他の領域においても気軽に相談に来てください。新潟大学はいつまでも皆さんのサポーターであり続けます。
一方で、これからの皆さんは本学の同窓会員でもあります。本学の同窓生として新潟大学を応援していただきたいと思います。そして、これからの皆さんの活躍が、何物にも代えがたい新潟大学への応援であることを是非、心に留めていただきたいと思います。

最後に、卒業生、修了生の皆さんが、自信と誇りをもって社会に大きく羽ばたき、その前途が幸多いものになるよう、心より祈念して、私のお祝いの言葉とさせていただきます。

 平成29年3月23日
新潟大学長 髙橋 姿

卒業生,修了生

卒業生代表答辞

卒業生代表答辞

新潟の厳しい冬の寒さもようやく和らぎ、柔らかな春の訪れが感じられる季節となりました。

本日はご多忙の中、髙橋学長をはじめとする諸先生方、またご来賓の皆様のご臨席を賜り、私たち卒業生のために盛大な式典を挙行して頂きまして、誠にありがとうございます。このような栄えある式に臨み、卒業生一同、心より御礼申し上げます。

ただ今、髙橋学長から頂いた励ましのお言葉を胸に刻み、身が引き締まる思いでいます。新潟大学で過ごした日々を糧に、より一層精進して参ります。

振り返れば四年前の2013年は、富士山の世界文化遺産の登録や、2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催地が1964年以来、56年ぶりに東京に決定し、日本中が歓喜に沸いた年でした。

このような年に入学した私は、入学当初、期待に胸を膨らませていたのとともに、広大な五十嵐キャンパスに圧倒され、これまでとは違う自由な環境に戸惑ってばかりだったことを、つい昨日のことのように思い出します。

入学当初は長いものだと感じていた大学生活も、本日で最後だと思うと、あまりの早さに驚いてしまいますが、過ぎ去った日々は貴重な思い出に溢れています。

私はこの四年間、自分自身が本当にやりたいことは何か、を模索し、自問自答を繰り返してきました。教養科目で幅広い学問を学びつつ、学年が上がるごとに専門科目を深く学んでいく中で、やりたいことが少しずつ見えてきました。インターンシップ等を通じて自ら行動をしていくことで、おぼろげな気持ちが確信へと変わっていきました。私は、税務に関する仕事に就きたいと思い、資格試験を受験することを決心しました。実際はうまくいくことばかりではなく、くじけそうになった時には幾度となく仲間の存在に助けられました。同志でもあり、ライバルでもある友人たちの姿に刺激をもらい、一人ではなかったからこそ勉強を続けることができたと思っております。志を同じくする仲間は私にとってかけがえのない財産です。また、先生方は熱心に学問の楽しさを伝えてくださいました。尊敬する先生方に出会えたことを心から幸せに思います。新潟大学で得た多くの経験や出会いは、今後の社会生活の中で必ずや大きな糧となることでしょう。

このように学生生活を全うすることが出来たのは、今日まで私たちを育て導いてくれた家族のおかげです。今、こうして私がここに立っていられるのも家族の支えがあったからこそです。たくさんの心配をかけながらも、陰ながら私たちのことを見守り、常に一番の理解者であった家族には感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、近年の日本は、経済成長が低迷し国民生活があまり豊かにならない「失われた20年」と呼ばれる不況に陥っていました。安倍政権は不況からの脱却を図るためにアベノミクスを掲げ、昨年の求人倍率は25年ぶりの高水準に改善しました。一方で、2020年に控える東京オリンピック・パラリンピックや少子高齢化に伴い、人手不足が懸念されています。人手不足の解消には、ここ数年で著しい進化を遂げている人工知能が活躍すると言われています。人工知能はいずれ、私たちの仕事の一部を取って代わる存在に成長するかもしれません。私たちが生まれた約20年前に普及し始めた個人向けコンピュータや携帯電話が、当時では想像もできない程に発達しました。20年後、30年後の社会がどのようになっているのか誰しも正確には予想できません。過去に例を見ない程、将来が不確実な今を生きる私たちは、このような状況だからこそ今目の前のことに目を向け、今できることを少しずつ積み重ねていかなければならないと思います。卒業後に待ち受けているのは、今まで以上に険しい道のりかもしれません。それでも感謝の気持ちを常に忘れず、どんな困難にも自らの経験や考えを大切にしながら一歩ずつ立ち向かっていく所存です。

最後になりますが、新潟大学の学生として入学から卒業まで勉学をはじめとする様々な活動を通じて成長することができたのは、私たちを支えてくださった多くの方々のおかげです。未熟な私たちに温かい励ましとご指導をくださった教職員の皆様、活動を共に成し遂げた仲間たち、大学卒業を迎えた今日まで私たちの成長を見守り続けてくれた家族、すべての皆様に卒業生を代表して改めて御礼申し上げます。そして、後輩の皆様のご活躍と新潟大学のますますのご発展を願い、ここに答辞とさせて頂きます。

 

平成29年3月23日
卒業生代表
経済学部経営学科 清水 尭人

卒業生,修了生
学生歌斉唱

本件に関するお問合わせ先

広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539

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