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平成29年度卒業式を挙行しました

2018年03月23日 金曜日 トピックス

卒業式
3月23日(金)、新潟市中央区の朱鷺メッセにおいて、平成29年度卒業式を挙行し、卒業生や修了生及びそのご家族等合わせて6,000人以上が出席しました。

今回、学位記及び修了証書の授与を受けた者は、学部卒業生2,319人、大学院修了生667人、博士学位論文提出による学位記授与者9人、養護教諭特別別科修了生38人、合わせて3,033人でした。また、学部卒業生のうち、所属する学部の学位に加えて、特定の課題・分野における学習成果を認証する新潟大学独自の「副専攻制度」により認証を受けた者は65人でした。
式では、各学部卒業生、大学院修了生、養護教諭特別別科修了生及び副専攻認定証書授与者の各代表者に、髙橋学長から学位記、修了証書及び副専攻認定証書がそれぞれ授与されました。

その後、髙橋学長から、卒業生、修了生に贈る言葉として、「自分の描いた夢の実現を目指し、決して諦めることなく、自信と情熱をもって行動してください。新潟大学で学んだ真の強さは、これからの皆さんの人生を豊かで、活力あるものにしてくれると確信しています。」との告辞が述べられました。これに対して、卒業生、 修了生を代表して、理学部卒業生の櫻井 尚輝さんから、4年間の学生生活を振り返って、「新潟大学で学んできたことを糧に、これからの人生、一歩ずつ着実に歩んでいくことを約束いたします。」との力強い答辞が述べられました。

卒業生、修了生の皆さんが、自信と誇りをもって社会に大きく羽ばたき、その前途が幸多きものになるよう、心より祈念しております。

卒業並びに修了、誠におめでとうございました。

卒業式

学長告辞

学長告辞
本日ここに、平成29年度新潟大学卒業式を盛大に挙行できますことは、本学の役員及び副学長、部局長をはじめとする全教職員、並びに同窓会にとりましても大きな喜びであります。

ただいま、学部卒業生2,319名、大学院修了生667名、学位論文提出者9名、養護教諭特別別科修了生38名、計3,033名の皆さんに 学位記並びに修了証書を授与いたしました。

卒業生・修了生の皆さんは、本日、めでたく、卒業並びに修了の日を迎えられました。学長として、新潟大学を代表し、心からお祝いを申し上げます。同時に、これまでの長きにわたり、卒業生・修了生を支えてこられた、保護者をはじめとするご家族の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。また、ご多忙のなか、本日の卒業式にご臨席賜りました関係者の方々に、心から御礼を申し上げます。

卒業生・修了生の皆さんは、在学中に様々な経験を経ながら、充実した学生生活を過ごして、今日の日を迎えられたことと思います。学問・研究一筋に仲間と切磋琢磨してきた人、クラブ活動やボランティア等の課外活動で活躍した人、仕事と両立させながらの社会人学生、さらには、言葉や生活習慣の違いに苦労しながらがんばった留学生、その他にも様々な困難も乗り越えてこられたものと想像します。
そのようなさまざまの立場で、かつ多様な目的を持った学生達が交流できる新潟大学での経験は、これから旅立つ社会生活において大きな財産となることでしょう。

日本海側ラインの中心、世界に開かれた海港都市である新潟市に創立された新潟大学は、長い歴史と恵まれた環境の中で伝統を育みつつ、大規模総合大学へと発展を続けてきました。
本学は「自律と創生」を全学の理念に掲げ、教育、研究及び社会貢献を通じて、地域や世界の着実な発展に貢献する大学であり、同時に、そこに在籍するものは「真の強さを学ぶ。」ことができる大学です。
新潟大学は、多様な学びや、教科書にないことを身につけられる研究機会によって、「想像力」と「創造力」を仲間と磨き合うことができ、自信に満ちた思いやりのある人間へと成長することができる大学です。新潟大学で学んだ者は、タフでありしなやかでもある真の強さを持ち、人生の課題に立ち向かうことができます。

皆さん、どうぞ、本学に入学した日から今日の日までを振り返り、自分がどのように成長してきたかを、じっくり思い出してみてください。そこでは、大きなことをやり遂げた充実感と達成感、誇らしく晴れがましい気持、そして新たな旅立ちへの希望など、様々な思いが浮かび、感無量のことと思います。
そして、本日、卒業式という日を無事迎えることができたのは、決して皆さん個人の努力の結果だけではないということも、今一度思い返してください。この輝かしい結果も、これまで皆さんを育て、支え続けてくれた、ご家族をはじめとする周囲の方々があってのことなのです。そのことにも思いを巡らし、感謝の気持ちを素直に伝えてください。

さて、これから皆さんが活動する社会は、就職状況等を見る限り国内の産業・経済分野は好調な様子ですが、先行きは不透明とも言える状況です。世界ではポピュリズムの台頭、場所を選ばないテロリズム、難民問題など、国内では「ものづくり大国日本」の信用を失墜させる有名企業による検査不正といったニュースも続いています。今のグローバル社会の時代においては、いつ何時さらに大きな難題が生じるか、予測不可能な状況と言えます。

加えて、近年における社会構造の急激な変化や科学技術の飛躍的発展、特にICT、IoT、AI等によるSociety 5.0と言われる近未来社会が求める人材像には大きな変化が生じています。
これからの社会で求められる人材は、世界のどの地域においても活躍できる人材、広い視野と高度な汎用的能力を備えた人材です。さらに、新たな技術や事業の創出を可能とする人材であり、経済界・産業界のみならず、社会のあらゆる領域・地域において求められています。

このような時代にあって、皆さんには、未来を背負って立つ「次世代の力」になる責務があります。皆さんは、これまでの教育・研究の過程において、広い視野に立つことができるように学び、成長してきましたが、これからも同様の視点で、自己研鑚に励み、成長し続けてください。
これは直ちに国際的に活躍しなさいという意味ではありません。皆さんの将来への夢や希望も含めて、広くものを俯瞰して考える力を育ててほしいということです。仮に、ローカルな分野で活動していても、常に世界を意識した座標軸で考え、行動してください。そのことが、目の前の仕事の発展にも繋がり、さらなる展開も開ける結果となります。
さらに、知識・技能だけでなく、本学で身につけてきたコミュニケーション能力、課題解決能力、論理的思考力などの汎用的能力の研鑽にも引き続き努め、併せて幅広い教養の修得にも、努めてください。

だれでも将来に対する不安はあります。
しかし、皆さんが、新潟大学での学生生活を通じて獲得した“広い視野”と“豊かな教養”“高い専門知識”は、必ずや、皆さんを支え続けてくれるはずです。自分の描いた夢の実現を目指し、決して諦めることなく、自信と情熱をもって行動してください。新潟大学で学んだ真の強さは、これからの皆さんの人生を豊かで、活力あるものにしてくれると確信しています。

皆さんの先輩である私自身も、新潟大学に入学して、授業や部活動を通じて得た全学の多くの友人たちにより、大学生活はもちろん、卒業後の今日までの人生を非常に豊かなものにしてもらったと強く思います。私は医学部を卒業しましたが、医歯学系のみならず、人文社会科学系、自然科学系の幅広い分野に触れたことにより、医療人としての活動を厚みのあるものにしてもらいました。まさに、総合大学ならではの「真の強さを学ぶ。」ことができたと思っています。

さて、これからの皆さんの人生は、必ずしも順風満帆ばかりではなく、時には大きな壁が立ちはだかることもあるでしょう。そのような時に、母校である新潟大学が、何らかの助けになることがあるかもしれません。ご承知のように、母校新潟大学には様々な領域において、極めて造詣の深い教職員が多彩に存在します。皆さんの直接の恩師のみならず、他の領域についても、どうぞ気軽に相談に来てください。新潟大学はいつまでも皆さんのサポーターです。卒業生の皆さんの活躍のお手伝いができることは、我々教職員の喜びでもあります。

さて、本日は全学並びに各学部の同窓会長の皆さんにも参列いただきましたが、これからの皆さんは本学の同窓会員でもあります。同窓生として新潟大学を応援していただきたいと思います。これからの皆さんの活躍が、何物にも代えがたい新潟大学への応援であることは間違いありませんが、新潟大学同窓会の活動にも常に関心を持ち、参加していただきたいと願います。

最後に、卒業生・修了生の皆さんが、自信と誇りをもって社会に大きく羽ばたき、その前途が幸多いものになるよう、心より祈念して、私のお祝いの言葉とさせていただきます。

本日は誠におめでとうございます。

平成30年3月23日
新潟大学長 髙橋 姿

卒業生,修了生

卒業生代表答辞

卒業生代表答辞

風が吹き荒れ雪が舞う厳しい新潟の冬もようやく遠のき、春めいた暖かな日々の到来を感じられる季節となりました。本日は、髙橋学長をはじめとする諸先生方、またご来賓の皆様のご臨席を賜り、私たち卒業生のために盛大な式典を挙行して頂きまして、誠にありがとうございます。このような栄ある式に臨み、卒業生一同、心より御礼申し上げます。ただ今髙橋学長から頂いた励ましのお言葉を胸に、これからの新たな門出に向け、より一層精進してまいります。

4年前の2014年は、ソチ冬季五輪での日本選手による大活躍や、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録など、日本を沸かせる出来事があった一方、御嶽山の噴火に見舞われ、自然の猛威を感じさせられた年でもありました。
このような年に入学した私は、新潟という新たな地で生活を始めることに大きな期待と不安を膨らませていました。入学当初は広大な五十嵐キャンパスに圧倒され、自分自身で何もかも決めなければならないという大学の雰囲気に戸惑いを感じていました。しかし、次第にその雰囲気にも慣れ、多くの仲間たちに出会い、共に学び、遊び、助け合うことで充実した生活を送ることができました。
入学当初は長いと感じていた大学生活も本日で終わりを迎えると思うと、実に短い4年間であり、同時にたくさんの思い出に溢れたかけがえのない時間であったと感じます。

大学生活では、学科やアルバイト、サークル等で多くの人達と知り合い、これまで持っていた考えとは違った考えを持つことができ、自分の視野を広げることができました。また勉学においては、専門分野はもちろんのこと他分野においても広く学ぶことができ、先生方の熱心な講義により、学ぶことの楽しさをより一層感じることができました。卒業研究の際には、私は中央アジアのキルギス共和国における氷河で約1か月間滞在し調査を行ってきました。現地では言葉の壁や、厳しい地形状況など様々な問題に突き当たりましたが、自分自身での解決が必須であり、このような環境下で生活できたことにより、問題解決力や行動力を身に着けることができたと思います。私はご指導いただいた先生から「何もしないことと、一石を投じることには大きな違いがある」という言葉を頂いたことがあります。この言葉は現地調査でもその後の生活でも何か行動を起こす際のきっかけとなっています。常に何かに挑戦する姿勢をこの言葉とともに忘れずに今後の人生に活かしていきたいと思います。

こうして思い返してみますと、私が無事に大学生活を送れたのも常に仲間の存在があったからだと思います。もしも自分一人で困難に立ち向かっていたならば、決して解決には至りませんでした。時には熱く本音で語り合い、時には自由を謳歌した仲間たち、この仲間たちと過ごした日々が、これからの私の人生にとっての宝物となることは疑う余地もありません。

そして、忘れてはいけないのが家族の存在です。私が選択に迷ったときに相談に乗ってくれ、その選択に対して応援し、常に心強い味方でいてくれたのはやはり家族でした。遠く離れた場所から私のことを気遣い、いつも一番に考えてくれた家族には言葉で表現できないほどの感謝でいっぱいです。私が今こうしてここに立っていられるのも、家族の存在があったからこそです。

さて、近年の日本では、熊本地震や九州北部豪雨、北陸地方をはじめとする豪雪被害など様々な自然災害に見舞われています。その都度残される爪痕は大きく、復興には膨大な時間と労力が必要です。いま私たちができることは小さなことかもしれません。しかし小さなことでも行動に移さなければ何も始まりません。小さなことの積み重ねこそが問題の解決に繋がります。新潟大学で学んできたことを糧に、これからの人生、一歩ずつ着実に歩んでいくことを約束いたします。

最後になりますが、新潟大学の学生として勉学をはじめとする様々な活動を通じて、今後の人生の基礎を築き上げることができたのは多くの方々のおかげです。未熟な私たちに熱意をもってご指導をして頂いた先生方、良きお手本となってくださった先輩方、苦楽を共にした仲間たち、常に心の支えとなってくれた家族、すべての皆様に卒業生を代表して御礼申し上げます。そして、後輩の皆様のご活躍と新潟大学のますますのご発展を願い、ここに答辞とさせて頂きます。

平成30年3月23日
卒業生代表
理学部自然環境科学科 櫻井 尚輝

卒業生,修了生
祝典演奏

本件に関するお問合わせ先

広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539

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