杉山清佳 SUGIYAMA, Sayaka

准教授(平成26年4月よりテニュアポストに移行)

連絡先

住所
〒951-8510 新潟県新潟市中央区旭町通1-757
新潟大学大学院医歯学総合研究科 神経発達学分野
TEL
025-227-0391
E-Mail
sugiyama [at] med.niigata-u.ac.jp
※[at]を@に置き換えてください

研究分野

神経回路形成

研究内容の紹介

「三つ子の魂百まで」のことわざが,脳の成長では現実の現象として注目されています。スポーツや音楽,外国語といった習い事は,大人よりも子どものほうが上達や習得が早いことを実感した方も多いはずです。子どもの脳には,個々の体験・経験に応じて神経回路を集中的に作る特別な時期(臨界期)があり,臨界期に作られた神経回路は大人まで保たれる傾向にあります。

「臨界期」の経験は,視覚の発達にも大きな影響を与えます。臨界期に片目を閉じて経験を妨げると,閉じた目からの情報よりも,開いた目からの情報を多く受け取るように,神経回路が作られます(眼優位可塑性)。その結果,閉じた目の視力は著しく弱くなり(弱視),臨界期を過ぎた大人では,治療をしても回復しないことが知られています。しかし,どのような仕組みで子どもの脳に臨界期が現れ,またなぜ大人の脳に現れないのか,未だに分からない点が多くあります。当研究室では,胎生期に脳を作るホメオ蛋白質が,生後の脳を発達させる働きも持つことに注目しています。これまでに,ホメオ蛋白質が経験に応じて神経細胞間を移動し,臨界期の時期を制御することが分かってきています。そこで,①子どもの脳に臨界期が現れ,大人の脳に現れない仕組み,②ホメオ蛋白質が個々の体験・経験に応じて脳を移動する仕組み,について主に研究を行っています。臨界期に,個々の体験・経験に見合った神経回路が作られるメカニズムを明らかにし,神経疾患などの治療にも貢献することを目指しています。

より詳しい研究内容(PDFファイル:375KB)

研究キーワード

臨界期,眼優位可塑性,ホメオ蛋白質,細胞外基質,視覚野

所属学会

Society for Neuroscience,日本神経科学学会,(日本発生生物学会,日本分子生物学会)

最終学歴

期間 大学名・学科名など 卒業,修了,中退別
1998年4月~2001年3月 東北大学大学院博士課程・医学系研究科・医科学専攻 修了

職歴(又は研究歴)

期間 所属 職名
2002年4月~2006年6月 独立行政法人理化学研究所・神経回路発達研究チーム 基礎科学特別研究員・研究員
2006年6月~2009年10月 Children’s Hospital Boston, Harvard Medical School 日本学術振興会特別研究員・海外特別研究員
2010年10月~2011年3月 独立行政法人科学技術振興機構 さきがけ研究員
2009年10月~2014年3月 新潟大学大学院医歯学総合研究科 テニュア・トラック准教授
2014年04月~現在 新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻新領域開拓研究センター神経発達学分野 准教授

外部資金

年度 名称
2011(平成23)年度 内藤記念科学振興財団 女性研究者研究助成金
2010(平成22)年度 武田科学振興財団 医学系研究奨励
2010(平成22)年度 持田記念研究助成金 生物科学
2010(平成22)年度 科学研究費補助金 若手研究(B)
2010(平成22)年度 科学技術振興機構 さきがけ
2010(平成22)年度 日本学術振興会 最先端・次世代研究開発支援プログラム

受賞歴

期間
2013年度 ソロプチミスト日本財団 女性研究者賞

主要論文リスト

  • Hou X, Katahira T, Ohashi K, Mizuno K, Sugiyama S* and Nakamura H* (2013) Coactosin accelerates cell dynamism by promoting actin polymerization. Dev. Biol. 379, 53-63
  • Beurdeley M., Spatazza J., Lee H.H.C., Sugiyama S.., Bernard C., Di Nardo A.A., Hensch T.K. and Prochiantz A. (2012) Otx2 binding to perineuronal nets persistently regulates plasticity in the mature visual cortex. J.Neurosci. 32, 9429-9437.
  • Sugiyama S., Prochiantz A. and Hensch T.K. (2009) From brain formation to plasticity: insights on Otx2 homeoprotein. Dev. Growth Differ. 51, 369-377. Review.
  • Sugiyama S., Di Nardo A.A., Aizawa S., Matsuo I., Volovitch M., Prochiantz A. and Hensch T.K. (2008) Experience-dependent transfer of Otx2 homeoprotein into the visual cortex activates postnatal plasticity. Cell 134, 508-520.
  • Sugiyama S. and Nakamura H. (2003) The role of Grg4 in tectal laminar formation. Development 130, 451-462.
  • Sugiyama S., Funahashi J. and Nakamura H. (2000) Antagonizing activity of chick Grg4 against tectum-organizing activity. Dev. Biol. 221, 168-180.
  • Sugiyama S., Funahashi J., Kitajewski J. and Nakamura H. (1998) Crossregulation between En-2 and Wnt-1 in chick tectal development. Dev. Growth Differ. 40, 157-66.

その他

当研究室では研究に参加するメンバーを募集しています。
神経回路の発生・発達に興味のある学部生・大学院生の方,詳細は杉山まで御連絡ください。