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【学生・教職員の皆さんへ】学長メッセージ-コロナ後を見据えた新しい日常に向けて-(2021年11月29日掲載)

新潟大学長 牛木辰男

一昨年末の中国・武漢に端を発し、急速に世界に広がりパンデミック(世界流行)となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、その後、各国で何度かの増悪の波を繰り返しながら、いまだ収束には至っていません。日本も、昨年2月のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の船内感染から始まり、小さな感染の波を繰り返しながら推移し、この夏に最も大きな第5波が訪れましたが、これもようやく落ち着いてきたところです。
この間、島国という特徴を生かした水際対策を徹底するとともに、マスクの着用や手洗い、身体的距離の確保などの公衆衛生学的な感染予防対策を徹底したことで、日本での感染拡大はある程度抑えられてきたと思います。また、今年の春にはワクチンが開発され、その接種が段階的ながらも進んだことで、一定の予防効果も得られてきており、さらに治療法も少しずつ進んで重症化が抑えられつつあります。すでに外国では軽症者のための経口治療薬の使用が承認され始めており、あと一息でCOVID-19のパンデミックを乗り越えることができるのではないかという期待も生じていることと思います。
しかし、世界に目を向けると、ヨーロッパでは、また感染拡大が起こっていますし、日本の近隣諸国でも、感染者の増加がちらほらと出始めています。また、新たなオミクロン株の出現も伝えられました。一方で、日本の第5波の減衰の理由は、まだ科学的には説明できない部分もあり、第6波の到来は避けられないと多くの専門家は考えているのが現状です。
新潟大学においては、昨年2月から感染症の専門家を含む構成員によるCOVID-19対策本部会議を設置し、学内関係者の感染予防や、感染した場合の対応に当たってきましたが、皆さんの感染予防対策への高い意識とご協力で、学内感染者を極力抑えることができています。一方で、対面授業や課外活動などの制限も多く、飲食や会合などの再開を含め、一日でも早い日常の回復を願っているでしょう。
そうした中で、皆さんには、今少し、以下に示すようなことを守っていただきたいと思います。今が、ある意味で極めて重要な時です。おそらく近く第6波は訪れます。今は、それをどれだけ小さく抑えることができるかが問われている時期です。大学の様々な制限も、その第6波の行方によって、できる限り緩和の方向に進みたいと願っています。
諸外国のコロナの波はまだ続くかもしれません。オミクロン株も心配です。その中で、まずは、われわれの日常を取り戻し、キャンパスでともに語り、笑い合える日が来年には訪れることを思い、どうぞご協力をよろしくお願いします。

 


 

コロナ後を見据えた新しい日常に向けて

①感染症の状況による本学のコロナ対策の方針を踏まえること《本学の全体方針》

新潟大学における新型コロナウイルス感染症に関する対応

②感染症対策における基本的な考え方を踏まえること《国から示されている方針》

  • 感染リスクが高まる5つの場面を意識する
    場面① 飲食を伴う懇親会等
    場面② 大人数や長時間におよぶ飲食
    場面③ マスクなしでの会話
    場面④ 狭い空間での共同生活
    場面⑤ 居場所の切り替わり(休憩室、更衣室、昼食時、休憩時間等)

③新しい日常を日常化すること《行動指針に基づく「コロナ後の日常」に向けて心掛けること》

  1. コロナ禍であってもコミュニケーションの機会を失わないようにする
  2. これまでのコロナ対策で失われたものを再生する
  3. Web会議や仮想空間を積極的に活用する
  4. 対面・非対面にかかわらず、リアルタイムでの教育・研究の機会を維持する
  5. 科学的根拠に基づき状況を俯瞰的に捉える
  6. 感染症対策に対して望ましい行動は何かを意識する
  7. 新たな価値の創出に対する貢献を目指す