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【学生・教職員の皆さんへ】学長メッセージ-コロナ禍の止まない年末年始に向けて-(2022年12月28日掲載)

新潟大学長 牛木辰男

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが続いています。2019年12月に中国で初めて報告されて以来、すでに丸3年が経過しましたが、今なお収束までには時間がかかりそうな状況です。現在の累計感染者数は世界で6億5千万人を超え、死者も700万人近いと報告されています。日本の統計では、累計感染者は約2800万人、死者は5.5万人を超えました。特にここ最近はオミクロン株による感染拡大が続いており、直近の新規感染者数は10-20万人程度という状況ですが、特に新たな行動制限をせずに年末年始を迎えようとしています。

これには、感染予防対策とワクチン接種の普及、オミクロン株の特徴、経済活動との両立、さらにコロナ疲れへの対応など、さまざまな背景があると思います。

メディアからは、すでにマスクを外し、感染対策を撤廃した欧米諸国の様子が報じられますし、逆に、ゼロコロナから方向転換した中国での感染者の急増が深刻になっている様子も報じられています。このように、コロナ禍の状況は世界も国内もきわめて混とんとしていますが、私の印象は、WHOのテドロス事務局長の12月2日の発言「パンデミックの緊急事態宣言が終わったと言えるまでにかなり近づいたが、まだその段階には達していない」というものに近いでしょうか。

確かにオミクロン株は、それまでのものに比して重症化のリスクは低いことが報告されています。これは細胞への感染の仕組みが少し変わって、特に肺よりは鼻や喉のような上気道感染が主であることに起因しますが、もちろんそれでも年齢や基礎疾患の問題だけでなく重症化する人やコロナ後遺症になる感染者が一定の確率で出ており、従来の鼻かぜや喉かぜとは異なっています。さらにすでに報道でも話題にされているように、冬はインフルエンザのシーズンとも重なります。その点で、ここで気を緩めずに、今少し慎重に行動していただきたいと願っています。

そのためには、これまでお願いしてきた以下の基本的な点の徹底を引き続きお願いします。ワクチン接種は重症化予防には有効ですが、感染を必ずしも予防できているわけではありません。過信は禁物です。この3年間で培った感染予防対策の習慣を忘れずに、ルールを守りながら楽しく、安全な年末年始をお過ごしください。

 


 

  1. マスクの着用、手指の消毒、3密の回避等の基本的な感染拡大防止対策は、引き続き、徹底してください。
  2. 発熱や体調不良など、体調に変化があった場合は、通学、課外活動への参加及び通勤などを控え、すみやかに医療機関を受診してください。また、家族が体調不良の場合についても通学、課外活動への参加及び通勤などは控えてください。
  3. 混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出や移動は極力控えてください。
  4. 飲食を伴う会合(特に他県の方など普段顔を合わせない方との会合)は慎重に判断し、飲食を伴う会合を行う必要がある場合には、できるだけ短時間で、かつ、人数を絞り、感染拡大防止対策を徹底してください。また、飲食店を利用して行う場合は、感染拡大防止対策が徹底された店舗を利用し、同級生・同僚との宴会、部屋飲み(学生寮、アパートを含む)なども、感染リスクに十分注意してください。
  5. 大人数のイベントへの参加は、極力控えてください。イベントに参加する必要がある場合には、基本的な感染拡大防止対策を徹底してください。
  6. 大人数のイベント・飲み会等の前後、及び新潟県以外の地域への移動の前後には、状況に応じて検査所や薬局、または自身が購入した検査キットで検査をしてください。(検査キットを購入する場合は、厚生労働省の指定した「体外診断用」または「第1類医薬品」を選んでください)。