新潟大学は、その前身の高等教育施設、すなわち旧制新潟医科大学と旧制新潟高校を核に、師範学校や各種専門学校が統合し、昭和24年5月に国立学校設置法公布に基づいて設置されました。したがって令和6年をもって創立75周年を迎えることになります。

この間、「自律と創生」を本学の理念とし、教育、研究、社会貢献という見地から、新潟に立地する国立大学として、地域のみならず世界の発展に資する「知の拠点」としての役割を果たしてきました。

一方で、平成16年の国立大学法人化により国立大学の個性化や、社会とのかかわりが重要視されるようになり、さらに経営力の強化もますます重要になってきています。こうした中で、令和3年2月に、この21世紀において活力ある大学であり続けるための目標を掲げた、本学の将来ビジョンを公表しました。そこでは、向後10年間のミッションに本学が「未来のライフ・イノベーションのフロントランナー」となるということを謳っています。この将来ビジョンとミッションのもとに、新潟大学が地域社会に開かれた魅力ある大学として、さらにグローバル社会で輝く大学として、その存在感を高めたいと願っています。

創立75周年は、その一里塚です。しかし、この機会を利用して、新潟大学の未来に向けた取り組みや活動を活性化させることができればと思います。五十嵐・旭町キャンパスの健康スポーツゾーンの整備に向けた募金活動とともに、多様な記念行事や記念活動を進めていきますので、卒業生の皆様をはじめ、新潟大学に関係するすべての方々のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

新潟大学長