事業概要

地域から世界へ──“脳といのち”“食と健康”で未来を拓く

新潟大学は、国際的優位性や特色ある分野を結びつけた、“脳といのち”と“食と健康”という2つの重点領域を柱に、文部科学省の令和6年度「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されました。研究とイノベーションを両輪に、研究者・高度専門人材・事務系職員等の活躍を推進力として、地域と世界に貢献する未来社会のイノベーションの創出を目指します。

J-PEAKSとは

J-PEAKSは、地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした経営戦略の下、他大学との効果的な連携を図りつつ、研究活動の国際展開や社会実装の加速等により、我が国全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を推進することを目的としています。

採択大学は、研究力の飛躍的向上に向けた10年後の大学ビジョンを描き、その実現に必要なハードとソフトの双方の環境構築に取り組みます。

新潟大学の10年後のビジョン

未来社会の“脳といのち”と“食と健康”のイノベーションを創出する研究拠点

  • 重点研究領域において、地域が頼りにし世界に貢献する研究成果の創出と社会実装を行う
  • 国内外研究機関との連携を通して優れた研究人材が集い活躍する場を形成する
  • これらの達成に向け、高度専門人材が事務職と連動して活躍し、教学と経営の分離協働により各教職員が能力を活かせる魅力的な職場を構築する

推進戦略・体制

新潟大学J-PEAKSでは、学長直轄特区である研究力強化推進本部を中心とした、全学的な推進体制を構築しています。この本部において、統合IRを戦略的に活用することで、研究リソースと人材資源の効果的な配分を実現します。さらに、国内外の連携機関との相乗的な連携により、4つのR&I戦略と高度人材活用戦略を積極的に展開していきます。

連携大学 中部大学
参画機関 東北大学、大阪大学、量子科学技術研究開発機構、オーフス大学、インド理科大学院大学、ボルドー大学

また、R4年度「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」採択により整備した「“脳といのち”のイノベーションハブ」を活用し、連携機関をはじめ国内外の研究機関・企業とのオープンイノベーションを促進します。

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重点研究領域

新潟大学J-PEAKSでは、以下の2つの重点領域の研究の強化に取り組むとともに、AI・データサイエンス等の活用により領域間のシナジー効果を高めながら、研究力の飛躍的な向上とイノベーションの創出を目指します。また、それらの成果を全学に波及させることで、将来的な新領域の創出や社会実装を図ります。

“脳といのち”領域

本領域は、新潟大学が国際的優位性を持つ研究領域を基盤とし、研究の卓越性を高め、そこから新たなイノベーションを創出することを目指しています。特に、世界最大級の規模かつ高品質で知られる「ひとブレインバンク」の高度化と活用促進を中核として、脳機能の詳細な解明を進めるとともに、神経疾患の予防・早期診断・革新的治療法の開発へとつなげることを目指します。また、国内トップクラスの実績を誇るヘルス・ライフサイエンス分野の強みを活かし、研究の応用展開を積極的に推進し、医療や福祉など幅広い領域での社会実装を図ります。

“食と健康”領域

本領域は、新潟大学が地域の特色と結びついた独自性の高い研究領域を基盤とし、地域と世界に共通する課題に取り組むことで、新たなイノベーションを創出し、社会に広くインパクトをもたらすことを目指します。具体的にはマルチ耐性コメの開発や水稲栽培におけるメタン削減、日本酒学、多分野連携によるおいしさの研究等を強みに、新潟から世界の地域課題解決を目指します。また、医歯学と理工農学分野の連携により、咀嚼・嚥下機能研究、食資源の有効活用や機能性食品の開発等に取り組み、健康と地域産業の発展に資するイノベーション創出を加速します。

新設センター・拠点

  • ひと脳研究資源イニシアチブ推進センター(2026.4設置予定)
  • AIビッグデータサイエンス統合研究拠点(2026.4設置予定)
  • ELSI連携センター
  • 社会共創フード&ヘルス・イノベーションセンター(2026.1設置予定)
  • 国際環境コメ共創イノベーション拠点(2026.4設置予定)

関連リンク・資料

外部リンク

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