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自然科学研究科電気情報工学専攻人間支援科学コース(博士後期課程)の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)

高齢者・障害者を含むすべての人の心身の健康および生活の質を維持・改善するために、生体医工学、医療福祉工学、リハビリテーション科学・スポーツ科学の各分野におけるより高度な研究開発能力を有し、指導的な立場で幅広く活躍できる人材を育成します。以下に示す(A)倫理観・責任感、(B)各分野に関する高度な知識、(C)各種の研究遂行能力を持つ人材を育成します。

(A)自然・社会・人類に対する広い視野を持ち、社会的責任を自覚する能力。
(B)情報工学・電子工学・機械工学のいずれかの理論・技術を十分に理解し、生体医工学、医療福祉工学、スポーツ・リハビリテーション科学のいずれかの分野を対象として、先端技術の研究・開発を遂行する能力。
(C)課題発見能力、問題作成能力と問題解決能力。コミュニケーション能力。国際会議などにおける発表能力。学術雑誌などへの論文執筆能力。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目23単位以上を修得した者で、下記の能力を有すると認められる者に、博士(工学)又は博士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 生体医工学分野に関しては、生体計測、生体制御、生体生理工学、生体信号処理、生体情報の可視化、生体モデリング、生体シミュレーション、バイオメカニクスなどのいずれかにおいて、最先端かつ高度な知識を修得している。
  • 医療福祉工学分野に関しては、福祉工学、生活支援技術、介護支援技術、バリアフリー技術、ユニバーサルデザイン、ヒューマンインタフェース、福祉介護用ロボット、感覚代行技術、福祉用具、看護工学などのいずれかにおいて、最先端かつ高度な知識を修得している。
  • スポーツ科学、リハビリテーション科学に関する最先端かつ高度な知識を修得している。

当該分野固有の能力

  • 生体・医療・福祉・芸術・音楽・スポーツを科学の対象として研究課題を設定できる。
  • 情報工学・電子工学・機械工学のいずれかの知識を生体・医療・福祉・芸術・音楽・スポーツの各分野に応用して、最先端かつ独創的な研究・開発を遂行できる。
  • 機器、システムなどを使う人の立場に立って、これらを設計・開発できる。
  • 研究・開発のあらゆる場面で、自分の専門分野以外の人たちと分野横断的に協働して課題解決に取り組むことができる。

汎用的能力

  • 社会情勢と最先端の科学を鑑みて、研究課題を見つけ出すことができる。
  • 実験・調査の計画を立て、遂行するとともに、結果を解析し、結論を導くことができる。
  • 研究・開発の成果を、日本語・英語による発表ならびに論文等により正確かつ効果的に伝えることができる。
  • 最先端かつ信頼性ある情報を検索・取得でき、英語の論文・技術資料を正確に理解している。
  • 研究・開発のあらゆる場面で他者と建設的対話ができるコミュニケーション能力を備えている。

態度・姿勢

  • 技術者・研究者に必要とされる倫理観と責任を理解し、これを遵守して研究・開発に取り組むことができる。
  • 自主的、積極的、継続的に研究・開発に取り組む態度・姿勢を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

人間支援科学の専門的知見を有するとともに、当該分野の研究を行うための素養を備え、少子高齢化など今後直面する諸問題に対処するような課題解決能力とコミュニケーション能力を有する人材の養成を目的としたカリキュラムが編成されています。「科目群A」は、コース内の学生全員が対象となる講義主体の科目で、人間支援科学の専門知識を修得します。「科目群B」は、セミナー、演習、外国語論文解説・討論などで、研究室、研究グループで実施され、人間支援科学の素養を備えます。「科目群C」は、特定研究、研究発表演習・発表(学会発表)、中間発表などの科目で、個人ごとにテーマが設定され、課題解決能力、コミュニケーション能力を修得します。

学修内容・方法

第1~4期「科目群A」では、生体医工学・医療福祉工学・スポーツ科学・リハビリテーション科学の各分野、及び他の自然科学分野について、博士前期課程よりも更に高度かつ最先端の知識を講義形式で学修します。「科目群A」と並行して、セミナー、演習、外国語論文解説・討論などの「科目群B」では、関連分野の論文紹介・情報提供の演習を通じて、情報検索能力、英語読解能力、論理展開能力、説明能力、説明資料作成能力、コミュニケーション能力を学修します。第3~6期「科目群C」では、特定研究、研究発表演習・発表(学会発表)、中間発表など、1人が1つの研究テーマをもち研究・開発を行い、研究成果発表を行うことを通じて、課題設定能力、研究の計画・遂行能力、結果の解析能力、論理展開能力、作文・表現能力、説明能力、説明資料作成能力、コミュニケーション能力を学修し、最終的に研究成果をまとめ博士論文を作成します。

学修成果の評価方法

「科目群A」では、レポートまたは試験の結果などをもとに知識の学修状況を評価します。「科目群B」のセミナー、演習、外国語論文解説・討論では、論文紹介・情報提供の出来具合を、テーマ選定の適切さ、読解の正確さ、説明の論理性、説明のわかりやすさ、説明資料の出来具合、質疑への応答状況などから総合的に評価します。「科目群C」の特定研究、研究発表演習・発表(学会発表)、中間発表では、個別指導、論文・報告書作成、成果発表を通じて、課題設定能力、研究の計画・遂行能力、結果の解析能力、論理展開能力、作文・表現能力、説明能力、説明資料作成能力、コミュニケーション能力を総合的に評価します。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質・能力(求める学生像)

人間支援科学の専門的知見を有するとともに、当該分野の研究を行うための素養を備え、少子高齢化など今後直面する諸問題に対処するような課題解決能力とコミュニケーション能力を有する人材を養成するために、以下のような資質・能力を有する学生を求めます。

  1. 大学院修士(博士前期課程)レベルの人間支援科学分野の知識を修得した人、あるいは大学での専門に関わらず高い学力を持つ人。
  2. 人間支援科学の専門分野について研究者や技術者としてより高度な専門的能力と見識を身に付け、十分な研究遂行能力を有している人。
  3. 様々な分野の専門家との意思疎通をはかり、学んだ知識を活用し国際的に活躍することを希望する人。
  4. 社会が直面する諸問題に関心を持ち、研究者・技術者として高い倫理観、研究意欲を持って課題設定および解決を図るための自主的努力を行える人。工学を通して社会に貢献しようとする人。

選抜方法

①修士課程修了レベルの基礎学力、②専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力、③コミュニケーション能力、④専門分野に対する明確な動機や意欲のある学生を以下の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では、①修士課程修了レベルの基礎学力、②専門分野に対する高度な知識と研究遂行能力については、学力検査及び出願書類によって総合して評価する。③コミュニケーション能力、④専門分野に対する明確な動機や意欲については、修士学位論文(または研究経過報告書)及び研究計画書を中心に口述試験によって評価する。

社会人特別選抜

本選抜では、①修士課程修了レベルの基礎学力、②専門分野に対する高度な知識と研究遂行能力については、学力検査及び出願書類によって総合して評価する。③コミュニケーション能力、④専門分野に対する明確な動機や意欲については、修士学位論文(または研究経過報告書)及び研究計画書を中心に口述試験によって評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、①修士課程修了レベルの基礎学力、②専門分野に対する高度な知識と研究遂行能力について、学力検査及び出願書類を総合して評価する。③日本語あるいは英語によるコミュニケーション能力、④専門分野に対する明確な動機や意欲については、修士学位論文(または研究経過報告書)及び研究計画書を中心に口述試験によって評価する。