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自然科学研究科生命・食料科学専攻応用生命・食品科学コース(博士後期課程)の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)

本プログラムでは、バイオサイエンス・バイオテクノロジーに関する最先端の知にアクセスする能力を修得し、生物資源・食品・環境の諸問題に関して自ら課題を発見・設定しより深く検証することができ、社会的・経済的価値を判断・創出できる人材を養成します。さらにこれらの能力を俯瞰的な観点から議論を深めるため、より高度な英語力を含むグローバル化に対応した優れたコミュニケーション能力を養成します。

この人材育成目標に対応して養成する以下の能力を修得し、本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目19単位以上を修得した者で、下記の能力を有すると認められる者に、博士(農学)又は博士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 自然・社会・人類に対するより広い視野を持ち、責任を自覚する能力を身に付けている。
  • 応用生命・食品科学コースのバイオサイエンス・バイオテクノロジーに関する専門的な理論・技術を基礎とした、課題設定・解決能力を身に付けている。

当該分野固有の能力

  • 植物のゲノム機能とその制御、代謝調節、オルガネラ形成制御に関する理論・技術を応用し、植物機能の高度利用、育種、植物生理の解明、肥料設計・施肥技術開発へ向け、課題を設定し、解決することができる。
  • 微生物のゲノム情報、機能制御、物質生産に関する理論・技術を応用し、微生物機能の改良・高度化、酵素機能の解明へ向け、課題を設定し、解決することができる。
  • 食品の製造・加工・成分分析・品質評価、栄養・代謝制御、生体・細胞機能調節に関する理論・技術を応用し、新製品・新技術の開発や食品機能の解明へ向け、課題を設定し、解決することができる。
  • 土壌微生物の有用機能、微生物と植物の相互作用、木材資源の高度開発・利用に関する理論・技術を応用し、持続的生物生産や地球環境修復維持へ向け、課題を設定し、解決することができる。

汎用的能力

  • 自然科学の応用理論を展開し、科学的な思考法により世界的な課題を俯瞰的に考え、情報発信・討論することができる。
  • より高度な専門的知識と広い知識を生かし他者と学術的な交流ができ、国際学会における発表能力、学術雑誌への論文執筆能力を身に付けている。

態度・姿勢

  • 専門分野の最先端の知にアクセスする能力及び技術を積極的に学び続ける意欲を備えている。
  • 国際社会における課題を見出し、その解決に向けて意欲を持って高い語学力・コミュニケーション能力により、グローバルに取り組む姿勢を備えている。
  • 自ら専門分野における仮説を構築し、検証する力を持ち、その解決に向けて意欲を持って取り組むことができる。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

博士後期課程では、応用生命科学・食品科学の専門的知見を有するとともに、バイオサイエンス・バイオテクノロジーを用いた研究を行うための素養を備え、今後直面する新たな諸問題に対処するような課題解決能力とコミュニケーション能力を人材の養成を目的に対応したカリキュラムが編成されています。
専門科目について微生物、植物、動物、食品に関する科目など教育内容が多岐にわたっているので、一分野に留まらず広く、深く専門知識の修得を行うことを基本とします。
また、研究者及び技術者として必要な高度な各種実験技術を修得させます。高度な専門性を扱うために、特に修得年は設けずに、各人の必要性に応じて適宜科目の履修ができるプログラム構成となっています。
「コースの教育目標Aに関する科目群」では、自然・社会・人類に対する広い視野を持ち、責任を自覚する能力を修得します。
「教育目標Bに関する科目群」では、応用生命・食品科学分野の基礎理論・技術を基礎とした課題設定、解決能力の素養を備えます。
「教育目標Cに関する科目群」では、学術的コミュニケーション能力、国際学会等における発表能力、論文執筆能力を修得します。

学修内容・方法

第1期の必修科目「生命・食料科学博士特定研究I」は、当該分野の基礎理論、技術を修得することで研究のスタートラインに立ちます。
また、「他コースで開講する科目」の履修も推奨します。
第2期「生命・食料科学博士特定研究II」は当該分野の基礎理論、技術また応用を修得し、さらに研究の初期成果をまとめます。
第3期はリサーチワークが中心となり、より高度な研究スキルを修得し、さらに研究成果を取りまとめ博士論文を作成します。

学修成果の評価方法

専門知識の修得については、専門科目(必修科目および選択必修科目)のレポートやディスカッションにより直接評価を行います。
また、中間報告については、公開の発表会により発表し主査および副査が、博士論文として十分に新規な発見を含み科学的な論証により証明されているかを審査します。
「教育目標A及びBに関する科目群」の学修成果は、科目における課題、レポート、試験により一定以上の成績を修めることで評価します。
「教育目標Cに関する科目群」の学修成果は、セミナー中の様子から発表・ 議論する能力を、ルーブリックを通して評価します。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質・能力(求める学生像)

応用生命・食品科学において、自然・社会・人類に対するより広い視野を持ち、責任を自覚する能力を有し、応用生命・食品科学コースの専門的な理論・技術を基礎とした、課題設定・解決ができる人材を養成するために、以下のような資質・能力を有する学生を求めます。

  • 博士前期(修士)課程または大学、研究所等において従事した研究で修得した知識と自然探求能力を更に発展させ、生命・食料科学の分野での活躍を目標とする知的好奇心にあふれ強い意志をもつ人
  • 生命・食料科学を生かした専門的職業人を目指す高い勉学意欲を有する人
  • 博士前期(修士)課程修了者と同等の知識を持ち、社会人としてのキャリアを基礎に、専門的職業人としてのキャリアアップや自然科学・技術の新たな分野に進む勉学意欲と自主努力を行う強い意志をもつ人
  • 入学希望コースでの学修に支障のない基礎学力と研究に対する意欲を有し、日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーションの能力を有する人 

(2)選抜方法

修士課程修了レベルの基礎学力、専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力、コミュニケーション能力、専門分野に対する明確な動機や意欲をみるため、以下の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では、選抜する人物は、博士前期課程で修得した知識と探求能力を更に発展させ、自然科学の分野での活躍を目標とする知的好奇心にあふれ、十分な専門的知識・能力、および強い意志をもつ学生や、自然科学を生かした専門的職業人を目指す高い勉学意欲を有する学生・社会人を選抜する。筆記試験で英語の能力を評価するとともに、口述試験では修士学位論文(又は研究経過報告書)及び研究計画書の妥当性を評価する。

社会人特別選抜

本選抜では、博士前期課程で学んだ知識と社会人としてのキャリアを基礎に、新しい知識を学びこれを積極的に活用する手法を修得し、専門的職業人としてのキャリアアップや自然科学・技術の新たな分野に進む勉学意欲と自主努力を行う強い意志をもつ社会人を選抜する。口述試験では、研究実績、研究計画や研究に対する意欲、専門分野の知識と自然探求能力を評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、一般選抜の事項に加えて、入学希望コースでの学習に支障ない基礎学力(当該コースに対応する博士前期(修士)課程修了以上の資格あるいはこれと同等以上の能力)と研究に対する意欲を有し、日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーションの能力を有する学生・社会人を選抜する。筆記試験では、日本語あるいは英語の能力を評価する。口述試験では、研究実績、研究計画や研究に対する意欲、専門分野の知識と自然探求能力、コミュニケーション能力を評価する。