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自然科学研究科生命・食料科学専攻応用生命・食品科学コース(博士前期課程)の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)

本プログラムでは、バイオサイエンス・バイオテクノロジーに関する先端の知にアクセスする能力を修得し、生物資源・食品・環境の諸問題に関して自ら課題を発見・設定し検証することができ、社会的・経済的価値を判断・創出する人材を養成します。さらにこれらの能力を俯瞰的な観点から議論を深めるため、高度な英語力を含むグローバル化に対応した優れたコミュニケーション能力を養成します。

この人材育成目標に対応して養成する以下の能力を修得し、本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目38単位以上を修得した者で、下記の能力を有すると認められる者に、修士(農学)又は修士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 自然・社会・人類に対する倫理的な判断能力を身に付けている。
  • 応用生命・食品科学コースに共通するバイオサイエンス・バイオテクノロジーに関する専門的な理論・技術を理解し、応用する能力を身に付けている。

当該分野固有の能力

  • ゲノム科学、植物遺伝学、生理・生化学、分子生物学、細胞生物学を理解し有用植物の作出や高品質多収栽培へ向けた研究に応用することができる。
  • 微生物学、生物有機化学、分子生物学、遺伝子工学、ゲノム科学を理解し、微生物が生産する有用物質及びその遺伝子の高度利用へ向けた研究に応用できる。
  • 食品の原材料、加工、生産、安全性、栄養、機能に関する理論・技術を理解し、有用生物の生命現象解明や新製品・新技術の開発へ向けた研究に応用できる。
  • 資源利用科学分野特有のレベルで生化学、微生物学、土壌学、植物化学を理解し、有用生物の生命現象解明や持続可能な生物生産、環境修復・保全へ向けた研究に応用できる。

汎用的能力

  • 自然科学の応用理論を深くさらに広く学び、科学的な思考法により世界的な課題を俯瞰的に考えることができる。
  • 高度な専門的知識と広い知識を生かし他者と交流ができ、グローバル化に対応した優れたコミュニケーション能力を身に付けている。

態度・姿勢

  • 常に広い分野に関心を持ち、最先端の知にアクセスする能力及び最先端の技術を積極的に学び続ける姿勢を身に付けている。
  • 自ら国際社会における課題を見出し、その解決に向けて意欲を持って取り組む姿勢を身に付けている。
  • 自ら仮説を構築し、検証する力を持ち、その解決に意欲を持って取り組む姿勢を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

博士前期課程では、応用生命科学・食品科学の専門的知見を有するとともに、バイオサイエンス・バイオテクノロジーを用いた研究を行うための素養を備え、今後直面する新たな諸問題に対処するような課題解決能力とコミュニケーション能力を人材の養成を目的に対応したカリキュラムが編成されています。
専門科目について微生物、植物、動物、食品に関する科目など教育内容が多岐にわたっているので、一分野に留まらず広い専門知識の習得を行うことを基本とします。
また、研究者及び技術者として必要な高度な各種実験技術を修得させる。高度な専門性を扱うために、特に修得年は設けずに、各人の必要性に応じて適宜科目の履修ができるプログラム構成となっています。
「コースの教育目標Aに関する科目群」では、自然・社会・人類に対する倫理的な判断能力を修得します。
「教育目標Bに関する科目群」では、応用生命・食品科学分野の基礎理論・技術を理解し、応用するための素養を備えます。
「教育目標Cに関する科目群」では、課題発見、課題解決能力、また学会発表を含むコミュニケーション能力を修得します。

学修内容・方法

第1期の必修科目「生命・食料科学特定研究AI又は生命・食品科学特定研究BI」・「文献詳読I」は、当該分野の基礎理論、技術を修得することで研究のスタートラインに立ちます。
また、「生命・食料科学セミナーAI又は生命・食料科学セミナーAI」の履修も推奨します。
第2期の「生命・食料科学特定研究AI又は生命・食品科学特定研究BI」・「文献詳読I」は、当該分野の基礎理論、技術また応用を修得し、さらに研究の初期成果をまとめます。
第3期はリサーチワークが中心となり、より高度な研究スキルを「生命・食料科学セミナーAI又は生命・食料科学セミナーAI」等により修得し、さらに「生命・食料科学特定研究AII又は生命・食品科学特定研究BII」によって研究成果を取りまとめ修士論文を作成します。

学修成果の評価方法

専門知識の修得については、専門科目(必修科目および選択必修科目)の試験あるいはレポートにより直接評価を行います。
また、中間報告については、公開の発表会での口頭発表を課し、内容を評価します。
「教育目標A及びBに関する科目群」の学修成果は、科目における課題、レポート、試験により一定以上の成績を修めることで評価されます。
「教育目標Cに関する科目群」の学修成果は、セミナー中の様子から発表・ 議論する能力を、ルーブリックを通して評価します。
また科目群(B)のうち集大成科目の学修成果は、修士論文と発表から統合的な課題解決能力とコミュニケーション能力を評価します。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質・能力(求める学生像)

生命・食料科学分野において、バイオサイエンス・バイオテクノロジーを理解し専門知識と素養、実践能力を備え、自ら課題を発見・設定し、検証することのできる人材を養成するために、以下のような資質・能力を有する学生を求めます。

  1. 生命・食料科学分野に関して学士課程卒業レベルの専門分野に関する知識と自然探求能力を有している人
  2. 生命・食料科学分野での活躍や生命・食料科学を生かした専門的職業人を目指す高い勉学意欲と強い意志を有している人
  3. 生命現象の根源的理解、新技術の開発、地域の産業や環境の改善に対応できる専門的能力と学識を身につけたいと考えている人
  4. 農業・食品産業分野に高い関心と知的好奇心に富み、自由な発想・行動力と強い責任感を併せ持ち、周囲の人々とともに自己研鑽に励み、高度な専門的技術と学識を身につけたいと考えている人

選抜方法

学士課程卒業レベルの基礎学力、専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力、コミュニケーション能力、専門分野に対する明確な動機や意欲をみるため、以下の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では、大学卒業レベルの基礎学力を持つとともに、専門分野に関する科目への高い理解度をもち、自然科学を生かした専門的職業人を志す、高い勉学意欲を有する人を選抜する。なお、特に優秀と認められた者には筆記試験を免除し、口述試験を課す。筆記試験では、専門分野に関する科目の試験によって学力を評価し、公的語学検定(TOEIC又はTOEFL)の成績によって英語の能力を評価する。口述試験及び面接では、専門分野に関連する科目への理解度と、研究計画や研究・勉学に対する意欲を評価する。

社会人特別選抜

本選抜では、大学卒業レベルの基礎学力を持つとともに、専門分野に関する科目への高い理解度をもち、高い勉学意欲を有する人を選抜する。小論文と面接によって、入学希望コースでの学習に支障のない基礎学力と勉学意欲を評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、大学卒業レベルの基礎学力を持つとともに、専門分野に関する科目への高い理解度をもち、高い勉学意欲を有する人を選抜する。学力検査及び面接によって、入学希望コースでの学習に支障のない基礎学力と、日本語あるいは英語によるコミュニケーション能力を評価する。