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自然科学研究科環境科学専攻災害環境科学コース(博士後期課程)の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)

自然災害に関連する諸問題の理解には、特定分野に閉じた知識では対応できず、自然科学の基礎分野に関する広範な学力が必要になります。また、さまざまな自然災害に対して対応していくためには、特定の問題に対応する処理能力に加えて、幅広い応用力が必要です。
本プログラムでは、自然災害のメカニズム、防災・減災を広く考察・理解できる高度な専門的知識や実験・解析技術を備え、学術上の優れた成果を得ることのできる研究者を養成します。

当該プログラムで所定の授業科目及び19単位以上を修得し、下記の能力を有すると認められる者に、博士(理学)、博士(工学)もしくは博士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 自然災害における諸現象の形成メカニズムについて多角的視点から高度に学術的な理解をしている。
  • 地球温暖化などの気候変動に伴う地球環境、自然環境、社会生活環境、災害環境の変化・変動について高度に理解し対策に関する知識を修得している。
  • 自然環境と都市が共生するシステム、各種災害から社会生活環境の安全性を確保する社会基盤のレジリエンス技術に関する知識を修得している。
  • 雪氷災害、水災害、地盤・土砂災害、火山災害及びこれらの複合災害の発生機構の高度な理解と防災・減災技術に関する知識を修得している。

当該分野固有の能力

  • 自然・社会・人類に対する高度な倫理的な判断能力を身に付けている。
  • 地球・自然・社会環境に関わる高度な諸データ収集・取得・処理・解析能力を身に付けている。
  • 地球・自然・社会環境に関わる諸現象・事象の理解における科学的知見による専門的考察能力を身に付けている。
  • 野外の諸活動における調査・観察・観測実施遂行能力及び現場判断能力を身に付けている。
  • 変化する地球環境・災害との共生の道を探り、直面する災害問題・社会基盤の構造的変化に対応する専門的能力を身に付けている。
  • 気候変動に伴う災害環境の変化や諸課題に対応し、持続性のある安全な社会環境を創出する専門的能力を身に付けている。
  • 豊かな自然・社会環境の維持・活性化に活躍する上位専門職に資する能力を身に付けている。

汎用的能力

  • 最先端の知にアクセスする能力を身に付けている。
  • 自ら課題を発見・設定し、専門性に基づいて解決する能力を身に付けている。
  • 自ら仮説を構築し、専門性に基づいて検証する力を身に付けている。
  • 社会的・経済的価値を判断・創出する能力を身に付けている。
  • 高度な英語力を含むグローバル化に対応したコミュニケーション能力を身に付けている。
  • 国際学会発表を含むコミュニケーション能力を身に付けている。
  • レフェリーシステムの確立した学術雑誌の論文が掲載される学術的知見及び執筆能力を身に付けている。

態度・姿勢

  • 多様な専門分野を尊重し、科学的知見に基づいて論理的に議論する態度を備えている。
  • 広い学問的視野に基づいて、学術的見地から物事を理解する姿勢を備えている。
  • 習得した知識・知見を、現実の事象に的確に応用・適用する姿勢を備えている。
  • グループ活動(課題、ゼミ)において多様な意見を尊重する態度とグループ運営において中心的な役割を担う姿勢を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

博士後期課程では、自然・社会・人類に対する広い視点をもち責任を自覚する能力、高度な問題発見能力と問題解決力、コミュニケーション能力、国際会議等における発表能力、学術雑誌への論文執筆の能力等の修得を目的としたカリキュラムが編成されています。「科目群(A)」では、自然・社会・人類に対する総合的な思考能力を育みます。「科目群(B)」では、災害科学に関する高度な問題発見能力と問題解決力を修得します。「科目群(C~E)」では、コミュニケーション能力、国際会議等における発表能力、学術雑誌への論文執筆の能力を修得します。

学修内容・方法

第1・2セメスターでは、博士のためのインターンシップ(A)や課程共通科目および他専攻科目(A)を通して幅広い素養を修得します。また、専門科目(B)を通じて、災害科学に関わる高度な専門知識を修得し「知のプロフェッショナル」としての基盤を育みます。また、環境科学演習Ⅰ(C~E)の履修を通して、災害科学分野の課題を探求する力を醸成します。さらに、環境科学特定研究(C~E)を進めるにあたっての研究構想を構築します。
第3・4セメスターでは、ISI誌投稿特別演習および海外研究プロジェクト特別演習(C~E)を通じて、国際的なコミュニケーション能力や得られた成果を英語で取りまとめる発表能力を養います。
第5・6セメスターでは、研究活動が中心となります。より高度な研究スキルおよび課題解決をはかる力を環境科学特定研究(C~E)を通して醸成し、研究成果をとりまとめて学術論文を執筆・投稿すると共に博士論文を作成します。

学修成果の評価方法

科目群(A、B)の学修成果は、試験あるいはレポートにより評価します。また、科目群(C~E)の環境科学演習Ⅰおよび環境科学特定研究の学修成果は、研究内容、課題解決能⼒、論⽂作成能⼒、コミュニケーション能⼒を研究指導委員会によって評価します。博士論文の審査については、主査および副査2名以上による査読により行い、研究成果の質を確保します。加えて、博士論文公開発表会を実施することにより、研究内容の紹介とそれに関わる質疑応答を通して、高度なコミュニケーション能力を有しているかを審査し、修了生の質を担保します。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質・能力(求める学生像)

21世紀の環境・社会変化に対応し、災害被害の軽減と社会環境のレジリエンス強化を目指す研究者や社会における高度な研究リーダーとしての資質を備えた人を求めます。

  1. 博士前期(修士)課程修了程度レベルの専門知識と探究能力を有している人
  2. 災害科学の分野での研究の推進や社会的活躍を目標としている人
  3. 十分な情報収集、解析および発信能力を有している人
  4. 専門的職業人を目指す高い勉学意欲を有している人
  5. 多様な人々と共働して課題に取り組む上で、必要なコミュニケーション能力を有している人

選抜方法

①博士前期(修士)課程修了程度レベルの専門知識と探究能力、②災害科学の分野での研究の推進や社会的活躍、③十分な情報収集、解析および発信能力、④専門的職業人を目指す高い勉学意欲および⑤多様な人々と共働して課題に取り組む上で、必要なコミュニケーション能力を有している者を下記の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では、博士前期課程で修得した知識と探求能力を更に発展させ、自然災害科学の分野で研究者として活躍することを目標とする知的好奇心にあふれ、十分な専門的知識・能力、および強い意志をもつ学生や、自然科学を生かした専門的職業人を目指す高い勉学意欲を有する学生に対して、修士学位論文(又は研究経過報告書)および研究計画書の妥当性や、研究意欲・適正を口述試験によって評価する。

社会人特別選抜

本選抜では、博士前期課程で学んだ知識と社会人としてのキャリアを基礎に、新しい知識を学びこれを積極的に活用する手法を修得し、専門的職業人としてのキャリアアップや自然災害科学の新たな分野に進む勉学意欲と自主努力を行う強い意志をもつ社会人に対して、修士学位論文(又は研究経過報告書)および研究計画書の妥当性や、研究意欲・適正を口述試験によって評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、理学の専門科目に関する筆記試験により本プログラムにおける学修に支障ない基礎学力(本プログラムの博士前期(修士)課程修了以上の資格あるいはこれと同等以上の能力)を有しているかを小論文によって評価する。また、日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーション能力と研究遂行能力を面接によって評価する。