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理学部の三つのポリシー(地質科学プログラム)

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(卒業生が身に付けるべき資質・能力)

現代社会においては、深刻さを増す環境問題や資源・エネルギー問題への対応に加え、頻発する自然災害の回避・軽減が喫緊の課題となっており、地球科学の知見に基づく将来予測とそれを踏まえた解決方策の提示が求められています。本プログラムでは、こうした社会からの要請に応えるため、総合的視点に立った地質学的課題の解決能力を身に付け、地球科学の研究と地圏の土木開発・資源開発・防災・環境保全等の分野で計画性・協調性・実行力・倫理観をもって活躍できる人材を育成します。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び124単位以上を修得した者で、人材育成目標に係る下記の能力を有すると認められる者に、学士(理学)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 広範な問題解決のために、自然科学の多様な分野の基礎を身に付けるとともに、地質科学の先端のトピックを理解し、説明できる。
  • 自然科学の複数分野の基礎知識を理解している。
  • グローバル世界における経済、社会、文化について理解を深めている。

当該分野固有の能力

  • 岩石・鉱物・地層の物質的性質について理解し、説明できる。
  • 岩石・鉱物・地層の歴史的性質について理解し、説明できる。
  • 野外の地質に関する基本的なデータ取得とまとめができる。

汎用的能力

  • 野外の産状に密着した地質学的課題を解決する計画を立案し、複数の解決策や与えられた制約を考慮したうえで計画的・自主的に情報を取得し、チームでの議論を経て、総合的に解析できる。これらを通じ、デザイン能力を身に付けている。
  • 収集した情報を整理・再構成して自ら表現できる。
  • 良識ある技術者に必要な人文社会科学などの基礎および語学・コミュニケーション能力を身に付けている。
  • 理学の素養と専門的技能を基に、物事を正確に表現し、コミュニケーションを取ることができる。

態度・姿勢

  • デザイン能力の一環をなす、社会の要請への地質科学の対応について理解し、説明できるとともに、技術者倫理を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

地質科学プログラムは4年制で、(1)第1学年から第2学年前期、(2)第2学年後期から第3学年、(3)第4学年と、学習内容から大きく3期に分けてカリキュラムが編成されています。学習科目は、プログラムの到達目標に応じて8つに分類される科目群から構成されます。なお、社会の要請における地質科学の対応についての理解および技術者倫理の修得のため、災害・復興科学研究所に所属する教員が担当する応用地質学分野の科目および技術者倫理科目を開設しています。
本プログラムで最も重視する学習成果は、「総合的視点に立った地質学的課題の解決能力」です。これは、与えられた制約や複数の解の存在を考慮した上で、多様な地史的背景を有する地質体に対して現実的・総合的な解釈を導き出す能力です。低学年から一貫して課題発見から解決に至るデザイン能力を意識させること、さらに野外での地質の産状に密着した題材を用いて専門性・総合性の向上を図ることで、上記の能力を育成しています。その学習成果は、プログラムの教育目標に直結する重要科目でルーブリックを用いて直接評価し、卒業生の質を担保します。また、各期終了時に学生へアンケートを行い、各期の学習目標の達成度を間接的に評価します。

学修内容・方法と学修成果の評価方法

第1期は、大学での学びを支える主体的な学習態度の涵養および良識ある技術者に必要となる広範な基礎知識と語学・コミュニケーション能力の修得を重視します。第1期の前半(第1学年)では、大学学習法およびアクティブ・ラーニング科目により主体的な学習への転換を図ります。特にアクティブ・ラーニング科目では、本プログラムを履修していくうえで必要なデザイン能力を育成し、パフォーマンス評価により学習成果を評価します。また、自然系共通専門基礎科目等のGコード科目の効果的な履修により、自然科学の多様な分野の基礎を修得させるとともに、人文社会・教育科学分野の幅広い教養と国際的なコミュニケーション能力を育成します。第1期の後半(第2学年前期)では、理学部共通コア科目の講義および実習形式の専門科目を開講し、構造地質学、地層・古生物学、鉱物・岩石学および環境地質学の基礎にふれさせます。さらに、フィールドワークでの取り組みを通して、地質学が自然界の何を記述しようとし、どのような手段で地球の活動と歴史を知ろうとしているのかを、理論的・感覚的に掴むことを促します。
第2期は、地質学の基礎的な学習と、修得した基礎知識・技能を用い地質体の三次元構造・歴史性を認識する能力を育成します。第2期の前半(第2学年後期)から、地質学における岩石学、鉱物学、構造地質学、地層学、古生物学、環境地質学、水文地質学の分野の専門科目を講義形式で開講し、岩石の性質・形成過程、地殻の変形メカニズム、堆積岩・化石記録の意味および地質災害科学の基礎を学修させ、地質体の物質的性質・歴史性および自然災害の学理を理解させます。講義と並行してフィールドワーク・室内での実習形式の専門科目を開講し、露頭記載とルート調査、地質図学の基礎および実際の鉱物・岩石試料の取り扱い方と実験手法を修得させます。第2期の後半(第3学年)では、引き続き講義・実習形式の専門科目を開講するとともに、野外の産状に密着した地質学的課題についてのフィールドワークを実施し、これまでに得た知識・技能を統合的に活用し地質体の三次元構造・地史を描き出し、表現する能力を育成します。そこでは、フィールドワークに基づく情報の収集・記載、総合的視点に立った地質体の理解・解釈および第三者への提示という一連の流れにより、理学的考究のプロセスを学びます。その学習成果の評価は、パフォーマンス評価にて行われます。
第3期は課題研究(卒業論文)が中心であり、ここでは各個人別に学問的に意義あるテーマを設定した本格的な研究を体験します。その過程では、テーマの設定(問題点の認識)、方法の選定・計画の立案、調査分析の実行、調査分析結果のまとめ、結果の総合解釈、プレゼンテーション(口頭および文書)という、一連の理学的考究を実行します。これにより、計画立案とその管理・実行、プレゼンテーションというデザイン教育の要素が高度な形で達成され、その学習成果の評価はパフォーマンス評価にて行われます。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める学力と入学者選抜方法

入学者に求める学力

  1. 理論、実験、あるいは野外観察の知識と方法の習得を通じて能動的な学習態度を身につけたい人
  2. 習得した知識と方法を実践することによってより高度な専門的課題や社会の諸問題に臨機応変に対応し解決できる能力を身につけたいと考える人
  3. 数学や理科に興味を持つとともに他分野への応用にも関心がある人
  4. 数理や自然の法則の探求に興味を持って取り組む人
  5. 理学の各専門分野に意欲的に取り組む人
  6. 様々な個性や多様な能力を生かして、自らを成長させ、社会に貢献したいと考えている人
  • 数学や理科の学習で得た知識に基づいた科学的な思考ができるとともに、主体的な学びの態度を身につけていることが望まれる。
  • 入学後の学修のため、数学は下記の科目の内容を履修していることが望まれる。また理科は、下記の科目のうち複数の科目およびその基礎科目の内容を履修していることが望まれる。
    数学:数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B
    理科:物理、化学、生物、地学

選抜方法

一般選抜(前期日程)
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、特に数学と理科について十分な基礎学力がある人を選抜する。
  • 大学入学共通テストでは、5教科7科目の幅広い基礎学力をはかる。
  • 個別学力検査では、多様な能力と意欲をもつ人を受け入れるため、検査項目とその評価の重点の異なる以下の3つの選抜方法を設定し、そのいずれかによって選抜を行う。
     →理数重点選抜:数学、理科、外国語の基礎学力、なかでも数学および理科の基礎学力に重点をおいて選抜する。
     数学
     理科(物理、化学、生物、地学から1科目)
     外国語
     →理科重点選抜:理科の広い分野の基礎学力と外国語の基礎学力をはかり、選抜する。
     物理、化学、生物、地学から2科目
     外国語
     →野外科学志向選抜:理科や数学の広い分野の基礎学力にくわえ、フィールドワークや野外を対象とする自然科学分野に対する意欲と適性を面接ではかり、選抜する。
     数学、物理、化学、生物、地学から2科目
     面接
一般選抜(後期日程)
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、大学での学習意欲の高い人を一括して選抜する。
  • 大学入学共通テストでは、5教科7科目の幅広い基礎学力をはかる。
  • 面接では、大学での学習意欲や適性、およびコミュニケーション能力をはかる。
学校推薦型選抜
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、特定の主専攻プログラムへの明確な志望動機があり、数学や理科に対する知的好奇心や探求心があるとともに学習意欲の高い人を主専攻プログラム単位で選抜する。なお、フィールド科学人材育成プログラムでは学校推薦型選抜は行わない。
  • 地質科学プログラムの志望者には、大学入学共通テストによって入学後の学修に必要な学力を、面接によって地質科学に対する興味や関心、大学での学習意欲や適性、およびコミュニケーション能力を、書類審査によって高等学校卒業程度の基礎学力を、それぞれはかる。
総合型選抜
  • 高校卒業程度の基礎学力を身につけ、特に数学や理科に関するテーマで主体的な探求の学習成果をもつ人を一括で選抜する。
  • 大学入学共通テストでは、4教科6科目の幅広い基礎学力をはかる。
  • 本学が実施する試験では、数学や理科をテーマとするプレゼンテーション発表と口頭試問によって主体的な探求の学習成果をはかる。また同時に行う面接によって、各主専攻プログラムに対する興味や関心、大学での学習意欲や適性、およびコミュニケーション能力をはかる。