米麹によるストレス軽減効果の可能性
研究成果
本学大学院医歯学総合研究科の岡本圭一郎准教授(歯学部口腔生理学分野、日本酒学センター協力教員)および柿原嘉人助教(歯学部歯科薬理学分野、日本酒学センター専任教員)は、八海醸造株式会社(新潟県南魚沼市)および新潟県農業総合研究所食品研究センター(新潟県加茂市)との産官学連携(本学・研究代表者:柿原嘉人)により、米麹から抽出されたエキスは、心理身体的ストレスが引き起こす不安や痛みを軽減することを、モデル動物および培養細胞モデルを用いて解明しました。以上のことから、米麹は、ストレス軽減作用を持つことが示唆されます。
本研究成果のポイント
- 米麹の摂取は、ストレスが引き起こす不安や痛みを軽減する可能性があることをモデルマウスで示しました。
- 米麹に含まれるエルゴチオネイン(注1)が、不安や痛みの情報を処理する脳神経の興奮性や機能の発現を調節し、抗ストレス作用を示すことがわかりました。
- 米麹の摂取は、ストレス軽減効果があることが示唆されます。
【用語解説】
(注1)・・・アミノ酸の一種で、抗酸化能を有した天然物です。エルゴチオネインを産生できる生物は、麹菌などの真菌類など一部の微生物だけです。ヒトがエルゴチオネインを取り込むためには、麹菌発酵食品やキノコなどから摂取するしかありません。
研究内容の詳細
米麹によるストレス軽減効果の可能性(PDF:0.6MB)
論文情報
【掲載誌】Nutrients
【論文タイトル】Preventive roles of Rice-koji extracts and ergothioneine on anxiety- and pain-like responses under psychophysical stress conditions in male mice
【著者】Kajita Piriyaprasath, Yoshito Kakihara, Atsushi Kurahashi, Mayumi Taiyoji, Kazuya Kodaira, Kotaro Aihara, Mana Hasegawa, Kensuke Yamamura, Keiichiro Okamoto*
*責任著者
【doi】10.3390/nu15183989
本件に関するお問い合わせ先
広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp
他のニュースも読む
-
AIを活用したPET/CT画像の解析で 肺がん免疫療法の副作用と治療後の経過を予測 -患者一人一人に適した治療、経過観察の方法の発見に寄与-
研究成果
-
脳の老廃物排出システムを薬で活性化するとタウ病理が抑制―アルツハイマー病などタウオパチーの新たな治療戦略となる可能性―
研究成果
-
光コムで生体組織の“わずかな動き”までとらえる新しい3D計測技術を開発-ナノ変位の検出と高速断層イメージングで医療・産業応用に前進-
研究成果
-
メタボローム解析データを未来の発見につなぐ新リポジトリ「MB-POST」を開発-データの再解析と再利用を加速する国産基盤、試験公開後1年半で 180プロジェクトが登録-
研究成果