ポリリン酸が引き起こす蛋白質異常凝集体の形成機構を解明しました
研究成果
本学大学院医歯学総合研究科成田一衛教授は、大阪大学蛋白質研究所、福井大学医学部、ハンガリーのエトヴァッシュ・ローランド大学と共同で、透析アミロイドーシス(アミロイド病)の原因蛋白質であるβ2ミクログロブリンのアミロイド線維形成が、ポリリン酸によって促進されることを発見しました。
ポリリン酸はリン酸が数珠状に結合した生命活動に必須の生体高分子です。また、リン酸は緩衝液としてよく使われる塩ですが、蛋白質の凝集傾向を示すホフマイスター系列※3によると、凝集を誘導する作用が強い塩の一つです。これまでに、ポリリン酸がいくつかのアミロイド線維の形成を促進することが、報告されています。しかし、β2ミクログロブリンのアミロイド線維形成については不明であり、また、これらに共通する促進機構も不明でした。ポリリン酸が引き起こすアミロイド線維の一般的な促進機構が明らかになったことで、高齢化社会の深刻な病気であるアミロイド病の予防や治療の進展につながることが期待されます。
詳しくはこちら(PDF:1.7MB)
本件に関するお問合わせ先
広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539
他のニュースも読む
-
AIを活用したPET/CT画像の解析で肺がん免疫療法の副作用と治療後の経過を予測-患者一人一人に適した治療、経過観察の方法の発見に寄与-
研究成果
-
脳の老廃物排出システムを薬で活性化するとタウ病理が抑制―アルツハイマー病などタウオパチーの新たな治療戦略となる可能性―
研究成果
-
光コムで生体組織の“わずかな動き”までとらえる新しい3D計測技術を開発-ナノ変位の検出と高速断層イメージングで医療・産業応用に前進-
研究成果
-
メタボローム解析データを未来の発見につなぐ新リポジトリ「MB-POST」を開発-データの再解析と再利用を加速する国産基盤、試験公開後1年半で 180プロジェクトが登録-
研究成果