20億年前の岩石に生命の痕跡はどう残るのか-インド・ジャマルコトラ層のストロマトライト研究から火星生命探査へ-

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研究成果

本研究成果のポイント

  • インド・ジャマルコトラ層(約19〜22億年前)のストロマトライト(注1)を対象に、生命の痕跡(バイオシグネチャー)の保存状態を詳細に解析した。
  • 顕微鏡観察、ラマン分光分析、炭素同位体分析など複数手法を組み合わせ、岩石中に微生物由来の有機物が現在も残存していることを確認した。
  • 地殻変動や熱変成作用を受けた後でも、生命痕跡が鉱物学的・分光学的特徴として長期間保存される可能性を示した。
  • 炭酸塩鉱物と有機物の複合構造から、当時の微生物活動が鉱物形成に関与した可能性を示し、火星における生命痕跡の探索技術の発掘に大きく貢献する成果となる。

本学理学部のM. Satish-Kumar教授、インド宇宙科学技術大学のV.J. Rajesh教授(新潟大学リエゾンプロフェッサー)らの共同研究グループは、インドの約19〜22億年前の地層「ジャマルコトラ層」に存在するストロマトライトを調査しました。顕微鏡観察や炭素同位体分析など複数の手法により、岩石内に微生物由来の有機物の痕跡が現在も保存されていることを確認しました。また、炭酸塩鉱物と有機物が混在する構造から、当時の微生物活動が鉱物形成に関与した可能性を示しました。本研究成果は、火星における生命痕跡探査への応用が期待されます。

【用語解説】

(注1)ストロマトライト
シアノバクテリアなどの微生物の活動によって形成される、細かな層状の堆積構造です。石灰岩やドロマイトなどの岩石中に保存されることが多く、地球初期の生命活動を示す代表的な痕跡の一つです。現在でも、一部の浅海域や塩湖などで見ることができます。

研究内容の詳細

20億年前の岩石に生命の痕跡はどう残るのか-インド・ジャマルコトラ層のストロマトライト研究から 火星生命探査へ-(PDF:846KB)

論文情報

【掲載誌】Monthly Notices of the Royal Astronomical Society
【論文タイトル】Stromatolites as archives of ancient biosignatures: Insights from the Jhamarkotra Formation, India, and implications for Mars
【著者】K. Preeti, M. Satish-Kumar, V.J. Rajesh
【doi】10.1093/mnras/stag534

本件に関するお問い合わせ先

広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp

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