メタボローム解析データを未来の発見につなぐ新リポジトリ「MB-POST」を開発-データの再解析と再利用を加速する国産基盤、試験公開後1年半で 180プロジェクトが登録-

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. メタボローム解析データを未来の発見につなぐ新リポジトリ「MB-POST」を開発-データの再解析と再利用を加速する国産基盤、試験公開後1年半で 180プロジェクトが登録-

研究成果

本研究成果のポイント

  •  メタボローム(注1)解析で得られる質量分析データを効率よく蓄積・共有できる新しい公開リポジトリ(注2)「MB-POST」を開発しました。
  •  再解析に必要な情報のみを整理して登録できる仕組みにより、研究者の負担を大幅に軽減しました。
  •  試験公開後1年半で180プロジェクト・2.8TBのデータが登録されており、化学・生命科学分野におけるデータ駆動型研究を支える基盤として期待されます。

本学医学部メディカルAIセンター・高橋悠志特任助教、吉沢明康特任准教授、奥田修二郎教授らの研究グループは、大阪大学大学院理学研究科・和泉自泰教授、慶應義塾大学先端生命科学研究所/同大学院政策・メディア研究科・平山明由准教授、京都大学大学院薬学研究科・津川裕司教授、大阪大学大学院情報科学研究科・松田史生教授らと共同で、メタボローム解析で得られる質量分析データを効率的に蓄積・共有するための新しいデータリポジトリ「MB-POST」を開発しました。メタボローム解析では、膨大な実験データが日々生み出されていますが、その再利用を可能にするためには実験条件などの付随情報(メタデータ(注3))の整備が重要です。一方で、従来のリポジトリでは登録作業の負担が大きいという課題がありました。MB-POSTでは、再解析に必要な情報に絞った実用的なメタデータ設計と、簡便な登録システムを採用することで、研究者が容易にデータを公開できる環境を実現しました。試験公開後わずか1年半で180件の研究プロジェクトが登録されており、化学・生命科学分野におけるデータ駆動型研究の加速が期待されます。

【用語解説】

(注1)メタボローム
生物の体内や環境中に存在する低分子化合物(代謝物)の総体。メタボロームを解析する研究をメタボロミクスと呼ぶ。

(注2)リポジトリ

研究データを保存・共有し、再利用できるようにするための公開データベース。

(注3)メタデータ
実験条件や測定条件など、研究データを解釈・再利用するために必要な付随情報。

研究内容の詳細

メタボローム解析データを未来の発見につなぐ新リポジトリ「MB-POST」を開発-データの再解析と再利用を加速する国産基盤、試験公開後1年半で 180プロジェクトが登録-(PDF:682KB)

論文情報

【掲載誌】Analytical Chemistry
【論文タイトル】Reviving Data Potential – the Reanalysis-Driven Metabolomics Data Repository MB-POST
【著者】Yushi Takahashi, Akiyasu C. Yoshizawa, Takato Kiuchi, Ryosuke Hayasaka, Taihei Torigoe, Masatomo Takahashi, Takaki Oka, Yuki Matsuzawa, Motohiro Ogawa, Yoshihiro Izumi, Hiroshi Tsugawa, Akiyoshi Hirayama, Fumio Matsuda, Shujiro Okuda
【doi】10.1021/acs.analchem.6c00697

本件に関するお問い合わせ先

広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp

他のニュースも読む

研究成果一覧へ