ドローンが捉えた国内最大級の雪崩の堆積厚の分布-巨大な雪崩の痕跡から、将来の雪崩災害に備える-

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研究成果

本研究成果のポイント

  • ドローン測量を活用して巨大雪崩の堆積厚の空間分布と縦断分布を解析
  • 当該の雪崩は、最大堆積厚12m超、国内2番目の規模と判明
  • 得られた堆積特性の知見は、雪崩危険区域の評価などの防災対策への活用が期待

概要

国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、国立研究開発法人防災科学技術研究所、本学災害・復興科学研究所の研究グループは、2021年1月10日に岐阜県で発生した大規模な雪崩を対象に、ドローン(小型無人航空機)による写真測量と現地での積雪調査を組み合わせ、雪崩の堆積層の厚さ(堆積厚)の分布と地形条件との関係から雪崩の堆積特性を解析しました。
解析の結果、雪崩の最大堆積厚は12 mを超え、総堆積量は国内で過去2番目の規模(約54万m³)であることが明らかになりました。また、堆積厚は下流に向かうにつれて徐々に減少する傾向を示し、これは傾斜が概ね20度未満の緩やかな地形における特徴であることが明らかになりました。さらに、谷幅の狭い区間や治山ダム(谷止工)の上流側に形成された平坦な場所(堆砂敷)では堆積厚が大きくなる一方、谷幅が広がる下流域では堆積厚が小さくなる傾向が確認されました。これらの結果から、雪崩堆積厚の分布には地形条件が大きく影響するとともに、治山施設も雪崩の堆積に影響を及ぼしていることが示唆されました。
これらの雪崩の堆積特性に関する知見は、大規模雪崩発生時の到達範囲や堆積厚分布予測の高度化、雪崩危険区域の評価など、雪崩災害に対する防災対策への活用が期待されます。
本研究成果は、2026年8月19日にBulletin of Glaciological Research誌でオンライン公開されました。

研究内容の詳細

ドローンが捉えた国内最大級の雪崩の堆積厚の分布-巨大な雪崩の痕跡から、将来の雪崩災害に備える-(PDF:1.7MB)

論文情報

【掲載誌】Bulletin of Glaciological Research
【論文タイトル】Deposition characteristics of a large avalanche revealed by UAV–based photogrammetry and ground snow surveys: The 2021 Mt. Nodanishoji Avalanche case.
【著者】Takafumi Katsushima, Satoru Adachi, Hayato Arakawa, Yuta Katsuyama, Yukari Takeuchi, Katsuhisa Kawashima
【doi】10.5331/bgr.25A02

本件に関するお問い合わせ先

広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp

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