「大学病院機能強化推進事業」における協議の場(プラットフォーム)を開催しました~地域医療を支える医師派遣・専門医育成について協議~

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本学は9月9日、富山大学、新潟県、新潟県医師会とともに、「大学病院機能強化推進事業」における協議の場(プラットフォーム)を新潟県庁で開催しました。会議には、染矢俊幸学長、佐藤昇医学部長、菊地利明医歯学総合病院長らが出席し、地域医療ニーズを踏まえた医師派遣と専門医育成の方向性について協議しました。

本プラットフォームは、文部科学省の大学病院機能強化推進事業の一環として設置されたもので、自治体、大学病院、医師会が地域医療の課題を共有し、地域に必要な医師の確保・育成に向けた方策を検討することを目的としています。会議では、新潟県から県内の医師不足や地域偏在の現状、人口減少や高齢化に伴う医療需要の変化、地域医療構想の方向性について説明が行われました。

本学からは、地域医療を支える医師派遣と専門医育成の現状について報告しました。本学医歯学総合病院には常勤・非常勤合わせて518人の医師が在籍し、県内医療機関に年間838人の常勤医師を派遣するなど、新潟県の地域医療を支える中核的な役割を担っています。

また、本学は内科、外科、小児科など18を超える基本領域の専門研修プログラムを展開し、地域医療と高度専門医療の双方を担う医師の育成に取り組んでいます。2026年7月現在、1,398人の医師が本学の専門研修・専門医育成の仕組みに関わっており、そのうち149人が専攻医、552人が専門医、568人が指導医として活動しています。専攻医149人のうち101人は県内各地の医療機関に常勤派遣されており、専門研修を受けながら地域医療の第一線で経験を積んでいます。

専門医育成においては、大学病院のみで完結するのではなく、地域の中核病院や関連病院との連携により、多様な症例や診療経験を積むことができる体制を構築しています。特に、医師不足地域においても専門医取得に必要な研修機会を確保しながらキャリア形成を支援することで、地域に定着する医療人材の育成を進めています。さらに、総合診療能力と専門性を兼ね備えた医師の育成を通じて、今後の地域医療構想に対応できる人材養成を推進しています。

協議では、県が把握する地域の医療ニーズと、本学・富山大学の医師派遣・専門医育成の実態を踏まえ、地域の医療ニーズに応じた医師派遣の全体最適化を図るとともに、将来の地域医療を担う医師の確保・育成に取り組むことを基本方針として合意しました。

具体的には、大学病院全体で医師派遣を捉え、地域の医療ニーズに応じた派遣調整を行うとともに、地域の医療ニーズを踏まえた専門研修の充実、地域で専門医を育成できる研修環境の整備、指導医の確保・派遣などに取り組むこととしました。

今後の具体的な検討については、地域医療構想に基づく医療機能の再編・機能分化の議論が進んでいる上越医療圏を対象として、地域における医療提供体制の検討状況を踏まえ、具体的な検討が必要となった段階で分科会を設置し、医師派遣・専門医育成の取組の具体化に着手することを確認しました。

本学は今後も、自治体や医療機関との連携を一層強化し、地域の医療ニーズを踏まえた医師派遣と専門医育成を通じて、新潟県の持続可能な医療提供体制の構築に貢献してまいります。

会議の写真新潟県庁にて、本学、富山大学、新潟県、新潟県医師会のトップが地域医療体制について活発な議論を展開

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