このページの本文へ移動
コア・ステーション

研究統括機構附置 認定事業体

カーボンニュートラル融合技術研究センター 健康教育イノベーションセンター 量子研究センター

カーボンニュートラル融合技術研究センター

オリジナルサイトはこちら

事業代表者

所属:自然科学系
職名:教授
氏名:児玉 竜也
電話:025-262-7335
E-mail:tkodama@eng.niigata-u.ac.jp

研究分野代表者

太陽熱分野代表:自然科学系・教授 児玉 竜也 tkodama@eng.niigata-u.ac.jp
太陽光発電分野代表:自然科学系・教授 増田 淳 a-masuda@eng.niigata-u.ac.jp
水電解分野代表:自然科学系・教授 八木 政行 yagi@eng.niigata-u.ac.jp

事業の目的

新潟大学の太陽熱利用分野は、平成28年度に「環太平洋ソーラー燃料システム研究センター」を設立し、これまで、太陽集熱による水熱分解水素製造システム等を開発し、豪州での大型実証試験を展開するなど、世界を牽引する研究成果をあげてきた。
一方、本学では、太陽電池開発についても産学連携コンソーシアム体制を構築し、新規ペロブスカイト材料と結晶シリコンを用いた太陽電池セルの高効率化と太陽電池モジュールの長寿命化・生涯発電量最大化、さらには新規モジュール構造の適用によるリユース・リサイクル可能なモジュールや表面プラズモン共鳴等を適用した有機系太陽電池の研究にも取り組み、ゼロエミッションビルの実現やエネルギーハーベストの促進等に資する成果を挙げている。さらに、水電解による水素製造については、世界最小のエネルギーで水を電解することに成功している。
このような背景から、令和4年度からは環太平洋ソーラー燃料システム研究センターを「カーボンニュートラル融合技術研究センター」に改称し、本学の世界最高水準の太陽熱利用技術、太陽光発電技術、水電解技術の社会実装に取り組むと共に、それらを融合した新しい技術開発も推進する。日本政府が目指す2050年のカーボンニュートラルの実現には、国内・海外、大型・小型、昼間・夜間の様々な場面に適合した再生可能エネルギー利用技術(発電・水素製造・CO2利用(CCU)等)を開発し、早期の社会連携による実装を目指す必要があり、センターでは、太陽熱、太陽光発電、水電解のそれぞれの技術の高効率化・経済性の向上を図ると共に、それらの技術を融合した技術開発を行うことを目指す。

事業概要

事業の概要はこちら

(PDF:518KB)

事業内容

  1. 本学に30kW太陽集光シミュレータ(キセノンアークランプにより疑似太陽集光照射実験が可能)を、また、宮崎市に宮崎大学と共同で100kWの新型の太陽集光熱システムを導入している。どちらも新潟大学の推進する新型のビームダウン型集光システムによるものである。また、本学と研究開発協定を締結している豪国研CSIROには、500kWのビームダウン集光システムがオーストラリア再生可能エネルギー庁(ARENA)事業で建設されている。
    太陽熱利用分野では、これらの大型実証設備を活用して本学が開発した「太陽熱水分解水素製造システム」の実証試験を引き続き推進し、日本企業とも連携して社会実装を目指す。また、新潟大学がNEDO国際事業等で開発中の「太陽熱による二酸化炭素分解システム」については、米コロラド大学の小型太陽炉での実証試験を行った後、さらに大型の太陽集光システムによる実証試験の実施を目指す。
    この技術を応用すれば二酸化炭素熱分解によるソーラーメタノールの製造を行うことができる。
  2. 太陽光発電分野ではNEDO事業により、面積制約のあるビル壁面設置によるネット・ゼロ・エネルギー・ビルの実現を目的に、ペロブスカイトと結晶シリコンを組合わせた高効率かつ長寿命の太陽電池を開発している。また、同事業においては、鹿児島県工業技術センターの屋外曝露サイトを用いた実証試験も展開しており、屋外での発電量評価や防汚コートの有効性検証を実施することにより、社会実装を加速している。また、別のNEDO事業により、従来とは異なるモジュール構造を開発し、長寿命化のみならず、リペア・リユースの可能性についても検証してきた。
    これらの技術開発を推進し、近い将来大きな社会問題となることが懸念される太陽電池モジュールの大量廃棄の解決に資する技術を開発し、持続可能な社会の実現に貢献する。さらには、新潟大学の強みである表面プラズモン励起技術を用いることで、微弱な光エネルギーで効率よく発電できる有機薄膜太陽電池の研究開発を推進する。
    有機薄膜太陽電池の高性能化・長寿命化により、IoTデバイスの無線給電用電源やウエアラブルセンサデバイスの電源等への応用を可能とし、エネルギーハーベストの促進に貢献する。
  3. 水電解分野では、太陽光エネルギー由来の電力による水分解水素製造システムの構築を試み、世界最高の太陽光-水素エネルギー変換効率を目指す。
    水電解装置については、電極触媒を企業連携により大型化し、大型化・高耐久性化に取り組む。
  4. 融合技術としては、本学で開発する太陽電池と蓄熱技術の融合により、太陽電池からの電力を熱として安価に貯蔵し夜間等に熱発電する蓄熱発電の開発を目指す。
    バッテリーを使用するよりも約半分のコストで夜間にCO2フリーで発電することが期待される。
  5. 太陽光発電、太陽熱発電、水電解との融合技術の開発では、安価なソーラー電力として昼間は太陽光発電、夜間は太陽熱蓄熱発電を利用する大型ハイブリッド発電が海外のサンベルト地域で期待できることから、これらを電力源とする24時間ソーラー水電解水素製造技術の開発を目指す。
  6. 本学で開発する太陽電池と水電解技術を組み合わせ、様々な場面に適合したフレキシブルな太陽電池水電解システムを開発する。

組織の概要

氏名 所属・主担当学部等/職名等 専門分野 備考
児玉 竜也 自然科学系(工学部)/教授、太陽熱・蓄熱技術研究会/会長 応用化学・太陽熱利用 事業代表者、太陽熱分野代表
増田 淳 自然科学系(工学部)/教授、日本太陽光発電学会/副会長 太陽光発電、電子材料 太陽光発電分野代表
八木 政行 自然科学系(工学部)/教授 材料科学・触媒・水素製造 水電解分野代表
松原 幸治 自然科学系(工学部)/教授 熱工学・太陽熱利用  
加藤 景三 自然科学系(工学部)/教授 電気電子材料・デバイス、有機エレクトロニクス  
新保 一成 自然科学系(工学部)/教授 電気電子材料、有機薄膜太陽電池  
馬場 暁 自然科学系(工学部)/教授 有機エレクトロニクス・フォトニクス  
清水 忠明 自然科学系(工学部)/教授 反応工学・石炭バイオマスガス化  
山内 健 自然科学系(工学部)/教授 構造・機能材料  
郷右近 展之 自然科学系(工学部)/准教授 材料科学・太陽熱利用・金属材料  
櫻井  篤 自然科学系(工学部)/准教授 放射・伝熱工学・太陽熱利用  
Selvan Bellan 自然科学系(工学部)/准教授 熱プラズマ物理・太陽熱利用  
城内 紗千子 自然科学系(工学部)/准教授 有機薄膜デバイス、太陽電池  
Zaki N. Zahran 自然科学系(工学部)/特任准教授 材料科学・触媒・太陽光利用  
Debraj Chandra 自然科学系(工学部)/特任准教授 材料科学・触媒・ナノ構造制御  
星野 哲久 自然科学系(工学部)/特任准教授 材料科学・触媒・電子構造制御  
中倉 満帆 自然科学系(工学部)/助教 熱工学・太陽熱利用  
李 留云 自然科学系(工学部)/助教 反応工学・石炭バイオマスガス化  
村上 貴洋 自然科学系(工学部)/助教 固体物性・水素貯蔵材料  
坪ノ内 優太 自然科学系(工学部)/特任助教 材料科学・触媒・太陽光利用  
籏町 剛 自然科学系(工学部)/技術職員 応用化学・太陽熱利用  
吉田 一雄 新潟大学客員教授、(一財)エネルギー総合工学研究所 機械工学・太陽熱利用  
原田 修治 新潟大学自然科学系/協力支援員、名誉教授、(株)新潟TLO 固体物性・水素貯蔵材料  
宇佐美 徳隆 名古屋大学・大学院工学研究科/教授 結晶工学、材料情報学 運営委員会委員
長瀬 慶紀 宮崎大学・工学部/教授 熱工学・太陽熱利用  
石井 知彦 香川大学・創造工学部/教授 材料科学・太陽熱利用  
松葉 正 三鷹光器(株)/太陽熱利用部 機械工学・太陽熱利用  
安井 誠 千代田化工建設(株)・フロンティアビジネス本部/参与 化学工学・太陽熱利用・水素キャリア 運営委員会委員
木村 博幸 (株)IHI 技術開発本部 技術基盤センター エネルギー変換グループ/主査 熱工学・電熱工学・太陽熱利用 運営委員会委員
田中 誠 太陽光発電技術研究組合/事務局長 太陽光発電、半導体デバイス 運営委員会委員
仁木 栄 新エネルギー・産業技術総合開発機構 技術研究戦略センター サステナブルエネルギーユニット/ユニット長 エネルギー、応用物理 運営委員会委員
川島 俊哉 新潟県 産業労働部 創業・イノベーション推進課/課長 行政 運営委員会委員
酒井 奨 (一財)エネルギー総合工学研究所・プロジェクト試験部/副部長 水素製造・利用  
橋崎 克雄 (一財)エネルギー総合工学研究所・プロジェクト試験部/主幹研究員 水素製造・利用  
飯田 重樹 自然科学系(大学院自然科学研究科)非常勤講師、(一財)エネルギー総合工学研究所・プロジェクト試験部部長 水素製造・利用  
石本 祐樹 自然科学系(大学院自然科学研究科)非常勤講師、(一財)エネルギー総合工学研究所・プロジェクト試験部副部長 水素製造・利用  
Keith Lovegrove ITパワーオーストラリア.Ltd(豪州のエネルギー系コンサルティング企業)/太陽熱部長 機械工学・太陽熱利用  
Yong-Heack Kang 韓国エネルギー研究所(KIER)・再生可能エネルギーセンター/センター長 化学工学・太陽熱利用  
Taebeom Seo インハ大学・機械工学科/教授 機械工学・太陽熱利用  
Hyun Seok Cho インハ大学(韓)・水素研究工学システムセンター/主任研究員 機械工学・水素利用・太陽熱利用  
Christian Sattler ドイツ航空宇宙センター(DLR)太陽化学工学部/部長 化学・太陽熱利用  
Ellen B. Stechel アリゾナ州立大学(米)・化学部/教授 化学・太陽熱利用  
Graham (Gus) Nathan アドレード大学(豪)/エネルギー技術センター長・教授 機械工学・太陽熱利用  
Wojciech Lipinski オーストラリア国立大学(豪)・工学研究部/太陽熱グループ長・教授 機械工学・太陽熱利用  
James Klausner ミシガン州立大学(米)・機械工学科/教授 機械工学・太陽熱利用  
Manuel Romero IMDEAエネルギー研究院(スペイン)/副院長・高温プロセス部長 機械工学・太陽熱利用  
Jin-Soo Kim オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)・主任研究員 機械工学・太陽熱利用  
Hyngyu Jin 浦項工科大学校(韓)・機械工学科/助教授 機械工学・太陽熱利用  

健康教育イノベーションセンター

事業代表者

所属:医歯学系
職名:教授
氏名:曽根 博仁
電話:025-368-9024
E-mail:sone@med.niigata-u.ac.jp

事業の目的

新潟大学全学および学外からの多分野研究者を学際的に結集し、社会に眠る多くのビッグデータから健康増進に役立つ科学的エビデンスを確立すると共に、それを先端的な健康教育手法を駆使し社会実装することにより、人々の寿命・健康寿命延伸、疾患(重症化)予防、生活の質(QOL)向上を実現するための研究開発および教育を行う。

事業内容

  1. 「産官」に蓄積された健診、医療、保険など健康関連の各種ビッグデータを、「学」において解析・論文化し、健康指導や医療保健施策立案、健康経営などに還元可能な科学的エビデンスを多数樹立する。
  2. それらの科学的エビデンスを、人々の行動変容、国や自治体の政策立案、企業の健康経営や製品化に結び付けるための具体的手法を、学際的かつ産官学共同で研究開発した上、現場における有効性を科学的に検証する。
  3. 上記目的のための産官学連携プラットフォームとなり、自治体・企業等と共創しつつ、現場課題解決を通じて地域社会に貢献する。
  4. 健康関連ビッグデータ解析ならびに健康教育に関する、学部・大学院および社会人対象の専門教育を行う。
  5. 本分野の研究促進のための人材育成ならびに外部研究資金獲得を行う。

組織の概要

氏名 所属・主担当学部等/職名等 専門分野 備考
曽根 博仁 医歯学系(医学部)/教授 内科学/生活習慣病学/健康科学/データサイエンス 事業代表者
加藤 公則 医歯学系(医学部)/特任教授 予防/健診医学  
藤原 和哉 医歯学系(医学部)/特任准教授 内科学(代謝・内分泌)/データサイエンス  
児玉 暁 医歯学系(医学部)/特任准教授 医学統計・メタアナリシス学/栄養学、健康科学  
北澤 勝 医歯学系(医学部)/特任准教授 内科学(代謝・内分泌)  
大澤 妙子 医歯学系(医学部)/特任准教授 内科学(代謝・内分泌)  
山田 万祐子 医歯学系(医学部)/助教 内科学(代謝・内分泌)  
矢口 雄大 医歯学総合病院/病院専任助教 内科学(代謝・内分泌)  
佐藤 隆明 医歯学系(医学部)/特任助教 内科学(代謝・内分泌)  
成田 一衛 医歯学系(医学部)/教授 腎臓内科学  
忰田 亮平 医歯学系(医学部)/助教 腎臓内科学  
細島 康宏 医歯学系(医学部)/特任准教授 腎臓内科学  
猪又 孝元 医歯学系(医学部)/教授 循環器内科学  
小川 祐司 医歯学系(歯学部)/教授 口腔衛生学/国際口腔保健学/予防歯科学  
濃野 要 医歯学系(歯学部)/教授 社会系歯学  
井上 誠 医歯学系(歯学部)/教授 社会系歯学/医療薬学/生理学/常態系口腔科学  
小野 高裕 医歯学系(歯学部)/教授 社会系歯学/補綴系歯学/常態系口腔科学  
堀 一浩 医歯学系(歯学部)/准教授 補綴系歯学/社会系歯学  
菖蒲川 由郷 医歯学系(医学部)/特任教授 社会疫学/衛生学/公衆衛生学  
関 奈緒 医歯学系(保健学科)/教授 公衆衛生学  
山崎 達也 自然科学系(工学部)/教授 情報工学、通信工学  
渡辺 豊 人文社会科学系(法学部)/教授 人文・社会/国際法学  
有森 直子 医歯学系(保健学科)/教授 生涯発達看護学  
白川 展之 人文社会科学系(工学部)/准教授 公共政策/科学計量学/社会システム工学/政策科学  
天野 達郎 人文社会科学系(教育学部)/准教授 体育、身体教育学/スポーツ科学  
田中 恒彦 人文社会科学系(教育学部)/准教授 臨床心理学  
村山 敏夫 人文社会科学系(教育学部)/准教授 スポーツ科学/栄養学、健康科学/地域研究  
伊藤 龍史 人文社会科学系(経済科学部)/准教授 経営学  
石田 美紀 人文社会科学系(経済科学部)/教授 芸術実践論  
佐藤 敏郎 新潟医療福祉大学/教授 体力測定評価/健康科学  
朝倉 俊成 新潟薬科大学/教授 医療薬学/代謝、内分泌学  
富永 佳子 新潟薬科大学/教授 社会薬学/服薬アドヒアランス/行動変容  
野口 孝則 上越教育大学/教授 神経科学/食育/食教育/公衆栄養学  
山本 智章 新潟医療福祉大学/新潟リハビリテーション病院長 リハビリテーション科学・福祉工学  
堀川 千嘉 新潟県立大学/講師 臨床栄養学/栄養疫学  
堀井 淳一 新潟県 福祉保健部 副部長    
神田 健史 新潟県 福祉保健部 参与    

量子研究センター

事業代表者

所属:自然科学系
職名:教授
氏名:淺賀 岳彦
電話:025-262-6152
E-mail:asaka@phys.sc.niigata-u.ac.jp

事業の目的

本学の強みのある「物理・宇宙科学」を含めた量子科学分野の研究を継承・発展させ、イノベーションの源泉となる基礎科学の研究力、若手研究者・博士人材の育成を強化する。
本学自然科学系附置の2つのコア・ステーション、物質量子科学研究センターとRIビーム科学教育研究センターを統合、新たに宇宙量子科学部門を加え、さらに学内外研究者の連携強化によるシナジー効果により、新潟大学に知のフロンティアを開拓する国際研究拠点を構築し、世界水準の研究を実践し、博士人材を輩出する。

事業内容

素粒子・原子核、物質から宇宙にわたる広範囲のスケールの量子科学を対象に、基礎研究を進め、世界基準の高い研究業績を挙げ、研究基盤強化のため大型科研費等の獲得を目指す。また、既存の理化学研究所に加え新規機関との連携も強化し、研究拠点化を進める。
国際共同研究を推進し、国際シンポジウムの開催等を通じ成果を世界に発信し、研究実践を通じた若手教員や博士院生のグローバルな人材育成にも取り組む。

組織の概要

氏名 所属・主担当学部等/職名等 専門分野 備考
淺賀 岳彦 自然科学系(理学部)/教授 素粒子物理学 事業代表者
武田 直也 自然科学系(工学部)・教授 物性物理学 物質量子科学部門長
松尾 正之 自然科学系(理学部)・教授 原子核物理学 RIビーム科学部門長
下西 隆 自然科学系(理学部)/准教授 天文学 宇宙量子科学部門長
摂待 力生 自然科学系(理学部)・教授 物性物理学 物質量子科学副部門長
後藤 真一 自然科学系(理学部)・准教授 核・放射化学 RIビーム科学副部門長
早坂 圭司 自然科学系(理学部)・教授 高エネルギー物理学 宇宙量子科学副部門長
宇都宮 悟 医歯学系保健学系列(医学部)/准教授 医学物理学  
大村 彩子 自然科学系(理学部)/准教授 物性物理学  
小山 翔子 自然科学系(創生学部)/助教 電波天文学  
本郷 優 自然科学系(理学部)/助教 有効場の理論