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東アジア中小企業間のナレッジネットワークの構築

研究

 

コア・ステーション 新潟大学中小企業ナレッジネットワークセンター 有元 知史 准教授

有元 知史 准教授

コア・ステーション
新潟大学中小企業ナレッジネットワークセンター

東アジアの産官学金士ネットワークを深化中小企業の国際展開の機運を高める

新潟大学コア・ステーションは、学部や研究科などの学内組織にとらわれず、教員等のグループが高度な大学教育プログラムの開発や研究拠点の形成を目指して行う活動。その一つに中小企業ナレッジネットワークセンターがある。事業の目的に、「アジアにおける企業経営について制度や文化背景を含め比較研究を行い特性を見出すこと」「新潟大学と海外提携校のグローバル人材育成」「新潟と海外提携校の所在地の地場産業間の協力関係を築くための支援」をあげている。

「今年1 月には『中小企業ナレッジネットワークポータル』というウェブサイトを立ち上げました」と同センターの有元准教授。これは日本、韓国、台湾の3 地域のネットワークで、共通フォーマットを用いて各地域の中小企業の情報発信を行うもの。
「地域内の関連機関の協力の下で、産官学金士ネットワークを深化させると同時に、経営資源に制約のある中小企業の国際展開の機運を高めることも視野に入れています」
同サイトは、研究論文やリサーチペーパーを発表する『ジャーナル』、県内の中小企業の魅力を内外に発信する『企業紹介』、産学連携と学生たちの若い視点を交え新たなビジネスの創出を目指す『アントレプレナー』という3 つのセクションで構成されている。「サイトは三カ国語に翻訳されているのでアップされた論文を自国語で読むことができます。中小企業が抱える問題や共通のテーマの国際比較や状況比較をすることも可能でしょう。また、各投稿に企業のリンク先を記載することで興味のある企業とスピーディにコンタクトをとれる仕組みにしています」
中小企業ナレッジネットワークポータルのトップページ
中小企業ナレッジネットワークポータルのトップページ

将来的には中国やロシアの提携校も加え、環東アジアにおける経営学の研究教育および研究者・学生の交流拠点の構築を目指す。「研究・教育の成果を地域活性化に繋げ、国際的な産学連携活動に発展させたい。大学や学生が中小企業と接点を持つことで、地域経済を多面的に見る視点が養われると期待しています。地域を支える人材育成にも貢献したいと考えています」

2017年2月に開催された国際シンポジウム
2017年2月に開催された国際シンポジウム
2017年12月の日本台湾協力のための交流
2017年12月の日本台湾協力のための交流

 

六花 第24号(2018.SPRING)掲載

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