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ビッグデータを用いた能動的深層学習の融合研究

2019年02月28日 木曜日 研究

 

山﨑 達也 教授

ビッグデータアクティベーション研究センター
(コア・ステーション)

Profile

博士(工学)。
専門は情報通信・ネットワーク工学。

ビッグデータアクティベーション研究センター(コア・ステーション)山﨑 達也 教授

ビッグデータやオープンデータを利用・分析 社会に貢献する融合研究を目指す

仮想空間と現実空間を高度に融合させ、イノベーションによって新たな社会を生み出そうという政府提唱の指針「ソサエティー5.0」。この近未来に訪れる新時代に向け、山﨑達也教授はビッグデータやオープンデータを利用・分析。社会に役立つ融合研究を目指す。
「ロボット技術やI CT(情報通信技術)を活用して超省力・高品質生産を実現するスマート農業の実現に向けて取り組んでいます。具体的には、生育中のルレクチエの果実を守る袋内環境の“見える化”を目指しています。袋内に小形センサを入れ、温湿度の継続センシングを行い、湿度が及ぼす果実の汚損についてのデータを取っています」

小形センサを用いたル レクチエの袋内環境の「見える化」
小形センサを用いたル レクチエの袋内環境の「見える化」

計測は果実を守る二重パラフィン紙製の袋を対象に3年間実施。幅広の袋は袋内空間が広くなることで湿度が下がり、表面に厚手の紙を使った袋は空気の出入りが起きにくく湿度が高い結果になった。これらのデータを利用すれば、より効率的な生産が可能になることが期待される。ICT が農業に応用できる一例だ。
また、自治体のオープンデータを用いた分析にも取り組む。新潟県の交通死亡事故に関して、各種オープンデータを元に事故発生地点の特徴抽出と傾向分析を行っている。
これらの取り組みをさらに発展させることが期待されるのが、山﨑教授がセンター長を務めるビッグデータアクティベーション研究センターの存在だ。現在、学内の34名の研究者が在籍。新潟大学に点在する実世界センシング技術、ビッグデータ分析、深層学習に代表される人工知能等の情報通信技術を基盤とし、医学、工学、農学、理学などの各研究分野に蓄積されている大規模データから新たな知識を創発することを目的にしている。
「人工知能を使ったデータ分析を発展させれば、医療の現場では診断が正確になり、工場では製品の質が上がる。様々な場面で生活の質の向上に貢献するような研究を新潟大学から発信できればと考えています」

ビッグデータアクティベーション研究センターでは、分野横断的に研究者を結集し、従来の枠を超えた知識や価値の創出を目指す
ビッグデータアクティベーション研究センターでは、分野横断的に研究者を結集し、従来の枠を超えた知識や価値の創出を目指す
現実世界の行動をCGの世界で表現する試み。関節の動きをデータ化し、バスケットボールのシュートモーションをするとスクリーン内でボールが投げられる
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