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医歯学総合研究科(博士前期課程)口腔生命福祉学専攻の三つのポリシー
ディプロマ・ポリシー
人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)
口腔生命福祉学専攻(博士前期課程)の人材育成目標については、新潟大学大学院医歯学総合研究科規程第2条の2(2)で、「口腔を中心とした生命医療科学を基盤とし、保健医療福祉制度を含む実践的な社会福祉学領域との統合的・学際的研究を推進するとともに、これらの分野における高度かつ統合的な学識と技術力を持つ研究者及び高度専門職業人を養成する。」と規定しています。
この人材育成目標達成のため、以下の資質・能力の修得を目標としています。
- 口腔生命科学と保健医療福祉制度を含む社会福祉学に関する統合的な専門知識を有し、これに基づいて実社会における健康・福祉課題について、科学的思考に基づき分析・評価・考察できる能力
- 口腔保健福祉領域における研究者・高度専門職業人として、生命倫理や安全管理等に配慮しながら、科学的知見に基づき、要介護高齢者、障害者など様々な対象者の多様性に応じた適切かつ効果的な対応を立案・実施できる能力
- 専門職として高い倫理観と責任感を持って、チームや関係機関・関係者と効果的に協働しながら、率先して指導的役割を果たしながら課題解決にあたり、地域・国際社会に貢献する能力
本研究科が定める修業年限以上在学し、所定の授業科目及び12単位以上を修得した者で、人材育成目標に係る資質・能力を有すると認められ、かつ本研究科が行う修士論文の審査及び試験に合格した者に、修士(口腔保健福祉学)の学位を授与します。
プログラムの到達目標(目標としての学修成果)
知識・理解
- 口腔生命科学および保健医療福祉制度を含む社会福祉学に関する統合的な知識を修得している。
- 口腔保健福祉学領域における基本的な研究手法や近年の研究動向を理解している。
- 口腔保健医療福祉に関する施策・活動等の現状と課題を理解している。
- 要介護高齢者や障害者等の社会的背景、特性および口腔保健福祉の課題を理解している。
- 口腔保健医療福祉に関わる機関・関係者の役割・業務の実際について理解している。
- 生命倫理や安全管理・感染対策に関する専門知識を修得している。
当該分野固有の能力
- 口腔保健福祉領域における専門職業人として適切なサービス等を提供できる専門技能を修得している。
- 患者・利用者等の多様性や課題を理解・把握し、それらに応じた効果的な対応を立案・実施することができる。
- 口腔保健医療福祉の専門性に立脚しながら関係者と連携してチーム医療や地域包括ケア等を展開することができる。
- 口腔保健福祉領域における論文・各種データベースを検索・解釈・活用することができる。
- 口腔保健福祉領域における研究を適切に立案・実施・解析評価することができる。
汎用的能力
- 科学的思考に基づき、問題発見から課題解決まで論理的に展開することができる。
- チーム内で互いに協力しながら、計画的に課題を実施することができる。
- 文章、図表または口頭でコミュニケーションを行うことができる。
- データを適切な方法で統計解析することができる。
態度・姿勢
- 生命倫理や研究倫理等を尊重し、責任感を持って公平・公正に対応する態度・姿勢を備えている。
- 国際的視野と科学の進歩に関心を持ち、継続的な生涯学習を実践する態度・姿勢を備えている。
- 口腔保健福祉領域における研究者・高度専門職業人として率先して地域・国際社会に貢献する態度・姿勢を備えている。
カリキュラム・ポリシー
到達目標に達するための教育課程
カリキュラム編成
口腔生命福祉学専攻(博士前期課程)では、口腔を中心とした生命医療科学を基盤とし、口腔保健・医療福祉領域との統合的・学際的研究を推進するとともに、これら分野における高度かつ統合的な知識・技術を有する高度専門職業人を養成するという目的を達成するため、以下の方針で教育課程を編成します。
- 統合的な知識を履修するため、可及的に従来の学問分野の枠にとらわれない統合的な科目構成とする。
- 統合的・学際的研究や実践を推進するための基礎となる「口腔保健福祉学研究論」、「生命医療科学総論」、「医療福祉援助学総論」等の共通基礎必修科目を10単位必修とし、大きな比重を置く。
- 共通基礎必修科目をレベル1とした、段階的教育課程を編成し、学生の円滑な履修を可能とする。レベル2では専門選択科目として、多様な学生ニーズに対応できるよう口腔保健推進学系と医療福祉援助学系の科目を開講し、より専門的な知識・技術や、研究課題に対応した研究理論等を修得する。レベル3では、複数指導教員体制のもとで各自のテーマに応じた研究を行い、修士論文を作成する。
学修内容・方法
共通基礎必修科目では研究手法・統計解析法や生命倫理・研究倫理などについて講義、演習を通じて学修するとともに、口腔保健医療・福祉全般にわたる基盤的な専門知識・技術および現状・課題や最新の研究動向について学びます。専門選択科目では、周術期、摂食嚥下、地域保健活動、要介護高齢者、地域福祉など各テーマに応じた知識・技術や最新の研究成果などについて、講義、演習、実習、フィールドワークを通じて学修します。
学修成果の評価方法
各科目の学修成果は口頭試問、レポート、実習記録、グループディスカッションの参画状況、観察記録により評価します。
学位論文の内容は公聴会で口頭発表し、事前評価を受けるとともに、論文提出後、研究科教授会で選考された主査1名、副査2名による審査、試験を経て、教授会で合否を判定します。
アドミッション・ポリシー
入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法
入学者に求める資質・能力(求める学生像)
口腔を中心とした生命医療科学と保健医療福祉制度を含む実践的な社会福祉学領域に関する統合的な知識・技術を有し、科学的視点に基づき口腔保健医療福祉領域における諸課題に対応できる研究者及び高度専門職業人を養成するために、以下のような資質・能力を有する学生を求めます。
- 学士課程修了レベルの幅広い基礎学力を有している人
- 専門科目の履修やチーム医療・多職種連携に必要なコミュニケーション能力と協調性を有している人
- 口腔保健福祉分野に従事する専門家として求められる基本的な知識・技術を有している人
- 専門科目の履修および研究を遂行する上で必要な英語の語学力を有している人
- 口腔保健福祉分野に対する深い関心と高い目的意識を有している人
選抜方法
学士課程修了レベルの基礎学力、専門科目の履修等に必要な英語の語学力、コミュニケーション能力や協調性、口腔保健福祉分野の専門家として求められる基本的知識・技術及び同分野に対する関心と目的意識を有する学生を以下の方法により選抜します。
一般選抜
本選抜では、研究に必要な語学力については筆記試験(「英語」試験)にて、また口腔保健福祉学領域に対する関心・目的意識および知識・理解については面接試験により評価する。
「英語」試験では英文読解および和文記述力とともに、口腔保健福祉学領域に関する理解度を問う問題としている。面接試験では口腔保健福祉学に関する基本的知識と技能に関する口頭試問試験を行うとともに、出願書類の志望動機・研究計画書と併せ、目的意識・意欲、コミュニケーション力および協調性を総合的に評価する。なお、出願前に出願資格確認を行っている。
社会人特別選抜
本選抜では、面接試験による口腔保健福祉学に関する基本的知識と技能に関する口頭試問試験と合わせ、英論文を提示し、学修に必要な英語読解力を評価する。また、面接試験では出願書類の志望動機・研究計画書と併せ、目的意識・意欲、コミュニケーション力および協調性を総合的に評価する。なお、出願前に出願資格確認を行っている。