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自然科学研究科電気情報工学専攻人間支援科学コース(博士前期課程)の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)

障害の有無、性別、年齢にかかわらず、すべての人が互いの人権や尊厳を大切にし、支え合い、生き生きとした人生を送れる社会が「共生社会」です。日本は2007年に超高齢社会(高齢化率21%以上)へ突入し、高齢者が、生きがいを持ち、健康的な生活を送れることは社会全体の目標です。一方、障害者差別解消法が2013年に制定され、身体・知的・精神に障害のある人も教育・職場・日常生活の場で、障害のない人と分け隔てなく活躍できる社会の実現が期待されています。このような社会状況を背景として、高齢者・障害者を含むすべての人の心身の健康および生活の質を維持・改善するために、文理融合型の学際的な視点による生体医工学・医療福祉工学・認知科学・感性情報学・デザイン学・スポーツ科学分野における高度な研究開発能力を有する人材育成を目指します。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目38単位以上を修得した者で、下記の能力を有すると認められる者に、修士(工学)又は修士(学術)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 生体医工学・医療福祉工学・認知科学・感性情報学・デザイン学・スポーツ科学分野のうちいずれか一つの分野について、これを研究対象とするに足る高度かつ最先端の知識を修得している。
  • 生体医工学・医療福祉工学・認知科学・感性情報学・デザイン学・スポーツ科学分野の複数の分野について、一般教養よりも高度かつ最先端の知識を修得している。
  • 上記以外の自然科学分野について、一般教養よりも高度な知識を修得している。

当該分野固有の能力

  • 生体・医療・福祉・芸術・音楽・スポーツを科学の対象として研究課題を設定できる。
  • 電子情報通信技術の知識を生体・医療・福祉・芸術・音楽・スポーツの各分野に応用して、最先端かつ独創的な研究・開発を遂行できる。
  • 機器、システムなどを使う人の立場に立って、これらを設計・開発することができる。
  • 研究・開発のあらゆる場面で、自分の専門分野以外の人たちと分野横断的に協働できる。
  • 学術以外の人たちに自分の研究・開発を説明でき、これらの人たちと協働して課題解決に取り組むことができる。

汎用的能力

  • 情報通信技術等を駆使して最先端かつ信頼性ある情報を検索・取得できる。
  • 社会情勢と最先端の科学を鑑みて、研究課題を見つけ出すことができる。
  • 実験・調査の計画を立て、これを遂行できる。
  • 実験・調査の結果に統計的解析を施し、結論を導くことができる。
  • 研究・開発の成果を論文または報告書として、日本語、及びで英語で読者に正確かつ効果的に伝えることができる。
  • 研究・開発の成果を口頭発表またはポスター発表により聴講者に正確かつ効果的に伝えることができる。
  • 英語の論文・技術資料を短時間で正確に読むことができる。
  • 研究・開発のあらゆる場面で他者と建設的対話ができるコミュニケーション能力を備えている。

態度・姿勢

  • 技術者に必要とされる倫理観と責任を理解し、これを遵守して研究・開発に取り組むことができる。
  • 自主的、積極的、継続的に研究・開発に取り組む態度・姿勢を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

(A)自然、社会、人類に対する倫理的な判断能力、高齢者・障害者に対する技術支援の理解能力、倫理的な判断能力、(B)情報・電子工学を医療・福祉工学分野または生活支援科学分野に応用する能力、(C)課題を発見し、解決する能力、学会発表を含むコミュニケーション能力、定められた期間で報告する能力を有する人材の育成を目的としたカリキュラムが編成されています。
「科目群(A)、(C)」は、特定研究、セミナー、文献詳読、研究発表演習・研究発表(学会発表)などです。これらは研究室、研究グループ単位で実施され、個人ごとにテーマが設定され、高齢者・障害者支援技術や生体工学の理解能力、倫理的な判断能力、課題設定能力、原稿執筆・プレゼンテーション能力を養います。「科目群(B)」は、コース内の学生全員が対象となる講義主体の科目で、情報・電子工学を医療・福祉工学分野または生活支援科学分野に応用する能力を養います。「科目群(A)」は特別講義で、研究遂行に必要な実験心理学、医用工学など、コース教員の専門外の科目を学外講師が講義し、支援技術や生体工学の理解能力、倫理的な判断能力を養います。

学修内容・方法

1年次には講義科目(科目群(B)と(A)の一部(特別講義))によって、生体医工学・医療福祉工学・認知科学・感性情報学・デザイン学・スポーツ科学の各分野、及び他の自然科学分野について、一般教養よりも高度かつ最先端の知識を学修します。
これと平行して、セミナーⅠと文献詳読Ⅰでは、関連分野の論文紹介・情報提供の演習を通じて、情報検索能力、英語読解能力、論理展開能力、説明能力、説明資料作成能力、コミュニケーション能力を学修します。特定研究Ⅰでは、1人が1つの研究テーマをもち研究・開発を行うことで、課題設定能力、研究の計画・遂行能力、結果の解析能力を学修します。
1年次の研究の成果を研究発表演習(中間発表)で発表することで、論理展開能力、作文・表現能力、説明能力、説明資料作成能力、コミュニケーション能力を学修します。
2年次には、特定研究Ⅱ、セミナーⅡ、文献詳読Ⅱにより、情報検索能力、英語読解能力、論理展開能力上記の各能力、研究の計画・遂行能力、結果の解析能力をさらに高めます。研究発表(外部発表)によって、論理展開能力、作文・表現能力、説明能力、説明資料作成能力、コミュニケーション能力をさらに高め、それの能力を活かして修士論文を作成し、最終試験に臨みます。

学修成果の評価方法

[科目群(B)と(A)の一部(特別講義)]講義科目については、レポートまたは試験の結果などをもとに知識の学修状況を評価します。
[科目群(A)]セミナーと文献詳読については、論文紹介・情報提供の出来具合を、テーマ選定の適切さ、読解の正確さ、説明の論理性、説明のわかりやすさ、説明資料の出来具合、質疑への応答状況などから総合的に評価します。
特定研究、発表演習(中間発表)、研究発表(外部発表)では、個人ごとまたはグループごとのミーティング、論文・報告書作成、成果発表を通じて、課題設定能力、研究の計画・遂行能力、結果の解析能力、論理展開能力、作文・表現能力、説明能力、説明資料作成能力、コミュニケーション能力を総合的に評価します。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質・能力(求める学生像)

高齢者・障害者を含むすべての人の心身の健康および生活の質を維持・改善することを目的として、文理融合型の学際的な視点による生体医工学・医療福祉工学・認知科学・感性情報学・デザイン学・スポーツ科学分野における高度な研究開発能力を有する人材を育成するために、人間支援科学に関する学部卒業程度の基礎学力を有し、以下のような資質と意欲を有する学生を求めます。

  1. 技術者や研究者として高度な専門的能力と見識を身に付け、工学を通して社会に貢献しようとする人。
  2. 専門分野における新たな知識を、自主的かつ計画的に学ぶ意欲と能力を有する人。
  3. 学んだ知識を活用し、国際的に活躍することを希望する人。

選抜方法

学士課程卒業レベルの基礎学力、専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力、コミュニケーション能力、専門分野に対する明確な動機や意欲のある学生を選抜します。
社会人特別選抜では以上に加えて、これまでの業務実績、専門的職業人としてのキャリアアップの意欲のある人を選抜します。外国人留学生特別選抜では以上に加えて、日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーション能力のある人を選抜します。

一般選抜

本選抜では、学士課程卒業レベルの基礎学力、専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力を、外国語(英語)、及び出願書類によって評価する。コミュニケーション能力、専門分野に対する明確な動機や意欲を、小論文と面接によって評価する。ただし、外国語の試験は実施せず、公的語学検定の結果により評価する。

社会人特別選抜

本選抜では、学士課程卒業レベルの基礎学力、専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力、これまでの業務実績を、出願書類によって評価する。コミュニケーション能力、専門分野に対する明確な動機や意欲を、小論文と面接によって評価する。以上に加えて、専門的職業人としてのキャリアアップや自然科学・技術の新たな分野に挑戦する勉学意欲を、小論文と面接によって評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では、学士課程卒業レベルの基礎学力、専門分野に対する高度な知識と十分な研究遂行能力を、出願書類によって評価する。コミュニケーション能力(日本語あるいは英語によるコミュニケーション能力を含む)、専門分野に対する明確な動機や意欲を、小論文と面接によって評価する。