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保健学研究科(博士後期課程)保健学専攻の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)

21世紀は、人口構造の変動による疾病構造の変化、未知の疾患の発生、自然災害の頻発など人々の健康に影響を及ぼす事態が予想されます。高度先進医療を支えるとともに、グローバルな視点で医療技術科学の学問体系の確立や技術開発を積極的に推進することが求められています。当プログラムでは、こうした状況を踏まえ、保健医療の実践の場において指導的・専門的立場から実務を遂行し、特化した専門領域において第一人者として自立的に研究ができ、保健医療施設におけるリーダーあるいは高等教育機関の教育者及び研究者として活躍できる人材、医療現場や地域社会でチームアプローチをリードできる医療従事者を育成します。

本学に当プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目および12単位以上を修得した者で、人材育成目標に係る下記の能力を有すると認められる者に、博士(保健学)の学位を授与します。なお当プログラムは、看護学分野・放射線技術科学分野・検査技術科学分野の3教育研究分野を有しています。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

看護学分野
  • 看護学分野の各専門領域における国際水準の高度な知識と技術を体系的に修得している。
  • 看護学分野の各専門領域における教育方法・研究方法に関する高度な知識と技術を修得している。
  • 保健医療分野における研究者、教育者、高度医療専門職者として必要な倫理および管理に関する知識と技術を修得している。
  • 学際的、分野横断的な研究に対応できる知識と技術を修得している。
放射線技術科学分野
  • エビデンスに立脚したサイエンスとしての教育・研究を行うことができる。
  • 専門領域における教育・研究者として必要な知識と技術を修得している。
  • 専門領域に関する国際的なレベルの知識と技術を修得している。
  • 学際横断的な連携に必要な知識と技術を修得している。
検査技術科学分野
  • 生体検査科学領域における教育・研究者として必要な高度専門知識を修得している。
  • 生体検査科学領域における国際的スタンダードとなっている知識や技術を修得している。
  • 学際的な研究に対応できる知識や技術を修得している。

当該分野固有の能力

看護学分野
  • 看護学領域における独創的・学際的な研究を自律的に実践し、その成果を社会に還元し国際的に発信できる。
  • 看護学領域における高度専門職業人に対して、教育・研究指導を実践することができる。
  • 看護学・保健学の“エビデンス”に基づいた高度な医療実践を行うことができる。
  • 解決すべき課題を先見的に見出し、倫理的・科学的に分析し、創造的に解決できる。
  • 保健・医療・福祉の他職種と協働し、医療チームの指導的役割を果たすことができる。
放射線技術科学分野
  • 教育・研究者に必要な批判力、科学的分析力及び表現力を身に付けている。
  • 国際的に通用する最先端の学術研究を推進する能力を身に付けている。
  • 高度保健医療専門職者の教育・研究を指導する能力を身に付けている。
検査技術科学分野
  • 種々の研究成果について客観的かつ批判的に評価できる。
  • 生体検査科学における教育・研究を指導できる能力を修得している。
  • 先端の学術研究を推進する能力を修得している。

汎用的能力

看護学分野
  • 看護学領域の教育・研究者として自律的に活動し、社会的責務を果たすことができる。
  • 高度医療専門職者として必要なコミュニケーションスキルや論理的思考力を持つことができる。
  • 看護学領域における研究成果を通して、看護学・保健学の学問的基盤の確立と発展に寄与することができる。
  • 地域・国際社会の健康課題解決に向けたグローバルコミュニケーションを活用することができる。
放射線技術科学分野
  • 専門領域の教育・研究者として自立し、社会人としての責務を果たすことができる。
  • 国際的な場でのプレゼンテーションやコミュニケーションに必要な能力を身に付けている。
  • 専門領域における教育・研究活動を通して、保健学の発展に寄与することができる。
検査技術科学分野
  • 自立した教育・研究者として社会に貢献することができる。
  • 英語によるコミュニケーション能力を涵養し、国外研究者と討論することができる。
  • 高い倫理観と強い責任感を有する生命科学者として、研究成果を国際的に発信することができる。

態度・姿勢

看護学分野
  • 対象者の権利を尊重し、個人情報を秘守する倫理的態度・姿勢を備えている。
  • 多職種と十分に意思疎通をはかり、連携・調整できる態度・姿勢を備えている。
  • 傾聴や対話を通して対象と共感的なコミュニケーションを行う態度・姿勢を備えている。
  • 課題に対して主体的、客観的、創造的に取り組む態度・姿勢を備えている。
  • 新しい知識や技術を応用し学び看護を探究し続ける態度・姿勢を備えている。
放射線技術科学分野
  • 新しい知識や技術を学び探究していく能力を備えている。
  • 責任感をもって医療を実践できる能力を備えている。
  • 医療の向上のための実践への情熱を備えている。
  • 医学・医療技術の進歩に寄与することへの情熱を備えている。
  • 対象者の権利を理解し、尊重する能力を備えている。
検査技術科学分野
  • 被験者や他の医療職者と十分に意思疎通し連携できる能力を備えている。
  • スタンダードプリコーション(標準感染予防策)の基礎実践力を備えている。
  • 実験・実習のデータの保守や個人情報を秘守する能力を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

博士後期課程では、保健学の専門的知見を有するとともに、グローバルな視点で医療技術科学の学問体系の確立や技術開発を推進し、俯瞰的な視野を持って研究に取り組む能力と特化した専門領域における第一人者として、自立的に研究ができる教育者及び研究者を養成する目的に対応したプログラムが編成されています。学生は3教育研究分野それぞれにカスタマイズされた履修プランに基づいて計画的に学修します。

共通コア科目では「リサーチ・メソッズ・アドバンスト」を配置し、自立的に研究ができる研究者としてのスタートラインに立ちます。「研究支持科目」として「ケア技術開発法」、「保健学情報解析法」および「研究倫理」の 3科目を配置し、内1科目を選択必修とします。これらの科目履修を通じて、博士後期課程における基本的な研究手法や倫理的配慮等を学び、同時に教育研究者または高度医療専門職者に必要な自立的かつ自律的な研究姿勢を培います。

学修内容・方法

看護学分野

各ライフステージにおける個人や家族を対象に、健康支援に関する看護独自の援助技術を開発するとともに、地域の文化・風土や開発途上国の特性を視野に入れての看護実践及び看護理論や研究手法に新たな展開をもたらすことを課題として、それに対応できる教育研究者あるいは高度医療専門職者を育成するための授業科目を配置しています。
本分野で履修する学生は、『共通コア科目』で保健学の使命と視座を学び、『研究支持科目』で教育・研究者又は高度医療専門職者それぞれに適う基本的な研究手法を修得し、『専門科目(特講・特講演習)』では特化した内容を各々の研究志向に見合う形で学修します。教育課程はこの様な一連のコースワークと、それと併行して進められるリサーチワーク「保健学特定研究」とで編成されています。

放射線技術科学分野

本分野では先端医療機器や新たな診断技術を開発するとともに、生体機能の新しい解析法とその理論の構築や次世代医用画像診断支援システムの開発や応用を積極的に推進することを課題として、それに対応できる企業における研究者や大学等における教育研究者、または高度医療専門職者を育成するために5つの領域からなる授業科目を配置しています。
本分野の教育課程は、『共通コア科目』を修得した上で、進路に応じて『研究支持科目』から1科目を選択し、『放射線技術科学専門科目』で特化した分野を修学する一連のコースワークと、それと併行して進められるリサーチワーク「保健学特定研究」とで編成されています。

検査技術科学分野

本分野では、「新興・再興感染症の早期診断と蔓延防止」及び「生活習慣病の早期診断」の2つの視点から、遺伝子検査、生体情報処理、病態病理検査、免疫学的及び血液学的検査の知識と技術を駆使して、迅速かつ高精度の検査方法を開発することができる教育研究者あるいは高度医療専門職者を育成するために4つの領域からなる授業科目を配置しています。
本分野の教育課程は、『共通コア科目』を修得した上で、教育研究者育成か高度医療専門職者育成かに応じて『研究支持科目』から1科目を選択し、『検査技術科学専門科目』で特化した分野を修学する一連のコースワークと、それと併行して進められるリサーチワーク「保健学特定研究」とで編成されています。

学修成果の評価方法

「共通コア科目」、「研究支持科目」、「専門科目」(「保健学特定研究」を除く)の学修成果は、科⽬における課題、実習(実験)レポート、試験により⼀定以上の成績を修めることで評価されます。保健学特定研究の総決算としてこれまでの研究成果を取りまとめ博士論文を作成します。学位申請論文(博士論文)の内容、主査・副査による口頭試問を踏まえ、審査委員会により「学位論文審査基準」に基づいて学位授与が決定されます。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質・能力(求める学生像)

看護学、放射線技術科学、ならびに検査技術科学それぞれの分野において、博士前期課程で培われた高度な専門的能力をさらに高め、保健医療の実践の場において指導的・専門的立場から実務を遂行し、自立的な研究が併行して行える人材を養成するために、以下のような資質・能力を有する学生を求めます。

  • それぞれの分野における学問体系の確立と技術の開発を積極的に推進する意志のある人
  • 保健学専攻博士後期課程の教育を受けるための基礎学力と専門分野に関連する高度な知識・技能等を持ち、博士後期課程において深い学識と専門領域に関する高度な研究能力を修得する意志のある人
  • 保健医療において指導的・専門的立場から実務又は医療専門職者の養成を推進し、自立的な研究を併行して行う資質を修得する意志のある人
  • 国際的な視野を持ち、文化、社会、人間の多様性を認めあうことができるとともに、あらゆる変化に対して弾力的に対応できる能力を有し、かつ自ら新たな道を切り開く意志のある人

選抜方法

大学院博士後期課程の学修に必要なバランスのとれた高度な基礎学力に加え、専門分野に関連する科目に対する高い意欲と適性を持つ学生を以下の方法により選抜します。

一般選抜

本選抜では高い語学力に加え論理的思考力・表現力等を外国語(英語)によって評価する。また、保健、医療一般に関する高度な基礎知識及び高い思考力・判断力・表現力等を小論文によって評価する。さらに、専門分野に関連する高度な知識・技能及び主体性・多様性・協働性・国際的視野・弾力的対応能力等を面接・専門分野「口頭試問」・出願書類によって評価する。

社会人特別選抜

本選抜では保健、医療一般に関する高度な基礎知識及び高い思考力・判断力・表現力等を小論文によって評価する。また、専門分野に関連する高度な知識・技能及び主体性・多様性・協働性・国際的視野・弾力的対応能力等を面接・専門分野「口頭試問」・出願書類によって評価する。

私費外国人留学生特別選抜

(社会人特別選抜と同じ)

進学者選考

(一般選抜と同じ)