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教育学部の三つのポリシー(学校教員養成プログラム)

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(卒業生が身に付けるべき資質・能力)

総合大学としての新潟大学で学ぶ利点を活かし、学校教員として必要とされる理論知の基礎を体系的に提供し、体系的な教育実習を通しての実践知を経験する機会を提供し、理論的知識を深める方法の基礎を修得させることにより、教師に不可欠な人間関係を形成する能力、子どもの発達と教育に関する基礎的な知識、および教科の内容と教育法の基礎的な知識を有し、かつ、一生涯にわたって学び続け、学びの成果を他者と共有することのできる教師を育成することを目標としています。プログラムの修了者には、教育職員免許法で定める小学校教諭一種免許状・中学校教諭一種免許状(各教科)・特別支援学校教諭一種免許状等を取得できる資格が与えられます。プログラムの修了者は、新潟市をはじめとする新潟県内や隣接自治体において、人格・能力ともに優れた学校教員や特別支援学校教員等として活躍することが期待されます。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び131単位以上を修得した者で、「人材育成目標」欄に記載の能力を有すると認められる者に、学士(教育学)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 子どもの発達、教育、学校制度、教育課程、教育心理等に関する知識を修得している。
  • 教科教育に必要とされる各教科の理論知のエッセンシャルに関する知識を修得している。
  • 子どもの発達に合わせて子どもに教科に関する教育を効果的に行うにあたって求められる教育内容の精選と配列、ICTを含む教材、および発問と板書を含む教育方法の在り方に関する知識、ならびに、文部科学大臣が告示する学習指導要領の意義および、それを効果的に参照し、利用することに関する知識を修得している。
  • 障害のある子どもの発達の特性およびその特性に応じた教育と生活指導に関する知識を修得している。
  • 子どもが直面している不登校、いじめ、校内暴力、自殺、貧困等の困難の原因に関する知識、および、これらの困難への事後的・個別的対応の在り方に関する知識、ならびに、子どもが直面する困難の事前的・一般的な解決の重要性とその在り方に関する知識を修得している。
  • 子どもが学校において集団的に学習し、生活をすることの意義、および、集団的学習と生活に資する生活指導、学級運営および学校運営の在り方に関する知識を修得している。
  • 教員同士および学校内外における他の専門職、さらには親と地域住民と協働して学校を運営することの意義および方法に関する知識を修得している。
  • 学校における子どもの安全を確保する責任と義務、および、子どもが主体的に自らの安全を確保することの意義とそれを実現する教育のあり方に関する知識を修得している。
  • 教員育成指標に関する知識を修得している。

当該分野固有の能力

  • 子どもの発達に関する理論知と人文社会科学および自然科学の理論知とを統合して、教育を実行することができる。
  • 人文社会科学および自然科学の理論知のエッセンシャルを見出すことができる。
  • 子どもの問題行動の原因を、人文社会科学および自然科学の理論知を動員して特定し、問題行動を、学校教育を通じて、または、より広く市民社会における民主的過程を通して解決する方法を見出し、それを実行することができる。
  • 子どもが集団的に学習し、生活をする場である学校において、効果的に学級を運営し、かつ、教員同士および学校内外における他の専門職、さらには親と地域住民と協働して学校を運営するのに必要な人間関係をつくることができ、組織の効果的な運営に参加しまたは組織を指揮することができる。
  • 障害のある子どもの発達の特性を見出し、それに応じた教育を実行することができる。
  • 以上の能力に教員養成指標において求められていることを統合することができる。

汎用的能力

  • 理論知のエッセンシャルを見出し、それを専門家ではない人に効果的に伝えることができる。
  • 理論知を自らの手で深め、深めることのできた理論知を効果的に伝えることができる。
  • 専門職の社会的意義および専門職に求められる倫理を理解することができる。
  • 様々な領域の理論知を統合することができる。
  • 理論知と実践知を統合することができる。

態度・姿勢

  • 親や地域住民からの要求、および、子どもの日常的な言動の背後にある子どもの要求を受け止め、かつ、要求に応える教育を実行し、向上させることに集中する姿勢を備えている。
  • 教育専門職である教員に求められる職業倫理および法律上の責任・義務を積極的に遵守する態度を備えている。
  • 子どもの発達上の諸課題に、学校における教員同士、および学校内外の他の専門職と協働して応答することに集中する姿勢を備えている。
  • 以上の姿勢と態度に教員育成指標に求められている姿勢と態度を統合しようとする姿勢を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成、学修内容・方法

  • カリキュラムは理論知の修得と実践知の経験の双方をバランスよく学修できるようにすることを基本方針としています。
  • カリキュラムは、教職に関わる理論知の基礎の修得を目的とする講義(いわゆる教職専門科目)、理論知の修得を目的とする講義および演習・実験・実習、実践知を経験する教育実習、理論知を深める方法および深められた理論知を効果的に他者と共有する卒業研究、ならびに、教育実習を通して蓄積してきた実践知を総合する科目(教職実践演習など)から構成されています。
  • 理論知の学修は、講義を通して行われるだけでなく、個々の教員が行う少人数ゼミにおける理論知の獲得と形成への主体的な参加を通して、そして、教員集団の指導の下で、学生自身が「問い」を確定し、独自の「解」を先行研究の成果に依拠しながら見出し、独自の「解」を他者と効果的に共有するという学生の自律性を重視したプロセスを通して行われます。
  • 実践知の経験と総合化は、4年間を通じて行われる体系的な教育実習(観察実習、教育実習、学習指導ボランティア)およびその振り返りと総合化(教職実践演習)を通して行われます。

学修成果の評価方法

理論知の習得の有無は必修科目および選択科目に関する必要単位数の習得の有無により判定し、理論知を深める方法の基礎の習得と深められた理論知を他者に効果的に伝える方法の習得の有無は、卒業研究(卒業論文、卒業制作、実技)審査等により総合的に判定し、教育実践を進める力の習得については、教育実習および教職実践演習の習得の有無により総合的に判定します。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める学力と入学者選抜方法

入学者に求める学力

  1. 幅広い科目にわたって確かな学力を有している人
  2. 関心を持つ科目において優れた学力を有している人。
  3. 自ら考え、自らの答えを見出し、それを表現することができる人
  4. 他者と建設的な対話を行い、課題を特定し、課題を解決する方途を考えられる人
  5. 教師になるための学びに積極的に向かうことができる人

選抜方法

一般選抜(前期日程)

大学入学共通テストでは、5教科7科目もしくは8科目又は6教科7科目もしくは8科目等の試験を課し、高等学校卒業レベルの学力を幅広い教科にわたって獲得しているのかどうかを評価する。個別学力検査では、英語、国語、数学、理科から2科目又は実技検査を課し、関心を持つ科目の学力を評価する。面接試験では集団討論、集団面接または個別面接を通じて自ら考えて答えを出し、その答えを表現する能力、および、他者と建設的な対話をする能力を評価する。調査書等および志望理由に基づいて教員になるための学びに積極的に向かうことができるのかを評価する。

学校推薦型選抜

大学入学共通テストにおける5教科7科目もしくは8科目又は6教科7科目もしくは8科目の成績の合計点によって高校卒業者に求められる基礎的な学力を幅広い教科にわたって有しているのかを評価する。調査書における評点に基づいて関心のある教科の学力を評価する。面接試験では複数の面接官との質疑応答または集団討論を通じて自ら考えて答えを出し、その答えを表現する能力、および、他者と建設的な対話をする能力を評価する。高等学校長又は中等教育学校長等による「小学校または特別支援学校の教員になる意志と情熱を持つ人」との推薦書および志望理由書に基づいて教員になるための学びに積極的に向かうことができるのかを評価する。