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工学部の三つのポリシー(社会基盤工学プログラム)

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(卒業生が身に付けるべき資質・能力)

本プログラムでは、信濃川大河津分水記念碑に刻まれた「万象ニ天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ 人類ノ為メ 国ノ為メ」を理念として、社会基盤施設の計画・設計・施工・維持管理および都市・地域づくりに必要となる、社会基盤工学に関する知識や技術を修得した上で、土木技術者として自然環境との調和や人類の幸福を追求し実践できる人材を育成することを目標としています。

本プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び124単位以上を修得した者で、下記のプログラムの到達目標に示された能力を有すると認められる者に、学士(工学)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

人類の幸福と福祉について、固有の文化を尊重しつつ普遍的に考える能力と素養を修得し、持続可能な社会形成に貢献できる社会性と具体的技術を身に付けている。

  • 自然条件・社会的条件の制約の中で、最良のものを創る重要性を認識している。
  • まちづくりの歴史的変遷を理解し、持続可能な都市の設計手法を習得している。

自然現象を分析するために必要な自然科学・情報技術の基礎知識を身に付けている。

  • 工学技術者にとって共通の素養として求められる自然科学・情報技術の基礎知識を身につけている。
  • 自然災害から暮らしを守る土木技術者の役割を理解し、土木技術者として直面する自然現象・災害を分析するための専門的基礎知識・技術を修得している。

国内外の地域における環境や文化の変遷と土木工学の発展との関係性を理解し、建設技術者としての倫理や地域住民に対する責任を自覚し、地域住民との連携を前提として地域の発展を支える能力を身に付けている。

  • 工学分野、特に建設分野における技術者倫理の重要性を認識している。
  • 社会資本整備に当り、地域住民の立場に立つことの重要性を認識している。
  • 人と社会や環境との関係についての歴史的理解と改善方策を習得している。

当該分野固有の能力

土木工学の主要分野である応用力学、土木材料学、水工学、地盤工学の各分野の基礎知識を修得している。

  • 力のつり合い、構造物に作用する力とモーメントを理解している。
  • コンクリートの基本的特性を理解し、所要の性能を有するコンクリートの製造方法を習得している。
  • 水の物理化学的性質や水理現象の各種保存則を理解し、流体解析に応用できる。
  • 土の性質を理解し、地盤工学に関する基礎的な理論を習得している。

土木工学の主要分野の演習や実習を通して、自己学習の習慣ならびに応用力を養い、問題を解決する能力を身に付けている。

  • 土木工学の主要分野における学問的知識を活かして、基本的かつ重要な工学問題が解決できる。また、その達成のために継続的な自己学習に取り組むことができる。
  • 測量や製図の基本的な知識を演習や実習を通して習得している。

汎用的能力

土木工学に関する実験を計画・遂行し、限られた時間内にデータを正しく解析・考察・取りまとめる能力を身に付けている。

  • 土木工学の主要分野における基本的な実験・試験方法を理解している。
  • 実験・試験における各種測定技法・技能を身に付けている。
  • 不確実性要素を含む実験データからその傾向を見出し、限られた結果から妥当な結論を導出できる。

自分の考えを的確に記述・表現・発表し、建設的な討議ができる能力、および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力を身に付けている。

  • 各種実験、卒業研究等の成果を、レポート、報告書および学術論文に的確に取りまとめることができる。
  • 学習成果を整理し、その内容を効果的に説明する技能を修得している。
  • 土木工学に関連する基本的な英文表現の技法を習得し、専門分野における文献の内容を正しく理解できる。

土木工学の専門的な知識および技術ならびに他分野の科学技術を総合し、必要に応じて他者と協働した上で課題を探求し解決する能力、ならびに生涯学習能力を身に付けている。

  • 土木工学のみならず自然科学・社会科学の知識を総合し、実務における問題解決の方法論を習得している。
  • 土木構造物の基本的な設計計算法を理解し、簡単な土木構造物の設計に応用することができる。
  • 講義や演習・実習を通して習得した専門工学分野の基礎知識を実務へ応用することができる。
  • 学術的な調査・研究を通して問題発見・解決能力の継続的な向上を図ることができる。

態度・姿勢

  • 人類の幸福と福祉について、固有の文化を尊重しつつ普遍的に考える態度・姿勢を備えている。 また、持続可能な社会形成に貢献する態度・姿勢を備えている。
  • 自然科学や情報技術を学び、自然災害を理解する態度・姿勢を備えている。
  • 人と社会や環境の関係についての歴史的理解と、技術者としての倫理観を持って、地域住民との連携で地域の発展を考える態度・姿勢を備えている。
  • 土木実務における諸問題の解決の礎となる、土木工学の基礎的な学問的知識・技術を学ぶ態度・姿勢を備えている。
  • 実験においてさまざまな観点から客観的に解析・考察・取りまとめを行う態度・姿勢を備えている。
  • 演習や実習を通して自己学習をすすめるとともに、共同作業を遂行する態度・姿勢を備えている。
  • 自己の考えを的確に記述・発表・表現し、建設的な討議・コミュニケーションを行う態度・姿勢を備えている。
  • 土木工学の専門知識と他分野の科学技術を総合して、課題を探求・解決する態度・姿勢を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成、学修内容・方法

本プログラムでは、修業年限以上の学修を通して、 8項目の学習・教育到達目標を卒業時に達成するために、個々の科目の学習・教育到達目標各項目との対応関係を明らかにした上で、以下の方針のもとに各授業科目を開講します。

1年次では、総合工学概論や総合技術科学演習などの工学科共通科目の他に、基礎的な専門科目(材料力学入門・社会基盤工学概論など)や数学・力学・情報処理などの専門基礎科目・教養系科目の他に、語学や人文科学・社会科学等を含む教養系科目を主に学びます。
2年次では、開始時に社会基盤工学、機械システム工学のいずれかのプログラムに配属し、専門分野の学修がスタートします。社会基盤工学(土木工学)の主要分野である応用力学、土木材料学、水理学、地盤工学に関する必修科目が開講されており、これらの科目を通して専門分野の基礎知識を修得します。また、社会基盤設計基礎では、計画・設計の簡単な課題に取り組み、社会基盤構造物の計画・設計の要点を理解し、意見の調整・集約、討論、発表・説明等の能力の修得に努めます。
3年次では、上述の主要分野に対応した実験科目を通し、それまでに学んだ学問分野をより深く理解すると共に、計測技術を身に付け、得られた結果を分析・考察する能力を養います。また、社会基盤プロジェクト・マネージメントでの学修を通して、建設実務の流れを学び、受講生自らが社会基盤施設の計画や設計、維持などに関するより実践的な課題に取り組みます。さらに、夏期休暇期間中にインターンシップが計画されており、学問分野と実務との関連についての理解を深め、より具体的な課題への取り組み方について学びます。
4年次では、卒業研修と卒業研究を通して、専門的な問題を理解・整理し、調査や分析、実験などに基づき解決するための能力を身に付けます。また、自分の考えを人に正しく伝え、相手の意見を理解する能力や、プレゼンテーション技術、土木技術者としての倫理観などについても養います。

学修成果の評価方法

学修成果は、個々の授業科目における成績評価結果を、別に定める達成度評価方法に基づいて量的・質的に総合することで評価します。量的評価では、単位を修得した授業科目の学習時間をもとに学習・教育到達目標の各項目の達成度を評価します。一方、質的評価では、単位修得科目の成績評点をもとに、学習・教育到達目標ごとの評点の重み平均によって評価します。達成度はセメスター(各年度各学期)毎に学生が確認できるようになっています。なお、個々の授業科目における学修成果は、試験、レポート・報告書、製図図面や構造模型、学位論文などの書面提出物、または成果発表会等の口頭発表等を評価の対象として、各科目のシラバスに定める方法に基づき評価します。
さらに、4年次学生全員を対象に、学習・教育到達目標の達成度に関する自己評価アンケートを各年度2月に実施し、学生自身が卒業時に学修成果を確認できるように配慮しています。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める学力と入学者選抜方法

入学者に求める学力

学力の3要素である①「基礎的・基本的な知識・技能」、②「思考力・判断力・表現力など」、③「主体性・多様性・協働性」の3つを高校までに修得し、さらに入学後にこれらの学力を主体的に伸ばすための能力を持った学生を求めています。具体的には、工学の基礎から先端技術に関する専門的知識の習得、及び多様な知識の習得を目指す意欲と行動力を持った人の入学を希望します。そのためには、高校で基本的な知識を身に付けるとともに、思考力・判断力を養い、主体的かつ周囲と協調できる姿勢を身に付けていることが望まれます。

選抜方法

一般選抜(前期日程)

基礎的な知識の評価を重点的に行い、高等学校卒業レベルの基礎学力を有するとともに、専門分野に関連する科目への高い理解力・応用力を持つ学生を選抜する。大学入学共通テストにおいては、5教科7科目の試験を課し、高等学校卒業レベルの基礎学力を評価する。個別学力検査においては、数学、理科、英語を課し、工学分野を学ぶ上で特に重要な科目への理解力と応用力を評価する。これらと調査書の内容を総合して評価する。

一般選抜(後期日程)

基礎的な知識及び主体的な学習意欲の評価を重点的に行い、高等学校卒業レベルの基礎学力を有するとともに、勉学意欲と工学分野への高い関心を持つ学生を選抜する。大学入学共通テストにおいては、5教科7科目の試験を課し、高等学校卒業レベルの基礎学力を評価する。個別学力検査においては、面接を行い、主体的に工学分野を学ぶ意欲と能力を評価する。これらと調査書の内容を総合して評価する。

総合型選抜

大学における勉学に必要な基礎学力、思考力、勉学意欲、明確な志望動機及び高等学校等内外での活動に係る主体性と表現力等を持ち、本プログラムの工学分野に関する基礎から先端技術にわたる専門的知識及び多様な知識の習得を目指す意欲と行動力を持った学生や、社会の諸問題に対して興味・関心を持ち、工学分野の専門的知識を駆使してそれらの問題の解決策を考える意欲と行動力を有する学生を選抜する。出願書類(活動報告書に基づいた自己推薦書)においては、勉学意欲・関心、志望動機、主体性等を評価する。小論文においては、思考力、表現力、工学分野に関する知識等を評価する。面接(自己推薦書の内容に基づいたプレゼンテーション及び口頭試問を含む)においては、思考力、表現力、勉学意欲、志望動機、主体性、大学における勉学に必要な基礎学力を評価する。

学校推薦型選抜Ⅰ

高等学校で学んだ専門分野の基礎知識(該当する出願要件で出願する志願者に限る)、大学における勉学に必要な基礎学力、思考力、勉学意欲、明確な志望動機及び主体性を持ち、本プログラムの工学分野への高い関心を有する学生を選抜する。面接(口頭試問を含む)においては、基礎学力、勉学意欲、志望動機及び専門への関心の高さと適正を評価する。出願書類(推薦書、調査書、活動報告書等)においては、学業成績や主体性等を評価する。

学校推薦型選抜Ⅱ

大学における勉学に必要な基礎学力、思考力、勉学意欲、明確な志望動機及び主体性を持ち、本プログラムの工学分野への高い関心を有する学生を選抜する。面接においては、勉学意欲、志望動機及び専門への関心の高さと適正を評価する。大学入学共通テストにおいては、3教科3科目の試験を課し、大学における勉学に必要な基礎学力を評価する。出願書類(推薦書、調査書)においては、学業成績や主体性等を評価する。