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工学部の三つのポリシー(人間支援感性科学プログラム)

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(卒業生が身に付けるべき資質・能力)

このプログラムでは、ソフトウェア科学を共通の基礎にして、医療、福祉、スポーツ、音楽、美術のいずれかを中心に学習することにより、多様化するソフトウェアニーズに創造的・協働的に対応できる人材を養成します。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び124単位以上を修得した者で、下記のプログラムの到達目標に示された能力を有すると認められる者に、学士(工学)の学位を授与します。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

  • 「教養系科目」では、大学生としての広い知識、見識を身に付け、分野横断的に展開される専門科目の学習の素地を作ると同時に、教養を深め、かつ広領域のバランスの取れた知識を得る。そのため、必修単位が、大学学習法(工学リテラシー入門)、英語、初修外国語、健康・スポーツ、情報リテラシー、自然系共通専門基礎、自然科学、人文社会・教育科学において決められている。
  • 工学の基礎となる数学(確率・統計、フーリエ解析)、フィジカルコンピューティング、音楽理論基礎講座、コミュニケーションツールとしての視覚造形、健康スポーツシステム論より選択履修し、専門分野への基礎知識と技能を修得する。 
  • 専門分野に必要不可欠なソフトウェア科学に関する科目では、実践プログラミングⅠ、Ⅱを必修とし、専門科目や研究で活用できる応用力を身につける。
  • 「人間支援医工学科目」では、支援科学(福祉情報工学、人間工学など)、人間医工学(バイオメディカルエンジニアリング、生体計測など)に加え、生体・福祉リテラシー科目(生理学、社会福祉、心理学)を学習し、人間、生体、社会の理解と相互連関を分野横断的に探求する。
  • 「芸術融合科目」では、デザイン基礎、空間造形演習など美術系の科目と、音創造演習、表現素材演習など音楽系の科目、 さらに芸術プロジェクト概論、ディジタルサイネージなど芸術系科目の学習を通して、芸術表現の知識と技能の修得と工学応用の方法を学ぶ。
  • 「健康スポーツ科学科目」では、ラケットスポーツ演習、ゴール型スポーツ実習など競技技術に関する科目と、スポーツ バイオメカニクス、スポーツ生理学などの健康スポーツ科学に関する科目を学習し、スポーツを科学的に捉え、人間の健康に貢献する応用技術を修得する。
  • 技術日本語演習、教養系の語学科目などの履修により、技術者に不可欠な「日本語と英語、初修外国語の理解力」を身につける。
  • 工学基礎科目および4つのコア科目群の基礎に関する実験・実習を2年1期から3年4期までの各期に開講し、講義内容の理解を深めるとともに、実践的な知識・技能も修得する。

当該分野固有の能力

  • ボランティア、インターンシップ、社会生活、ニュースなどを通じて、身近な問題に注意を払い、人間支援感性科学的視点で課題を発見することができる。
  • 対象となる課題をしっかりと理解した上で、修得した知識を基に、課題解決策を見出し、提示できる。
  • ソフトウェア科学、情報工学の知識を基礎にして、機器やシステムを設計できる能力、表現力を身に付けている。
  • 人間支援医工学分野の多様な社会ニーズに対応できる。
  • 芸術融合分野の多様な社会ニーズに対応できる。
  • 健康スポーツ科学分野の多様な社会ニーズに対応できる。
  • 習得したソフトウェア工学、人間医工学、芸術工学、健康スポーツ科学の知識を基に、研究・開発を遂行できる。

汎用的能力

  • 自分の意見や研究開発成果などを他者に正確に伝えるための日本語、英語、初修外国語による表現能力を身に付けている。
  • 他者との協議を通じて目標を設定できる。
  • 実験実習および研究において、その目的を理解し遂行する能力、また必要に応じて適切に統計処理を活用できる能力を身に付けている。
  • 調査結果、研究開発成果などをまとめ、他者に向けて公開できる論理展開能力および発表・討議能力を身に付けている。
  • 問題発見、課題設定、課題解決などの様々な段階において、対象となる事象を的確に把握し、総合的に評価・判断できる。

態度・姿勢

  • 技術者として必要とされる倫理観と責任を理解し、社会に対する科学技術の貢献について考える姿勢を備えている。
  • 探究心をもって、積極的かつ自主的、継続的に学習や設定課題に取り組む態度を備えている。
  • 課題発見から問題設定・解決までの様々な場面で、分野の垣根にとらわれることなく分野横断的に協働する態度を備えている。
  • 使う人の立場に立って、機器、システムなどを設計・開発する姿勢を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成、学修内容・方法

1年次では外国語や人文・社会系科目を含む教養系科目を幅広く学びます。同時にものづくりに関連するPBL科目である大学学習法(工学リテラシー入門)を受講します。さらに、理系科目の学習に備えて数学・物理の基礎を学び、キャリアデザイン・インターンシップで企業や福祉施設で実務を体験します。専門応用科目の導入科目である人間支援感性科学概論、芸術コミュニケーション概論では、学際領域の重要性と先端科学技術の社会との関わりについて学習します。2年次以降では、専門基礎科目の履修により、人間支援感性科学に関連する基礎知識を身に付けます。全員必修のソフトウェア科学共通コア科目群の履修により、ソフトウェアの基礎知識とプログラミング能力を修得します。同時に、3つの専門コア科目群(人間支援医工学コア科目群、健康スポーツ科学コア科目群、芸術系コア科目群)から選択履修することにより、ソフトウェア技術を各分野に活用するための基礎知識および課題発見・問題解決のための応用力を修得します。3年次以降は、卒業研修・卒業研究の履修により、人間支援感性科学に関する科学的な思考能力および問題解決能力を身に付けます。

専門分野に偏らず、幅広い知識が身につくようにバランスの良い履修計画を立て、それぞれの科目にまつわる課題を発見、問題を解決するべく取り組みます。特に、レポート課題を通じて、基本的な論理的思考力や分析力、発信力を修練し、卒業研修・卒業研究によって工学者、技術者、研究者として必要な知識・技能を学びます。

学修成果の評価方法

  1. GPAを用いた数値的分析(GPAの年次変化や分布から基礎学力、応用専門知識の学修度を評価する)
  2. 実験レポートによる評価(課題発見、問題解決能力の習得具合を総合評価する)
  3. 卒業研究・論文、作品等による評価(科学的思考力、研究開発力等を総合評価する)

アドミッション・ポリシー

入学者に求める学力と入学者選抜方法

入学者に求める学力

学力の3要素である①「基礎的・基本的な知識・技能」、②「思考力・判断力・表現力など」、③「主体性・多様性・協働性」の3つを高校までに修得し、さらに入学後にこれらの学力を主体的に伸ばすための能力を持った学生を求めています。具体的には、工学の基礎から先端技術に関する専門的知識の習得、及び多様な知識の習得を目指す意欲と行動力を持った人の入学を希望します。そのためには、高校で基本的な知識を身に付けるとともに、思考力・判断力を養い、主体的かつ周囲と協調できる姿勢を身に付けていることが望まれます。

選抜方法

一般選抜(前期日程)

基礎的な知識の評価を重点的に行い、高等学校卒業レベルの基礎学力を有するとともに、専門分野に関連する科目への高い理解力・応用力を持つ学生を選抜する。大学入学共通テストにおいては、5教科7科目の試験を課し、高等学校卒業レベルの基礎学力を評価する。個別学力検査においては、数学、理科、英語を課し、工学分野を学ぶ上で特に重要な科目への理解力と応用力を評価する。これらと調査書の内容を総合して評価する。

一般選抜(後期日程)

基礎的な知識及び主体的な学習意欲の評価を重点的に行い、高等学校卒業レベルの基礎学力を有するとともに、勉学意欲と工学分野への高い関心を持つ学生を選抜する。大学入学共通テストにおいては、5教科7科目の試験を課し、高等学校卒業レベルの基礎学力を評価する。個別学力検査においては、面接を行い、主体的に工学分野を学ぶ意欲と能力を評価する。これらと調査書の内容を総合して評価する。

総合型選抜

大学における勉学に必要な基礎学力、思考力、勉学意欲、明確な志望動機及び高等学校等内外での活動に係る主体性と表現力等を持ち、本プログラムの工学分野に関する基礎から先端技術にわたる専門的知識及び多様な知識の習得を目指す意欲と行動力を持った学生や、社会の諸問題に対して興味・関心を持ち、工学分野の専門的知識を駆使してそれらの問題の解決策を考える意欲と行動力を有する学生を選抜する。出願書類(活動報告書に基づいた自己推薦書)においては、勉学意欲・関心、志望動機、主体性等を評価する。小論文においては、思考力、表現力、工学分野に関する知識等を評価する。面接(自己推薦書の内容に基づいたプレゼンテーション及び口頭試問を含む)においては、思考力、表現力、勉学意欲、志望動機、主体性、大学における勉学に必要な基礎学力を評価する。

学校推薦型選抜Ⅰ

高等学校で学んだ専門分野の基礎知識(該当する出願要件で出願する志願者に限る)、大学における勉学に必要な基礎学力、思考力、勉学意欲、明確な志望動機及び主体性を持ち、本プログラムの工学分野への高い関心を有する学生を選抜する。面接(口頭試問を含む)においては、基礎学力、勉学意欲、志望動機及び専門への関心の高さと適正を評価する。出願書類(推薦書、調査書、活動報告書等)においては、学業成績や主体性等を評価する。

学校推薦型選抜Ⅱ

大学における勉学に必要な基礎学力、思考力、勉学意欲、明確な志望動機及び主体性を持ち、本プログラムの工学分野への高い関心を有する学生を選抜する。面接においては、勉学意欲、志望動機及び専門への関心の高さと適正を評価する。大学入学共通テストにおいては、3教科3科目の試験を課し、大学における勉学に必要な基礎学力を評価する。出願書類(推薦書、調査書)においては、学業成績や主体性等を評価する。