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インドネシア・バリを拠点とした 教育・研究ネットワークの構築

研究
人文社会科学系(経済学部)石川 耕三 准教授

石川 耕三 准教授

人文社会科学系(経済学部)

Profile

専門は開発経済学、東南アジア経済論。特に近現代インドネシアの金融政策および銀行経営史を研究。

東南アジアと新潟との教育・研究体系の強化を目指す

バリ州(島)は、近年新興国として注目を集めるインドネシアに属しながら、独自の地域経済・文化を持つ。また、世界的に著名なリゾート地でもあるため、「アジア経済・地域経済・観光」分野に関する教育・研究を行うに絶好の地である。開発経済学、東南アジア経済論を専門にする経済学部の石川耕三准教授は、インドネシア・バリを拠点とした教育・研究ネットワークの構築を目指す。
「2019年8月、この地にあるウダヤナ大学(Universitas Udayana)と新潟大学は、大学間交流協定を締結しました。ウダヤナ大学は、バリ島随一の伝統校(国立大学)として、特に農業・畜産・漁業分野(農学・農業技術・畜産・獣医・海洋漁業学部)の研究に厚みを持つとともに、世界的リゾート地域に立地する利点を生かした、観光学部を擁するのが特色です」

ウダヤナ大学との大学間交流協定締結。髙橋副学長(国際、環東アジア構想担当)とRaka Sudewiウダヤナ大学学長
ウダヤナ大学との大学間交流協定締結。
髙橋副学長(国際、環東アジア構想担当)とRaka Sudewiウダヤナ大学学長

ウダヤナ大学の観光学部は、社会科学分野の観光学専攻の教員だけでなく、実務家教員も所属し、世界基準のホテル経営学や、バリのリゾート施設等でのホスピタリティ研修(3カ月等の比較的長期の実地研修)が実施されている。まさに世界水準の観光学が学べる教育施設だ。
「2019年度は、経済学部の学生をウダヤナ大学に派遣し、短期研修プログラムを実施する予定です。インドネシア・バリ経済(文化)一般から、ホテルマネジメント等も含む観光実務を英語を使った講義形式で学びます。また、研修期間後半では実地フィールドワークも行います。訪問先としては、経済官庁、観光関連官庁、観光局、ホテル等を考えています」
今後はさらに、交換留学(学部・大学院生)、教員の相互派遣、共同研究プログラム実施、合同シンポジウムの開催など、教育・研究ネットワークを深化させることも視野に入れていると続ける。
「ウダヤナ大学と新潟大学を中心に、インドネシア国内の大学だけでなく、近隣のマレーシアやフィリピン等の大学にも呼びかけ、東南アジアと新潟との教育・研究ネットワークへと広げることも目指していきたいと考えています」

2015年2月にウダヤナ大学で行った短期研修プログラムの様子。英語での授業とフィールドワークを行った 2015年2月にウダヤナ大学で行った短期研修プログラムの様子。英語での授業とフィールドワークを行った
2015年2月にウダヤナ大学で行った短期研修プログラムの様子。英語での授業とフィールドワークを行った

 

六花 第30号(2019.AUTUMN)掲載

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