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地震・津波への備えについて

2024年2月2日

学生・教職員のみなさん

新潟大学危機管理本部危機管理センター

地震・津波への備えについて

 

令和6年能登半島地震から1か月が経過しました。被害にあわれた方もおいでと思います。お見舞い申し上げます。

今回の出来事は、改めて地震・津波災害の脅威を考える機会となったと思います。皆さん、新潟市総合ハザードマップというサイト(※)はご存じでしょうか?居住地やキャンパスのある地域にどのような災害リスクがあるのかを知ることができますので、ぜひこの機会に確認しておいてください。

さて、佐渡沖の活断層が、今後、一定の「余震(能登半島地震と一連の地震)や津波」を引き起こす可能性について、報道されており、不安に感じている方々も多いのではないかと思います。そうした問い合わせも届いていますので、ここで情報を整理してお伝えし、今後の暮らしでの留意事項をお知らせします。

<報道の概要>
佐渡沖に、能登半島地震で活動が活発化した活断層(断層)の割れ残りがあり、今後、“大きな余震”や津波の恐れがある

●事実を整理すると・・・

  • 石川県能登半島から、佐渡島にかけて複数の断層があるのは事実です。
  • 1月1日の地震では、能登半島沖に並ぶこの複数の断層のなかの一つにいわゆる「半割れ」が発生し、石川県を中心に大きな被害を起こしました。またこれによる津波が発生しました。
  • 複数の断層が並んでいるため、残りの断層も、今回の地震の影響を受けて、割れやすくなっていると考えることもできます。実際にその後の余震はその複数の断層に集中しています。
  • 今回問題視されている佐渡沖の断層が、1月1日の地震に関係する複数の断層の一つ(いちばん佐渡に近い断層)であるのは事実で、「割れ残り」といえなくもありません。
  • したがって、その断層は、今後、大きな地震・津波を引き起こす可能性があるという指摘が専門家からされています。

●では、次の地震はいつ起こるのか?

  • 地球規模的に見ると「近々」と言われています。
  • 「地球規模的な近々」というのは、明日かもしれないし、数十年後かもしれない、ということを意味します。
  • 気象庁からの説明にあるように、大きな地震が生じた場合は、「今後1か月程度 最大震度5強程度以上の地震に注意」する必要があります。しかしすでに発災から1ヶ月がすぎ、この一般的な留意期間は過ぎています。
  • したがって、今後については、もしもに備えながら(つまり地震・津波災害の発生がある可能性があることも理解しながら)、生活することになります。

●どう備えればよい?

  • 太平洋側と日本海側では地震による津波の発生のスピードが異なります。すなわち日本海側においては、早ければ、地震発生後、5分以内に津波が襲います。
  1. 地震の揺れを感じたら、まず身の安全を確保!
  2. 揺れがおさまったら、津波の警戒を!
  3. 「津波の心配なし(気象庁情報)」が確認されるまで待機!

 

この機会に、
★いたずらに心配するのではなく、今できることを考え、日常の暮らしを豊かにしましょう。
★津波からの避難経路を確認する、家族や友だちと避難について話す、等、具体的な行動につなげましょう。

※佐渡市、五泉市、長岡市のハザードマップはこちら
 ・佐渡市ハザードマップ
 ・五泉市ハザードマップ
 ・長岡市ハザードマップ