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自然科学研究科電気情報工学専攻情報社会デザイン科学コース(博士前期課程)の三つのポリシー
ディプロマ・ポリシー
人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)
社会に潜在する種々の課題を顕在化し、その中にある個々の人、組織、地域、国々の特性に沿った最善の解決策を見出せること。ならびに高度情報化社会をリードする専門人材として利害関係者を適切に包含しつつ、自然科学や人文・社会科学、高度な情報通信、データサイエンス、デジタル技術、デジタルトランスフォーメーションを学び、これらの知見に基づいた具体的かつ実施可能な課題解決計画を立案、実施、そして継続的に改善する能力を有すること。本学に本プログラムの標準修業年限以上在学し、所定の授業科目及び38単位以上を修得したもので、下記能力を有すると認められた者に、修士(工学)又は修士(学術)の学位を授与する。
(A)コミュニケーション・情報技術・データサイエンス・マネジメント各分野における基盤的な能力と知識を身につけるとともに、データの利活用および変革の推進に伴う各種価値判断および倫理的判断をリードするために必要な知識を修得している。
(B)情報科学・情報技術分野における専門知識を修得し、当該分野知識の社会実装における各種課題を理解している。
(C)データサイエンスおよび人工知能に関連する技術および知識を修得し、実社会におけるデータの収集・分析・解釈・管理に必要な基盤的な能力を持っている。
(D)社会における複雑なシステムを設計・変革するために必要なマネジメントおよび社会システム工学分野の基礎的な知識を修得している。
(E)社会における変革を先導できる人材として、これらの知識を統合し、一連の変革プロセスを設計し実行する能力あるいは変革における困難な課題を克服する能力を発揮できる。
プログラムの到達目標(目標としての学修成果)
知識・理解
(A1)グローバル化に対応したコミュニケーション・情報技術・データサイエンス・マネジメント各分野における広範な基礎知識を修得している
(B1)情報科学・情報技術分野における専門知識を修得している
(C1)データサイエンスおよび人工知能に関連する技術および知識を修得している
(D1)マネジメントおよび社会システム工学分野の基礎的な知識を修得している
当該分野固有の能力
(B2)情報科学・情報技術の知識の活用にむけて、社会実装における課題の抽出・設定を行うことができる
(C2)ICTを活用し、情報やデータを収集・分析・解釈・管理することができる
(D2)実社会におけるシステムの設計や変革に関わるマネジメントを実践することができる
汎用的能力
(A2)(E1)データの利活用および社会の変革の推進に伴う各種価値判断および倫理的判断ができる
(E2)対象のモデル化、抽象化、論理的思考、批判的思考を活用して課題発見・課題解決ができる
態度・姿勢
(A3)(B3)技術者としての具備する素養を自覚し、基盤的能力や最新の情報科学技術を主体的・積極的に獲得する姿勢を備えている
(C3)実社会データの新たな知及び価値を創造するために、研究や実践によって、自主的、継続的に問題解決に取り組むことができる
(D3) 複数の領域を横断するような広い学識を持ち、多種多様な考え方を結びつけて思考する姿勢を備えている
カリキュラム・ポリシー
到達目標に達するための教育課程
カリキュラム編成
本プログラムでは、未知の課題や未解決の問題に対して独自の研究による学術的な貢献を目指すデータサイエンティスト養成、および新たなAIやデータ分析手法のビジネスセクターやソーシャルセクターへの導入による社会貢献を目指すデジタルトランスフォーマー養成に関する教育研究を通し、これらを融合した能力を有する人材を輩出することを理念としている。そのため、学生は「情報工学系」「データサイエンス系」「社会システム工学系」の3つに区分された科目を希望する進路に応じて組み合わせて履修し、最終的に情報社会デザイン科学特定研究・プロジェクトⅠ・Ⅱを通じてこれらの知識とスキルを統合することを図る。 また、これらの科目群および特定研究・プロジェクトの円滑な学修のため、全ての学生が共通科目として配置された必修科目を履修するとともに、必要に応じて導入科目および共通科目の選択必修科目の履修を行い、高度情報化社会を支える人材として必要とされる能力を身につけるものとする。
学修内容・方法
1年次では、全学生が本プログラムの学びの基礎となる知識とスキルを学んだ上で、「情報工学系」「データサイエンス系」「社会システム工学系」に区分された専門科目を学ぶものとする。各分野の基盤となる科目については、共通科目の必修科目として配置し全学生が学ぶとともに、共通科目の選択必修科目・選択科目および1年次から2年次にかけてそれぞれの分野に配置された選択必修科目を履修することで人材育成目標に掲げられた資質・能力を身につける。さらに情報社会デザイン科学特定研究・プロジェクトⅠでの学修を通して特定研究・プロジェクトで取り組むべきテーマの設定と対象となる課題への理解の深化と研究・プロジェクトの遂行に必要な能力を身につける。
また、多様なバックグラウンドを持つ学生に配慮し、必要とする学生については導入科目としてそれぞれの分野を理解するための基礎となる内容を履修できるようにする。
1年次第1学期には、チームによる課題解決を実践的に学ぶ科目を必修科目として配置し、デジタルトランスフォーマーあるいはデータサイエンティストとして求められる能力の全体像を把握するとともに、本プログラムにおいて専門性やバックグラウンドの異なる多様な学生が学びの共同体として協働することを促す。
2年次においては、1年次に引き続き共通科目の選択必修科目・選択科目および専門科目の選択必修科目を各学生が必要とする能力・知識に応じて履修し学修をさらに発展させるとともに、情報社会デザイン科学特定研究・プロジェクトⅡを通じてこれらの能力・知識を活用し、実社会の課題解決に貢献しうる研究あるいはプロジェクトの遂行に努めることで、学修全体の統合を行う。
なお本プログラムにおいては、上記のプロセスの中で個々の学生が自らの背景やキャリアプラン、学修目的に応じて適切な科目を選択するものとし、学生の希望の実現に向けて主指導教員および研究指導委員会が随時履修指導および支援を行うものとする。
学修成果の評価方法
学修成果の評価方法は、一般の授業科目にあっては期末試験、レポート、授業への貢献等により達成度を評価する。 本プログラムでの学修成果全体の評価については、情報社会デザイン科学特定研究・プロジェクトⅠおよび本プログラムにおける集大成科目である情報社会デザイン科学特定研究・プロジェクトⅡにおいて、Ⅰでは中間成果報告書、続くⅡでは修士論文または最終成果報告書を科目の最終的な成果物として作成する。加えて情報社会デザイン科学特定研究・プロジェクトⅡでは最終成果プレゼンテーションを実施し、いずれもルーブリックに基づき達成度を評価する。1年次末の評価は中間評価と位置づけ、次年度の科目選択や情報社会デザイン科学特定研究・プロジェクトⅡの遂行に反映し、学修効果の向上を図る。修士論文あるいは最終成果報告書および最終成果プレゼンテーションは、複数の教員により構成される審査委員会で審査を行った上で、審査内容の妥当性についてプログラム担当の全教員によって構成される学位プログラム会議において評価する。
アドミッション・ポリシー
入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法
入学者に求める資質・能力(求める学生像)
情報工学やデジタル技術の必要性を認識し、情報工学および社会システム工学の専門領域に関する学修を通した科学・技術的知見に基づき、社会問題の解決やイノベーションの創出、加えて様々な領域でリーダーとしてグローバルに活躍できる人材を養成するために、以下のような資質・能力を有する学生を求める。
① 大学自然科学系学部・社会科学系学部基礎ないし中核水準の各専門および数理科学に関する知識を有し、科学・技術の応用・発展科目を学ぶための素養を備えている学士号またはそれに相当する実績を有する人。
② 専門分野における新たな知識を、自主的かつ計画的に学ぶ意欲と能力を有し、高度な専門的能力と見識、論理的思考力を身につけ、情報社会デザイン科学プログラムでの学修を活かして社会に貢献しようとする人。
③ 社会が直面する諸問題に関心を持ち、社会、組織、個人の行動原理に基づき、科学や工学の成果を積極的に社会に還元する強い課題意識および高い倫理観を有する人。
④ 学んだ知識を活用し、積極的な他者とのコミュニケーションを通じて多様な価値観を受容し、リーダーシップを持って新たな価値観を創造する意欲と姿勢を保持し、国際的に活躍することを希望する人。
選抜方法
①大学自然科学系学部・社会科学系学部基礎ないし中核水準の各専門および数理科学に関する知識を有し、科学・技術の応用・発展科目を学ぶための素養を備えている学士号またはそれに相当する実績、②専門分野における新たな知識を、自主的かつ計画的に学ぶ意欲と能力を有し、高度な専門的能力と見識、論理的思考力を身につけ、情報社会デザインプログラムでの学修を活かして社会に貢献しようとする意欲、③社会が直面する諸問題に関心を持ち、社会、組織、個人の行動原理に基づき、科学や工学の成果を積極的に社会に還元する強い課題意識および高い倫理観、④学んだ知識を活用し、積極的な他者とのコミュニケーションを通じて多様な価値観を受容し、リーダーシップを持って新たな価値観を創造する意欲と姿勢を保持し、国際的に活躍することを希望する者を下記の方法により選抜する。
一般選抜
本選抜では、①学士課程卒業レベルの基礎学力を有しているかを出願書類(TOEIC、TOEFL等のスコアを含む)によって評価する。また、②情報社会デザイン科学の教育研究に関する理解力を口頭試問によって、③科学的かつ社会的課題への関心と理解力を研究計画書(事前課題)によって評価する。これらに加え、④多様な利害関係者とのコミュニケーションを通じ、科学・技術・社会の関係を構築しようとする明確な意欲と姿勢を口頭試問と研究計画書によって総合的に評価する。
社会人特別選抜
本選抜では、出願書類、小論文(事前課題)、面接によって、①学士課程卒業レベルの基礎学力、②③④情報工学あるいは社会システム工学を基礎とした情報社会デザイン科学への理解と学修に対する課題意識、意欲等を総合的に評価する。
外国人留学生特別選抜
本選抜では、出願書類、小論文(事前課題)、面接によって、①学士課程卒業レベルの基礎学力、②③④情報工学あるいは社会システム工学を基礎とした情報社会デザイン科学への理解と学修に対する課題意識、意欲等を総合的に評価する。なお、入学後のカリキュラム履修可能性を確認するため、日本語能力試験(JLPT)認定結果及び成績に関する証明書の提出を求めることがある。