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自然科学研究科生命・食料科学専攻日本酒学コース(博士後期課程)の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

人材育成目標(修了生が身に付けるべき資質・能力)

今後新たな学問領域の展開を図るには、「文系・理系」という学問的区分にとらわれず、領域横断的な知識力と発想力をもった、イノベーション創出の中核となる文理融合型人材の養成が必要である。日本酒学プログラムは,日本酒という対象を共通の軸として構成し、高度な文理融合型人材の養成を目指す教育プログラムである。本プログラムで養成するのは、人文社会科学または自然科学の専門的知見及びその知見を活用する能力を有するとともに、日本酒の原料・生産から販売・消費まで、さらには文化や歴史・伝統、健康に至るまでの幅広い多様な異なる領域を俯瞰しながら全体を見渡し、社会課題の解決や新たな価値を創出するイノベーションを起こしうる国際性とリーダーシップを兼ねそろえた高度な専門性を有する人材である。本プログラムは日本酒を対象としているが、ここで修得した能力は多様な領域に展開できる。よって、酒造・酒販・飲食・食品などをはじめとする多様な業界や、新たな事業創造の分野で活躍できる「新潟大学型文理融合人材」を養成する。

本学に当該プログラムの修業年限以上在学し、所定の授業科目及び単位数を修得した者で、人材育成目標に係る下記の能力を有すると認められる者に、博士(学術)の学位を授与する。

プログラムの到達目標(目標としての学修成果)

知識・理解

日本酒の販売から消費までの経済・流通・国際展開、および日本酒に関連した文化・歴史・伝統について高度に理解している。

日本酒の製造における原料(酒米)の開発と生産、醸造の原理と技術、および日本酒と健康との関連性について高度に理解している。

共生社会または生命食料科学の基礎研究および応用研究について高度に理解している。

当該分野固有の能力

自然・社会・人類に対する専門性に基づき、高度な倫理的判断をすることができる。

日本酒学に関わる高度な情報収集・データ収集・処理・解析をすることができる。

日本酒学に関わる諸現象・事象およびその関連性を俯瞰し、高度に理解することができる。

日本酒学に関わる諸現象・事象の高度な理解に基づき、考察をすることができる。

汎用的能力

最先端の専門的な情報にアクセスすることができる。

自ら発見・設定した課題について仮説を構築し、幅広い学識に基づいて検証し解決することができる。

社会的・経済的価値を的確に判断し、創出することができる。

多様な分野の専門家と協働して、リーダーシップを発揮しながら問題解決に取りくむことができる。

学術的コミュニティー等において外国語により発表および議論することができる。

学術雑誌に掲載される水準の論文を執筆することができる。

態度・姿勢

多様な分野の専門家や関係者と協働し、科学的知見に基づいて論理的に議論する積極的態度を備えている。

分野横断的な広い学問的視野に基づいて物事を理解し、修得した高度な知識・知見を、現実の事象に的確に応用・適応する姿勢を備えている。

グループ活動(課題、セミナー、演習)においてメンバーを尊重する態度とグループ運営において中心的な役割を担う姿勢を備えている。

カリキュラム・ポリシー

到達目標に達するための教育課程

カリキュラム編成

博士後期課程では、自らの専門領域に加え、日本酒の原料・生産から販売・消費まで、さらには文化や歴史・伝統、健康に至るまでの幅広い多様な異なる領域を俯瞰しながら全体を見渡し、社会課題の解決や新たな価値を創出するイノベーションを起こしうる国際性とリーダーシップを兼ねそろえた高度な専門性を有する人材を養成する目的を持っている。共生社会または生命・食料科学分野の高度な専門知識に加え、日本酒を対象とし多様な領域を学ぶ文理融合型のカリキュラムで編成され、学生はそれぞれにカスタマイズされた履修プランに基づいて計画的に学修する。日本酒学固有科目の講義・実習・セミナーは文系・理系の教員が所属している日本酒学センターが中心となって運営し、文理融合の教育を行う。それに加えて、マルチラボシステム等を踏まえた文理融合の研究指導を行う。

学修内容・方法

自然研:それぞれの学生が日本酒学の研究に必要とする自然科学系の専門分野については、専攻内の基礎生命科学コース、応用生命・食品科学コース、生物資源科学コースの専門科目を通じて分野固有の高度な知識を修得する。さらに、「生命・食料科学博士特定研究Ⅰ、Ⅱ」において日本酒学の研究を進展させると共に高度な研究スキルを修得する。「外国語論文解説・討論Ⅰ、Ⅲ」では、最新の国際的な研究情報を収集してまとめ、発表できる能力を修得する。「研究発表演習(中間発表)」において研究初期成果をまとめる。「生命・食料科学博士特定研究Ⅲ」では、レフェリーシステムの確立した学術雑誌への論文の掲載を目指すとともに、これまでの研究成果を取りまとめ博士論文を作成する。最終的に、博士論文の 内容、主査・副査による口頭試問、公開発表会の質疑を踏まえ、学位論文の審査を行う。

学修成果の評価方法

日本酒学博士セミナーを除く日本酒学固有科目、領域関連科目の学修成果は、科目における課題、レポート、試験により評価する。
日本酒学博士セミナーは、プレゼンテーションおよびレポートにより、文理融合型研究課題の発見・設定・解決をする能力、プレゼンテーション能力を、文系理系双方の当該セミナー担当教員が共通の評価基準を用いて評価する。研究・演習科目は、科目における課題、レポートにより、最先端の知にアクセスする能力、自ら課題を発見・設定・解決する能力、価値判断・創出する能力、問題解決策提言能力、解決した課題を取りまとめて報告及びセミナー等に発表・議論する能力を、評価する。

アドミッション・ポリシー

入学者に求める資質・能力と入学者選抜方法

入学者に求める資質・能力(求める学生像)

人文社会科学分野または自然科学分野において、共生社会または生命・食料科学の専門領域に関する先端の知にアクセスする能力を修得し,日本酒を対象とした研究を通して幅広い多様な異なる領域を俯瞰しながら全体を見渡し,社会課題の解決や新たな価値を創出するイノベーションを起こしうる国際性とリーダーシップを兼ねそろえた高度な専門性を有する人材を養成するために、以下のような資質・能力を有する学生を求める。
① 人文社会科学または自然科学について、博士前期課程修了レベルの基礎学力を有しており、修士号またはそれに相当する実績を有している人
② 多様な人々と協働して課題に取り組むうえで、必要なコミュニケーション能力を有している人
③ 分野横断的な広い学問的視野に基づく日本酒学に関する学修・研究を通じて、高度な課題探究力、問題解決能力、専門的スキル、学識を身に付けたいと考えている人
④ 国際性とリーダーシップを兼ねそろえた高度な専門性を有する者としてのキャリアアップや新たな分野に進む勉学意欲と自主努力を行う強い意志をもつ人

選抜方法

人文社会科学または自然科学の博士前期課程修了レベルの基礎学力、共生社会または生命・食料科学に対する高度な知識と十分な研究遂行能力、コミュニケーション能力、日本酒を対象とした研究に対する明確な動機や意欲のある学生を、以下の方法により選抜する。

一般選抜

本選抜では博士前期課程修了レベルの基礎学力および専門分野に対する知識、研究実績および研究計画や研究に対する意欲、科学的探究能力、英語による基本的なコミュニケーション能力を有しているかを口述試験によって評価する。

社会人特別選抜

本選抜では博士前期課程修了者と同等の知識を持ち、高度な専門性を有する人材としてのキャリアアップや自然科学・技術の新たな分野に進む勉学意欲と自主努力を行う強い意志、専門分野の知識、研究実績、研究計画や研究に対する意欲、科学的探究能力を有しているかを口述試験によって評価する。

外国人留学生特別選抜

本選抜では一般選抜の事項に加えて、当プログラムでの学習に支障のない基礎学力と研究に対する意欲を有し、日本語あるいは英語による必要最小限のコミュニケーション能力を有しているかを口述試験によって評価する。

進学者選考

本選考では博士前期課程修了レベルの基礎学力および専門分野に対する知識、研究実績および研究計画や研究に対する意欲、科学的探究能力を有しているかを口述試験によって評価する。