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医歯学系の小松雅明教授がトムソン・ロイターのHCRのCertificateを授与されました

2016年04月18日 月曜日 研究成果

平成28年3月28日,トムソン・ロイターのHighly Cited Researchersに選ばれた医歯学系の小松雅明教授のもとをトムソン・ロイター社が訪れ,Certificateを手渡しました。
Highly Cited Researchers(HCR)は,トムソン・ロイター社が、世界中で引用された回数の多い論文の著者を研究分野ごとに選出したものです。2015年のBiology & Biochemistry分野では,世界的に最も影響のある研究を行っている研究者がリストアップされ,医歯学系の小松雅明教授が昨年に引き続き選ばれました。

小松雅明教授

トムソンロイター社からCertificateを受け取る小松教授

Highly Cited Researchers(HCR)とは

HCR は,研究コミュニティに高いインパクトを与える研究者を抽出し,広く讃えることを目標に発表されています。トムソン・ロイター社論文・引用データから,各研究分野においてトップ 1%の被引用数を持つ論文をまとめ,一定数以上のトップ1%論文を発表されている研究者を選出しています。2015年のHCRは,2003年~2013年に発表された論文を根拠としており,全世界で3,000名(内日本の研究機関所属は80名)が選出されています。
Web of Science の論文データ分析に基づいていますが,研究者の意向をダイレクトに反映した「引用」という情報をベースにしていることから,本選出はすなわち研究コミュニティからの讃辞の一形式といえます。

引用の多い論文タイトル

小松教授は,以下の論文を代表に,Molecular Biology & Genetics分野で選出されました(日本全体で3名)。
Nature. 2006 Jun 15;441(7095):880-4. Epub 2006 Apr 19.
Loss of autophagy in the central nervous system causes neurodegeneration in mice.
Komatsu M, Waguri S, Chiba T, Murata S, Iwata J, Tanida I, Ueno T, Koike M, Uchiyama Y, Kominami E, Tanaka K.

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研究の概要

生命活動を維持するためには,一旦合成されたタンパク質を適切に分解処理する必要があり,そのメカニズムの破綻や異常はさまざまな疾患の発症原因となります。このような細胞の新陳代謝の主役がオートファジー(自食作用)であり,小松雅明教授は,“選択的オートファジー”という新概念を確立すると共に,オートファジー減弱に伴う異常タンパク質やオルガネラの蓄積がヒト老人性疾患の起因となることを明らかにしてきました。
現在,選択的オートファジーに関わる研究を包括的に推進し,その分子機構と病態生理学的意義の解明を目指しています。

研究の概要図

図. 恒常的オートファジー。私達はオートファジー必須遺伝子の一つAtg7のコンディショナルノックアウトマウスを作成し、様々な臓器特異的Creトランスジェニックマウスと交配させることにより、種々の臓器特異的オートファジー欠損マウスを作成、解析してきました。その結果、栄養条件に係らず低いレベルで起こっているオートファジー(基底レベルのオートファジー)が、恒常的な細胞内代謝回転を担うことにより様々な病気を防いでいることが明らかになりました。

 

本件に関するお問合わせ先

広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539