このページの本文へ移動

防災講演会「最近の自然災害から学ぶこと」を開催しました

2017年10月31日 火曜日 トピックス

本学災害・復興科学研究所は,10月28日(土)に五十嵐キャンパス同研究所にて,防災講演会「最近の自然災害から学ぶこと」を開催しました。

本シンポジウムでは,平成29年3月に発生した栃木県那須町の雪崩災害,平成29年7月に発生した九州北部の水害において同研究所が調査・研究を行った結果を踏まえ,新潟に暮らす私たちが学ぶべき教訓とは何かをお伝えし,防災意識を高めることや今後の活動に役立てることを目的としています。

291028_bousai

講演会では,同研究所副所長の河島克久教授が,那須町における雪崩災害の現地調査等で得られた積雪層構造と弱層の推定結果や降雪深分布の特徴と極値統計解析の結果を示すとともに,春山でも山岳地では冬山に豹変する可能性があることから,積雪期登山に必要な装備品の現物を示して安全確保の方策を解説しました。

続いて,同研究所の安田浩保准教授が,九州北部水害の河川災害に関して,当時の降水量の状況や被災個所と地形勾配の相関などを示し,大きな被害となった原因や中小河川の脆弱性を指摘し,人的被害を回避するために,ハザードマップの認識・活用や情報の入手方法などを説明しました。

最後に,同研究所長の福岡浩教授が,九州北部水害の地すべり・土砂災害の状況を紹介し、ため池ダムの崩壊、治山堰堤が連続して決壊したことなど,今までにない現象が発生していることに触れ,地域住民の速やかな自主避難を促すため雨量計データに基づくWebシステムにより情報を配信する「がけ崩れおっかない指数」という同研究所が産官学の取り組みの紹介がありました。

講演を熱心に聞いていた農学部2年の男子学生は,「防災に関して行政が多くの啓発を行っているが,住民がしっかりそれを理解しなければならない。いかに浸透させるかが大切だと感じた」と感想を述べていました。

本学災害・復興科学研究所では,変容かつ激化する自然災害の機構を解明し,適応能力が高い強靭(レジリエント)な社会を構築していくため,今後もこのような情報提供の場を設けてまいります。

本件に関するお問合せ先

新潟大学研究企画推進部研究推進課
電話 025-262-5416
FAX 025-262-5645