超域学術院の新屋啓文特任助教が平成30年度中谷宇吉郎科学奨励賞を受賞しました
本学研究推進機構超域学術院の新屋啓文特任助教が、「平成30年度加賀市中谷宇吉郎科学奨励賞 若手研究者の部」を受賞し、2月21日(木)に加賀市中谷宇吉郎雪の科学館において表彰式と記念講演が行われました。
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「中谷宇吉郎科学奨励賞」は、雪の結晶の形成過程を解明するなど低温科学に大きな業績を残した中谷宇吉郎博士(現加賀市出身)にあやかり、石川県加賀市が科学の振興に寄与するため設立したものです。特に、「若手研究者の部」は、雪氷学の分野で日本を代表する優秀な研究成果を挙げ、将来においても雪氷学の研究に携わる若手研究者に授与されます。
受賞対象となった研究テーマは、「粒子-流体連続解析を用いた吹雪の時空間構造に関する研究」です。現在、地球規模の温暖化の進行が叫ばれていますが、吹雪による車両の多重衝突事故や立ち往生、吹きだまりへの車両の埋没など吹雪災害が多発しています。これら吹雪災害の軽減に向けて、新たな視点に立ったアプローチが近年求められています。同研究では、Large-eddy simulationによる三次元の乱流計算とNewtonの運動方程式に基づく三次元の粒子軌道計算を連成した次世代型吹雪モデルを開発したことで、吹雪の基礎研究から防災対策に飛躍的な進展をもたらすことが期待されます。
なお同研究は、東京工業大学の大風翼准教授、名古屋大学の西村浩一教授との共同研究で行われました。
本件に関するお問合わせ先
研究企画推進部研究推進課
電話 025-262-6602
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