このページの本文へ移動
  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 平成30年度卒業式を挙行しました

平成30年度卒業式を挙行しました

2019年03月25日 月曜日 トピックス

卒業式

3月25日(月)、新潟市中央区の朱鷺メッセにおいて、平成30年度卒業式を挙行し、卒業生や修了生及びそのご家族等合わせて6,000人以上が出席しました。

今回、学位記及び修了証書の授与を受けた者は、学部卒業生2,292人、大学院修了生658人、博士学位論文提出による学位記授与者9人、養護教諭特別別科修了生46人、合わせて3,005人でした。また、学部卒業生のうち、所属する学部の学位に加えて、特定の課題・分野における学習成果を認証する新潟大学独自の「副専攻制度」により認証を受けた者は64人でした。
式では、各学部卒業生、大学院修了生、養護教諭特別別科修了生及び副専攻認定証書授与者の各代表者に、髙橋学長から学位記、修了証書及び副専攻認定証書がそれぞれ授与されました。

その後髙橋学長から、卒業生、修了生に贈る言葉として、「本学で学んだ皆さんには、未来を背負って立つ「次世代の力」になる責務があります。社会に出た後も、これまで学び、成長してきたように、自己研鑚に励み、成長し続けてください。新潟大学で獲得した“広い視野”と“豊かな教養”、“高い専門知識”は、必ずや、皆さんを支え続けてくれるはずです。自分の描いた夢の実現を目指し、決して諦めることなく、自信と情熱をもって行動してください。」との告辞が述べられました。これに対して、卒業生、 修了生を代表して、医学部保健学科卒業生の麦嶋大輔さんから、「4年間の大学生活で様々な価値観を持つ仲間たちと共に悩み、学んだ経験は私を支える大きな自信と成り代わっています。これからのさらなる情報化社会に向けて、平成最後の新潟大学卒業生として恥じることの無いよう情報を取捨選択しつつ、社会に対して発信していくことをここに約束いたします。」と答辞が述べられました。

卒業生、修了生の皆さんが、自信と誇りをもって社会に大きく羽ばたき、その前途が幸多きものになるよう、心より祈念しております。

卒業並びに修了、誠におめでとうございました。

卒業式

学長告辞

学長告辞

本日、卒業並びに修了の日を迎えられました、卒業生・修了生の皆さん。
学長として、新潟大学を代表し、心からお祝いを申し上げます。同時に、これまでの長きにわたり、卒業生・修了生を支えてこられた、保護者をはじめとするご家族の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。また、ご多忙のなか、本日の卒業式にご臨席賜りました関係者の方々にも、心から御礼を申し上げます。
ただいま、学部卒業生2,292名、大学院修了生658名、学位論文提出者9名、養護教諭特別別科修了生46名、計3,005名の皆さんに学位記並びに修了証書を授与いたしました。
本日ここにおいて、平成30年度新潟大学卒業式を盛大に挙行できますことは、本学の役員及び副学長、部局長をはじめとする全教職員、並びに同窓会にとりましても大きな喜びであります。

卒業生・修了生の皆さん。新潟大学での在学中の学問や研究、そして学生生活はいかがだったでしょうか。充実した期間であったことを心より願います。学問・研究一筋に切磋琢磨してきた人、クラブ活動やボランティア等の課外活動で活躍した人、仕事と学業を両立させながらの社会人学生、さらには、言葉や生活習慣の違いに苦労しながらがんばった留学生、それぞれの困難を乗り越えてこられたものと想像します。様々な経験をしながら、共に学生生活を過ごし、今日の日を迎えられた新潟大学での経験は、これから旅立つ社会生活において大きな財産となることでしょう。

皆さんもご承知のとおり、新潟大学は日本海側ラインの中心、世界に開かれた海港都市である新潟市に在って、長い歴史と恵まれた環境の中で伝統を育みながら、大規模総合大学へと発展を続けてきました。

本学は「自律と創生」を全学の理念に掲げ、教育、研究及び社会貢献を通じて、地域や世界の着実な発展に貢献する大学であり、同時に、「真の強さを学ぶ。」ことを可能とする大学として知られています。

新潟大学は、多様な学びや、教科書にないことを身につけられる研究機会によって、「想像力」と「創造力」を仲間と磨き合うことができ、自信に満ちた思いやりのある人間へと成長することができる大学です。新潟大学で学んだ者は、タフでありしなやかでもある真の強さを持ち、人生の課題に立ち向かうことができます。

この度の卒業という日を機会に、皆さんが新潟大学に入学した日から今日の日までを振り返ってください。自分がどのように成長してきたかを、じっくり考えてみてください。大きく成長した自分、さらに発展する可能性を秘めた自分が見えてくると思います。大きなことをやり遂げた充実感と達成感、誇らしく晴れがましい気持ち、そして新たな旅立ちへの希望や意欲など、様々な思いが浮かび、感無量のことと思います。

そして、本日、卒業式という日を無事に迎えることができたのは、決して皆さん個人の努力の結果だけではないということも、今一度思い返してください。この輝かしい結果も、これまで皆さんを育て、支え続けてくれた、ご家族をはじめとする周囲の方々があってのことなのです。そのことにも思いを巡らし、感謝の気持ちを素直に伝えてください。

さて、これから皆さんが活動する社会には、科学技術の飛躍的発展や社会構造の急激な変化が生じています。即ち、ICT、IoT、AI等によるSociety 5.0、超スマート社会に向かって動いていて、求められる人材像にも大きな変化が生じていることは、皆さんも十分に承知していると思います。加えて、グローバル化への一層の加速は必至であり、現代社会が今後どのように展開するかは、予測不可能な状況と言えます。
それ故、これからの社会で求められる人材は、地域のどこ、世界のどこにおいても活躍できる、広い視野と高い汎用的能力を備えた人です。そのような能力を備えた人材は、経済界・産業界のみならず、あらゆる領域・地域において求められ、活躍が可能です。

本学で学んだ皆さんには、未来を背負って立つ「次世代の力」になる責務があります。社会に出た後も、これまで学び、成長してきたように、自己研鑚に励み、成長し続けてください。知識・技能だけでなく、本学で身につけてきたコミュニケーション能力、課題発見・解決能力、論理的思考力などの汎用的能力の研鑽にも引き続き努め、併せて幅広い教養の修得にも、努めてください。

これからの皆さんの人生は、必ずしも順風満帆な時ばかりではなく、時には大きな壁が立ちはだかることもあるでしょう。
そのような時に、新潟大学で獲得した“広い視野”と“豊かな教養”、“高い専門知識”は、必ずや、皆さんを支え続けてくれるはずです。自分の描いた夢の実現を目指し、決して諦めることなく、自信と情熱をもって行動してください。新潟大学で学んだ真の強さは、これからの人生を豊かで、活力あるものにしてくれると確信しています。

加えて、新潟大学はいつまでも皆さんのサポーターです。皆さんが悩んだ時に、母校である新潟大学が、何らかの助けになることがあるかもしれません。母校新潟大学には、様々な領域において、極めて造詣の深い教職員が多彩に存在します。皆さんの直接の恩師のみならず、他の領域についても、どうぞ相談に来てください。卒業生の皆さんの活躍のお手伝いができることは、我々教職員の喜びでもあります。

私自身も新潟大学を卒業しましたが、授業や部活動を通じて得た多くの友人たち、また恩師との交流により、大学生活はもちろん、卒業後の今日までの人生を非常に豊かなものにしてもらったと強く思います。私は医学部で学びましたが、医歯学系のみならず、人文社会科学系、自然科学系の幅広い分野に触れ、卒業後も様々な分野の方々と交流してきたことにより、医療人としての活動を厚みのあるものにしてもらいました。まさに、総合大学ならではの「真の強さを学ぶ。」ことができたと思っています。

さて、本日は全学同窓会長、並びに各学部の同窓会長の皆さんにも参列いただきました。本学を卒業すると、皆さんは本学の同窓会員であります。同窓生として新潟大学を応援していただきたいと思います。これからの皆さんの活躍が、何物にも代えがたい新潟大学への応援であることは間違いありませんが、同窓会の活動にも関心を持ち、参加していただきたいと願います。

最後に、卒業生・修了生の皆さんが、自信と誇りをもって社会に大きく羽ばたき、その前途が幸多いものになるよう、心より祈念して、私のお祝いの言葉とさせていただきます。

本日は誠におめでとうございます。

平成31年3月25日
新潟大学長 髙橋 姿

卒業生,修了生

卒業生代表答辞

卒業生代表答辞

肌を刺す冷たい外気も息を潜め、花のつぼみに春を感じる季節となりました。

本日は、髙橋学長をはじめとする諸先生方、またご来賓の皆様のご臨席を賜り、私たち卒業生のために盛大な式典を挙行して頂きまして、誠にありがとうございます。このような栄えある式に臨み、卒業生一同、厚く御礼申し上げます。只今、高橋学長から頂いた励ましのお言葉を心に刻み、これからの門出に向けてより一層精進する所存です。

4年前の2015年は、ラグビー日本代表のワールドカップでの健闘や北陸新幹線の開業に加えて、戦後70周年という節目の年にあって集団的自衛権の限定的な行使容認を含む安全保障関連法案の可決、成立が大きく取り沙汰されました。
そのような年に私の新潟大学における学生生活が始まりました。期待半分、不安半分といった心持で臨んだ入学当初では、学問についてはもちろん、私生活においてもそれらの選択肢の多さに戸惑いを覚えました。しかし、数ある道から自分自身の責任の元に選択し、自らの足で進んでいくやりがいと喜びを知るのにそれほど長い時間は要しませんでした。思い返せば、4年間という短い大学生活ではありましたが、様々な価値観を持つ仲間たちと共に悩み、学んだ経験は私を支える大きな自信と成り代わっています。

私は一年次の学生生活を五十嵐キャンパスで過ごしました。教養科目の修得にあたり、学部や学科は違えど同様に学問に勤しむ多くの人と触れ合ったり、幅広い分野の講義を聴講することで、多種多様な視点から物事を俯瞰することの重要性に気づかされました。二年次以降は旭町キャンパスにて専門分野の講義が始まり、より専門的な内容の理解が必要となりました。その際、一年次に得た知識や思考法が理解の一助となったことは私に大きな感動を与え、学問の奥深さや楽しさを再確認することができました。
四年次の病院実習では、臨床で活躍されている診療放射線技師の方々の姿からチーム医療の一翼を担う責任の大きさを感じ、気が引き締められる思いでした。同時に、実際に患者の方を目の当たりにしたことで、目に見えぬ放射線に対して不安を抱える方も多いことを痛感し、正確な知識を以てしてそのような不安を解消する能力が必要とされていることを知りました。また、昨今における放射線診断及び放射線治療の目まぐるしい進歩や発展に即して、基礎的な知識はもとより最新技術に対する知識の研鑽も診療放射線技師に求められていると実感できました。実習を通して、入学当初は漠然としていた自分の医療人としての理想像を具体的に頭の中に思い描くことができるようになり、そのイメージを忘れぬようにこれからも邁進していきたいと思います。

大学生活を通して私がこのような貴重な経験を積むことができたのは、迷いや疑問を互いに打ち明けながら、同じ志を持って学んだ仲間たちの存在あってこそだと思っています。そうした仲間たちと共に過ごした記憶は、私の今後の人生を支える大きな柱となると確信しています。
また、私が新潟大学で学ぶ機会を与えてくれた家族にも感謝の気持ちでいっぱいです。私が決断に迷うときは暖かく見守り、力強くその判断を後押ししてくれました。私が地に足をつけ勉学に集中し今日の卒業の日を迎えられたのは、ひとえに家族の存在のおかげであると思っています。

さて、近年の日本ではスマートフォンの急速な普及に伴ってSocial Networking Service (SNS)が広く浸透しています。リアルタイムで友人と感情を共有したり、手軽に個人が社会に向けて情報を発信できるSNSは現代社会において今や欠くことのできない情報伝達手段となりました。一方で、SNSにおける個人情報の流出や不適切動画の投稿などの社会問題もまた浮上しています。簡単に社会に発信が可能となるにつれて、私たちは情報リテラシーやモラルをもってこれらを利用する必要があります。これからのさらなる情報化社会に向けて、平成最後の新潟大学卒業生として恥じることの無いよう情報を取捨選択しつつ、社会に対して発信していくことをここに約束いたします。

最後になりますが、新潟大学の学生として勉学をはじめとする様々な活動を通して人間的に大きく成長することができましたのは、多くの方々のご協力あってのものです。熱心にご指導頂いた教職員の方々や先輩方、共に学んだ仲間達、常に見守ってくれた家族、全ての皆様に卒業生を代表して改めて御礼申し上げます。そして、後輩の皆様のご活躍と新潟大学のますますのご発展を願い、ここに答辞とさせて頂きます。

平成31年3月25日
卒業生代表
医学部保健学科 麦嶋大輔

学生歌斉唱

本件に関するお問合わせ先

広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539

他のニュースも読む