サルで“他者のこころを読む”脳部位を特定しました -自閉症の脳病態を解明する動物モデルの開発へ新しい道-
研究成果
自閉症では人のこころを理解できずコミュニケーションが苦手という症状が特徴的ですが、その背後にある脳の病態メカニズムは詳しく解明されていません。本学大学院医歯学総合研究科の林剛丞(大学院生)、染矢俊幸教授、長谷川功教授、大学院自然科学研究科の飯島教授らの研究グループは量子科学技術研究開発機構、福島県立医科大学との共同研究により、ヒト科以外の動物としては初めて、マカクザルにも他者の「こころを読む」能力があることを示し、さらにこの能力にはヒトの研究で示唆されてきた脳の回路の中でも特に内側前頭前野と呼ばれる中枢のはたらきが不可欠であることを明らかにしました。今回の発見により、動物モデルによる自閉症の機序解明や治療薬の開発に新しい道が拓かれました。本研究の成果は、2020年3月31日(米国東部時間)、Cell Press社の発行する科学雑誌Cell Reportsに掲載されました。
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