鑑別が困難である脳梗塞の一病型に対する新しい脳梗塞診断マーカーを発見しました
本学脳研究所脳神経内科学分野の二宮格特任助教、金澤雅人准教授らの研究グループは、炎症性蛋白質の一つであるPTX3が、脳梗塞の病型の一つであるBADでは超急性期に高値となり、診断バイオマーカーとなることを初めて明らかにしました。重篤な後遺症を残すことが多くあるBADは、発症早期はラクナ梗塞と類似した症状を示し鑑別が極めて困難であり、ラクナ梗塞と異なり治療開始後からも症状が悪化することが多く、BADを早期に鑑別できることは、今後の治療開発にも大きく貢献するものと期待されます。
鑑別が困難である脳梗塞に対する、この“新しい脳梗塞診断マーカーの発見”についての研究成果が、European Journal of Neurology誌に2020年4月6日(日本時間)に掲載されました。
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