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抗がん剤副作用による腎障害を克服し抗腫瘍効果を高めることに成功 -メガリン拮抗薬の有用性-

2021年02月25日 木曜日 研究成果

本学大学院医歯学総合研究科呼吸器・感染症内科学分野の有田将史(大学院生)、同研究科救急医学分野の青木信将助教、本学医歯学総合病院呼吸器・感染症内科の渡部聡講師、本学大学院医歯学総合研究科腎研究センターの斎藤亮彦教授らを中心とした研究グループは、抗がん剤の一つであるシスプラチンによる腎障害のメカニズムを明らかにするとともに、腎障害の予防によりシスプラチンの抗腫瘍効果を増強することに成功しました。本研究の成果により、シスプラチンを高用量で使用し治療効果を増強できる可能性や、腎機能が低下した方にもシスプラチンを安全に投与できる可能性があります。

本研究成果のポイント

  • シスプラチンは様々な癌に有効だが、副作用で起こる腎障害により用量が制限される。
  • 腎障害の原因であるメガリンの働きを抑えて、腎障害を防ぐことに成功した。
  • シスプラチンの腎障害を軽減し、抗腫瘍効果を増強することができた。

研究内容の詳細

抗がん剤副作用による腎障害を克服し抗腫瘍効果を高めることに成功 -メガリン拮抗薬の有用性-(PDF:560KB)

論文情報

【掲載誌】Scientific Reports
【論文タイトル】Combination therapy of cisplatin with cilastatin enables an increased dose of cisplatin, enhancing its antitumor effect by suppression of nephrotoxicity
【著者】Masashi Arita, Satoshi Watanabe, Nobumasa Aoki, Shoji Kuwahara, Ryo Suzuki, Sawako Goto, Yuko Abe, Miho Takahashi, Miyuki Sato, Satoshi Hokari, Aya Ohtsubo, Satoshi Shoji, Koichiro Nozaki, Kosuke Ichikawa, Rie Kondo, Masachika Hayashi, Yasuyoshi Ohshima, Hideyuki Kabasawa, Michihiro Hosojima, Toshiyuki Koya, Akihiko Saito, Toshiaki Kikuchi
【doi】10.1038/s41598-020-80853-6

本件に関するお問い合わせ先

広報室
電話 025-262-7000

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