理学部の高澤栄一教授が日本鉱物科学会の論文賞を受賞しました
理学部の高澤栄一教授が日本鉱物科学会の論文賞を受賞しました。
本論文賞は、2018年から2020年に「Journal of Mineralogical and Petrological Sciences」および「岩石鉱物科学」に掲載された論文を対象とし、鉱物科学およびその関連分野における優れた研究論文を執筆した会員に授与されるものです。
当該論文では、中東オマーン国のサマイルオフィオライトに産するクロム鉄鉱中に含まれる固相包有物について、EPMAによる局所化学分析とSEM-EDSおよび高分解能X線CTによる岩石組織の立体的な観察を行い、捕獲されたメルトの変化過程を詳細に報告したものです。それらの固体包有物の起源となるメルトの捕獲・結晶化機構、その過程で生じる形態と化学組成の変化について多くの価値ある示唆を与えるものとして高く評価されました。
高澤栄一教授のコメント
オフィオライトの上部マントル相当層ではクロム鉄鉱が濃集して鉱床を形成しています。この論文は、クロム鉄鉱がどのような環境で形成するのか、今までにない新しい切り口から議論した意欲的な論文です。筆頭著者のYao Yuan君は2020年3月に新潟大学大学院自然科学研究科で当方の指導のもと理学博士の学位を取得しました。
受賞論文
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