プロトン伝導液体の新発見とそのプロトン伝導メカニズム解明に成功-燃料電池への応用に一歩前進-
本学自然科学系(理学部)の梅林泰宏教授、東京理科大学理工学部の渡辺日香里助教(研究当時、本学大学院自然科学研究科博士後期課程在学)らの研究グループは、高いプロトン(水素イオン、H+)伝導性を示すプロトン伝導液体を発見しました。さらにそのプロトン伝導メカニズムを明らかにしました。現在、実用化されている固体高分子形燃料電池の電解質の代替品として期待でき、今回の成果は、新たな燃料電池の開発を一歩前進させました。
本研究成果のポイント
- プロトン伝導は蓄電池性能や反応場機能に重要な役割を果たす。
- 新しいプロトン伝導液体の発見とそのプロトン伝導メカニズムの解明に成功。
- 優れたプロトン導液体の設計指針として期待。
研究内容の詳細
プロトン伝導液体の新発見とそのプロトン伝導メカニズム解明に成功-燃料電池への応用に一歩前進-(PDF:548KB)
論文情報
【掲載誌】Journal of Molecular Liquids
【論文タイトル】Ionic Conduction within Non-Stoichiometric N-Methylimidazole-Acetic Acid Pseudo-Protic Ionic Liquid Mixtures
【著者】Hikari Watanabe, Nana Arai, Jihae Han, Yui Kawana, Yasuhiro Umebayashi
【doi】10.1016/j.molliq.2022.118705
本件に関するお問い合わせ先
広報室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp
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