大学院医歯学総合研究科の寺井崇二教授が2022年日本再生医療学会賞(臨床部門)を受賞しました
大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野の寺井崇二教授が2022年日本再生医療学会賞(臨床部門)を受賞しました。この賞は、再生医療の進歩に顕著な貢献があった者に授与されるもので、再生医療分野の国内の賞としては最高賞になります。
研究題目
肝硬変症に対する再生療法の開発
受賞概要
2003年より世界初の肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法の臨床研究を開始し、臨床研究より自己骨髄細胞投与による肝線維化改善とそれに伴う肝再生の誘導効果を臨床的に明らかにした。2015年に新潟大学に赴任し、基礎研究の結果、体外から投与した間葉系幹細胞は主に肺にいき、エクソソームを分泌することで肝硬変部のマクロファージを抗炎症にし、肝線維化改善、肝再生を誘導することを明らかにした。さらに2017年よりは、日本初の他家脂肪組織由来間葉系幹細胞投与療法の企業治験を実施してきた。現在、医師主導治験として、より軽症の肝硬変症に対する“HMGB1部分ペプチドを用いた肝硬変症に対する再生療法”および“他家脂肪組織由来間葉系幹細胞投与療法”の医師主導治験を実施している。さらに機序解明を行ってきた間葉系幹細胞から分泌される“エクソソーム”を用いた次世代治療の開発を行っており、これら一連の研究成果が評価され受賞した。
トロフィー
3月18日に行われた受賞者講演の様子
関連リンク
本件に関するお問い合わせ先
医歯学系総務課
電話 025-227-2005