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新潟大学と株式会社フジキンは、高効率の水電解装置用電極触媒の実用化を目指し共同研究講座を設置しました

2022年04月13日 水曜日 トピックス

本学と株式会社フジキン(本社所在地:大阪市北区、代表取締役社長:野島新也氏)は、水から水素を世界最小レベルのエネルギーで生成する、大型高効率水電解装置用硫化ニッケル系電極触媒の製造技術と評価技術の確立を目指し、2022年4月1日に共同研究講座を設置しました。

持続可能な脱炭素社会の実現への期待が高まる中、水電解による水素生成技術に高い関心が寄せられています。本学自然科学系(工学部)の坪ノ内優太特任助教、Zaki N. Zahran(ザキ・ナビホ・アハメド・ザハラン)特任准教授、八木政行教授らの研究グループは、世界に類を見ない超低過電圧注で水を分解する高活性酸素発生触媒を開発し、世界最小のエネルギーで水を電解することに成功。現在、実用化に向けた研究を進めています。

株式会社フジキンにおいても、研究テーマの一つとしてカーボンニュートラルを掲げ、2022年4月に万博記念つくば先端事業所内につくばR&Dセンターを設立。同年9月にはベトナムにダナンR&Dセンターを竣工するなど、今後本格的に研究開発を進める予定です。

カーボンニュートラル社会の実現を目指す本共同研究講座の設置は、大型高効率水電解装置用硫化ニッケル系電極触媒の実用化に向けた研究開発の中核になるものと期待されています。

本学では、今後も様々な産業から生活様式に至るまでの幅広い領域において、脱炭素社会の実現に貢献するべく、様々な教育・研究成果の創出を目指して取り組んでいきます。

共同研究講座の概要

研究目的

大型高効率水電解装置用硫化ニッケル系電極触媒製造技術と評価技術の確立。

研究内容

30cm角の電極触媒の作製を2024年度末(2025年3月)までに実現すべく当該電極触媒の製造技術の確立と電極の性能確認(耐久性を含む)を実施する。
2025年度以降は、この電極触媒を用いた応用技術開発を行う。


水電解装置用硫化ニッケル系電極触媒:
多孔性ニッケル基板表面に形成されたNiSx / C3N4ナノワイヤーのイメージ図(左)と透過型電子顕微鏡画像(右)

参考リンク

世界最小のエネルギーで水を酸素と水素に電解することに成功-高効率水素生成技術で脱炭素社会実現への足掛かりに-(2021年5月28日)

本件に関するお問い合わせ先

新潟大学地域創生推進機構ワンストップカウンター
E-mail onestop@adm.niigata-u.ac.jp

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