新潟大学学長教育賞は、教育改善に対する意識を高めるとともに、優れた授業方法および学習支援を全学で共有化することにより全学的な教育方法の改善に資することを目的に、平成15年創設の「教育褒賞」を発展的に継承し、運用しています。
平成18年度より「学長教育賞」と名称を変え、平成30年度からは本学の教育戦略の推進に資する課題に取り組む教員集団に対する新たな褒賞制度「学長教育助成制度」を受けた中で、特に顕著な功績があったと認められる取り組みを実施した教員集団に対して授与しています。

16回目となる今回、「反転授業による授業改善研究会」：自然科学系（理学部）大野義章教授（代表者）外10名による「ハイフレックス型反転授業によるポストコロナ時代の授業改善」の取り組みを特に優れた成果を挙げた課題と決定し、5月25日（木）に学長教育賞授与式を行いました。

今回の受賞対象となった取り組みは「反転授業による授業改善研究会」によるもので、継続的に反転授業に関する効果的な授業方法を検討し続けています。
令和４年度は、ハイフレックス型を導入し、学生に対してさらにきめ細かな対応を可能にする工夫を取り入れました。例えば、対面とオンラインのグループワークを同時並行で実施し、学生が希望により選択できるようにしたことや、個別事情によってグループワークへの参加が困難な学生には個室のブレイクアウトルームで問題演習を行う1人グループも選択可能とするなど、各学生の状況や適性に対応できるようにしました。
効果の検証についても、上述のグループワークの方法による成績の違いを調べるなど丁寧になされていました。

新しい教育の方法を全学的に取り入れていく上でも大変に有益な取組であり、全学の教育方法の改善に資することが期待されます。

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