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スマホなどのスクリーンタイム(画面視聴時間)と小児肥満との関係の詳細が明らかに~新潟県阿賀野市・三条市との小中学生生活習慣病予防事業より~

2024年01月29日 月曜日 研究成果

小児肥満は成人肥満に移行しやすく、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めるため、小児期の生活習慣は非常に重要です。しかし、日本国内では小中学生に対して、生活習慣調査を含む詳細な健康診断が十分行われていないのが現状です。
本学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科分野研究室(主任:曽根博仁教授)では、新潟県阿賀野市および三条市との共同研究プロジェクトにおいて、小中学生を対象とした、身体活動や睡眠、食事などの生活習慣実態調査や血液検査、血圧測定を含む健康診断を実施してきました。今回、大学院医歯学総合研究科博士課程の池田和泉(大学院生)、藤原和哉特任准教授らによる最新の解析において、長時間のスクリーンタイム(テレビやパソコン、ゲーム、スマートフォンなどの画面を視聴している時間)が、女子において小児肥満と関連していることが明らかになりました。研究成果は、2024年1月11日、国際学術誌「Endocrine Journal」にオンラインにて早期公開されました。

本研究成果のポイント

  • 小学5年生~中学2年生(10~14歳)では、女子のみにおいて、長時間のスクリーンタイム(スマートフォン、スマートフォン以外のどちらについても)と肥満が関連した。
  • スマートフォンとスマートフォン以外のスクリーンタイムは相加的に肥満と関連し、スマートフォン3時間以上かつスマートフォン以外2時間以上の女子では、いずれにも該当しない女子と比較して、肥満リスクが約7倍上昇していた。
  • スクリーンタイム全体が4時間以上5時間未満、またはスマートフォンのスクリーンタイムが2時間以上の女子では、十分な身体活動(23メッツ・時/週≒60分/日 以上)または睡眠時間(5時間/日以上)があった場合には、肥満には結びついていなかった。

研究内容の詳細

スマホなどのスクリーンタイム(画面視聴時間)と小児肥満との関係の詳細が明らかに~新潟県阿賀野市・三条市との小中学生生活習慣病予防事業より~(PDF:1.0MB)

論文情報

【掲載誌】Endocrine journal
【論文タイトル】Association between screen time, including that for smartphones, and overweight/obesity among children in Japan: NICE EVIDENCE Study 4
【著者】Izumi Ikeda, Kazuya Fujihara, Sakiko Morikawa Yoshizawa, Yasunaga Takeda, Hajime Ishiguro, Mayuko Yamada Harada, Chika Horikawa, Yasuhiro Matsubayashi, Takaho Yamada, Yohei Ogawa, Hirohito Sone
【doi】10.1507/endocrj.EJ23-0343

本件に関するお問い合わせ先

広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp

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