皮膚科におけるオンライン診療:皮膚科専門医は高い診断精度を発揮できる
本学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野の藤本篤講師(研究当時)、阿部理一郎教授、同研究科地域医療確保・地域医療課題解決支援講座の井口清太郎特任教授らの研究グループは、ビデオ通話を利用した皮膚疾患のオンライン診療(注1)において、診断精度を医師の専門分野別に検証した研究成果を報告しました。
本研究成果のポイント
- 皮膚科医が様々な皮膚の病気を診断する際には、視診による皮膚病変部の詳細な観察から得られる所見が重要な手がかりになります。
- 近年一般的となりつつあるオンライン診療において、診察医が視診による情報で皮膚疾患を正しく評価できるかどうか、診断の精度を皮膚科専門医と他の分野を専門とする医師との間で比較した研究はこれまでありませんでした。
- 今回、本研究グループはオンライン診療で使用されるビデオ通話を利用した皮膚疾患の遠隔診断において、他の分野を専門とする医師よりも、皮膚科専門医の方が高い診断精度を発揮することを示しました。
【用語解説】
(注1)オンライン診療:ビデオ通話など情報通信機器を通して医師の診察を受ける方法。それに対して医療機関に足を運び診察を受ける通常の受診は対面診療と呼ばれる。
研究内容の詳細
皮膚科におけるオンライン診療:皮膚科専門医は高い診断精度を発揮できる(PDF:0.6MB)
論文情報
【掲載誌】Journal of Dermatology
【論文タイトル】Can dermatologists reach their full potential in Teledermatology?: A validation study of diagnostic performance of skin diseases in Live Video Conferencing Teledermatology
【著者】Atsushi Fujimoto, Ryota Hayashi, Seitaro Iguchi, Riichiro Abe
【doi】10.1111/1346-8138.17197
本件に関するお問い合わせ先
医歯学系総務課
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