周藤賢治名誉教授が日本鉱物科学会渡邉萬次郎賞を受賞しました
本学の周藤賢治名誉教授が日本鉱物科学会渡邉萬次郎賞を受賞し、9月11日、山口大学にて開催された一般社団法人日本鉱物科学会2025年度年会・総会の中で授賞式が行われました。
同賞は、鉱物科学及びその関連分野において卓越した研究業績をあげ、長年にわたりこれらの分野の発展に貢献した者に贈られる賞です。
周藤名誉教授コメント
私は1981年から2015年までの34年間、新潟大学理学部地質科学科の教員、及び新潟大学自然科学系フェローとして、多くの学生・大学院生と共に東北日本・北海道の第三紀の玄武岩について地質調査、岩石学、地球化学分野の研究を行いました。81歳まで歳を重ねた現在、若き日の研究生活に思いを馳せています。
研究の積み重ねにより、日本海拡大に伴って生じた東北日本・北海道地域の第三紀の玄武岩は上昇マントルから直接生じたため,現在の太平洋プレートの沈み込みに伴って生じた玄武岩とは化学的・同位体的特徴が明確に異なることが明らかになりました。私の当時の研究室の学生・大学院生の詳細な地質調査結果と豊富な岩石学的データに支えられた本研究は,日本海拡大のテクトニクスと玄武岩マグマの生成との関連の解明に一石を投じることができたのではないかと感じています。また、その間に、共著の数冊の岩石学の教科書を学生・研究者向けに著すことができたことも大きな喜びとなっています。
このたび、これらの研究成果等について、日本鉱物科学会から渡邉萬次郎賞の受賞という客観的評価をいただいたことについて、感慨深く思っています。共に研究された多くの学生・大学院生諸氏、並びに共著者に心よりお礼を申し上げます

写真左 井上徹教授(日本鉱物科学会会長)、右 周藤名誉教授
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