日本酒の蔵元が屋上で稲作を行う事例から都市の屋上緑化や屋上農園などの活動を文化的遺産の継承装置として捉え直し
本学経済科学部の石塚千賀子准教授らの研究グループは、都市の屋上緑化や屋上農園などの都市型グリーン活動(Urban Green Initiative: UGI)が、環境保全に加えて「文化的遺産の継承」にも寄与しうることを明らかにしました。280年の歴史をもつ日本酒の蔵元が東京・銀座の屋上で稲作を行う事例を分析した結果、購買への直接効果は限定的でも、学びや協働を通じて社会・文化的価値が生まれ、活動が長期的に持続する仕組みが見えてきました。本成果は国際学術誌「Environmental Development」に掲載されました。
本研究成果のポイント
- UGIを「環境対策」に加え「文化の継承装置」として捉え直し、学術的ギャップに応答した。
- 経済的リターンが小さくても、社会・文化的価値(教育・協働・関係形成)が継続を支えることを明らかにした。
- 持続を支える3要因(文化的使命との整合、小さく始めて漸進的に発展、地域・多主体との共創)を提示した。
研究内容の詳細
日本酒の蔵元が屋上で稲作を行う事例から都市の屋上緑化や屋上農園などの活動を文化的遺産の継承装置として捉え直し(PDF:537KB)
論文情報
【掲載誌】Environmental Development
【論文タイトル】Urban green initiatives and cultural heritage: Insights from a traditional industry case study
【著者】Chikako Ishizuka,Hiromi Sato
【doi】10.1016/j.envdev.2025.101421
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